【短期集中連載】増田勇一のサンフランシスコ日記(3)

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深夜の原稿書きの末に明け方になってから眠り、わずかな睡眠で目が覚めたにもかかわらず気分爽快な11月23日の朝。11時過ぎにはユニオンスクエア近くのホテルを出発し、バスで今夜の公演会場、フィルモアに向かう。ちなみにバスの乗車料金は2ドル。しかし僕が利用しているのは18ドルで3日間有効な3デイ・パスポート。これさえあれば有効期間中はバスのみならず、あのケーブルカー(こちらの料金は5ドル)などにも乗り放題。まさに観光旅行(じゃないけども)のマスト・アイテムといったところ。

えらく早く現地に到着してしまったので、近くのパンダ・エクスプレス(中華のファーストフード、みたいな)に立ち寄って昼食をとっていると、窓の向こうに怪しい人影が。なんとローディーのGEORGE(日本人です、念のため)ではないか。一行を乗せたバスはすでに到着し、会場の目の前に停まっているという。「ただし、まだ×××さんしか起きてないと思いますけど」とのことではあるが(さて、誰だ?)、早々に食事を切り上げ、バスに向かうことにする。

それから約半日、僕はツアー・バスとフィルモアのなかで過ごすことになった。この夜のライヴが今回の全米ツアーの最終公演となり、さらに言えば<TOUR09 ALL VISIBLE THINGS>と題されたツアー自体もここで着地点に到達することになった。で、そのライヴ自体の内容については、この日記とは別に原稿が掲載されることになっているので、そちらをお楽しみに。

終演後、メンバーたちはツアー・バスで空港近くのホテルに向かい、24日早朝には帰国の途に。僕はホテルに到着後、そのままベッドに直行となってもおかしくないはずなのに、なんだか眠ることができず、さっそく会場で撮ったばかりの写真整理などを。眠れないのはライヴの余韻がさめないからか、時差ボケなのか、もしくはツアー・バスのなかでツアー・マネージャー兼PA担当の大男、リックに振舞われたイエガーマイスターでの乾杯により身体が何かしらの変調をきたしたからなのか? ちなみに僕のサンフランシスコ滞在は、もう少々続く。

増田勇一
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