EMI MARIA、ハイブリッドな感性と声を持つ新しい個性のシンガーが配信限定シングル「One Way Love」をリリース

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EMI MARIA 2009.10.21「One Way Love」配信限定シングル・リリース大特集

「生きている限り音楽を続けていく」純粋な音楽好き少女が遂にメジャーデビューハイブリッドな感性と声を持つまったく新しい個性のシンガーが登場

2008年度iTunes R&B/ソウル アルバムチャート総合1位。3ヶ月間トップ3にチャートインし数々の記録を更新したアルバム『A Ballad Of My Own』から10ヶ月を経て待望のメジャー・デビューシングルを配信限定でリリースするEMI MARIA。パプアニューギニアと日本のハーフである彼女の生み出すハイブリッドな感性を秘めたトラックと圧倒的な歌声は、リスナーの心の壁を心地よく震わせる。また新しい個性を持つシンガーが誕生した。

難しくなくても言えることはあるから、それをちゃんと歌っていきたい

そして10月7日にメジャーデビュー・ダウンロードシングル「One Way Love」がリリースされます。これは今までで一番明るい曲調で、ポップなメロディですね?

EMI:今まではメロウなものやミッドテンポのものが多かったんですけど、こういうポップな曲もずっとやりたいと思ってたんです。音的にはUSでかかっていてもおかしくない感じで、そこに邦楽しか聴かない人でも聴けるようなメロディを乗せたくて作った曲です。歌詞はトラックのイメージとは逆で、「One Way Love」=片思いな感じを歌ってるんですけど、男の人に対して歌っているだけではなくて、幼い頃に、大切な人が亡くなっているんですけど今もずっと好きだし、地元にいる家族や友達だったり、そういう人に対する気持ちも歌ってます。

恋愛だけを歌ったものじゃないんですね。

EMI:はい。片思いというせつない感じだけではなくて、一方的だったとしても「すごく思っているよ」ということです。

ファーストアルバムはラヴソングが多かったですが、少しずつ変化してるんですね。

EMI:そうですね。恋愛だけじゃなくて、ほかのこともちゃんと主張できるアーティストになりたいので。今作っている新曲は、そういう曲が多くなるかもしれないです。難しいことは言えないけど、難しくなくても言えることはあるから、それをちゃんと歌っていきたいと思います。昨日もカラオケに行って、いろんな人の歌詞を見て勉強しましたし(笑)。

この曲に限らず、トラック作りに独特なやり方はありますか。

EMI:けっこう普通かもしれない。メロディから入ることもあるし、ドラムやベースから入ることもあるし。トラックを作ってからラララでメロディを作って、そこに歌詞を乗せることが多いですね。ただトラック作りには性格が出るから、私が普通に作るとゆっくりな曲が多くなるんですよ(笑)。

もしアーティストじゃなくても音楽をずっと好きだし、生きてる限りずっと続いていくものだと思います。

性格はのんびり屋さんですか。

EMI:めっちゃのんびりです(笑)。トラックには性格や環境が本当に出ると思っていて、神戸はのんびりしてるけど、こっち(東京)は時間の流れが速いから、こっちに来てから速い曲が増えた気がする(笑)。ノリノリな感じです。

ヒップホップやR&Bのアーティストは地元や仲間を大切にしたり、レペゼン(代表する)という文化がありますが、EMIさんは何かを代表しているという気持ちはありますか?

EMI:あまり考えたことはないですけど…なんだろう? 父がパプアニューギニアの人で母が日本人なので、向こう(パプアニューギニア)に帰っても向こうの人の顔じゃないし、こっちにいても日本人の顔じゃないから、無国籍というか、「自分はこれだ」みたいなものが昔からなくて。そういう気持ちを歌っていけたらいいなと思ってるかもしれない。ハーフの人に限らず、けっこうそういう人っていると思うんですよ。どっちでもないけど、でもどっちも大好きだから。ほかの人とは違う感じ方をして育ってると思うから、そういうところを出していけたらいいと思ってます。

EMIさんにとって、音楽を作る動機はどこから来るもの?

EMI:音楽はちっちゃい時から自分の生活だったので、今は毎日音楽のことしか考えてないし、それを外したら何も残らないというぐらいなので。もしアーティストじゃなくても音楽をずっと好きだし、自分の生活だから――動機というのはうまく言えないですけど、生きてる限りずっと続いていくものだと思います。

最後に、これからの夢や目標を教えてください。

EMI:自分でミックスできるぐらいまでになりたくて、そういう勉強もしています。曲を作ることが大好きなので、誰かに提供できたらいいなと思うし、生バンドでライヴもたくさんやりたいし、ダンサーとも一緒にやってみたい。いっぱいありますけど、まずは「One Way Love」で頑張ります!

取材・文●宮本英夫

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