ガンズ・アンド・ローゼズ東京公演まで×時間、その傾向と対策

ポスト
12月16日、日付をまたぎながら3時間超というヴォリュームで繰り広げられたガンズ・アンド・ローゼズの京セラドーム大阪公演。それについてはすでに速報原稿をアップさせていただいたが、いよいよ開演予定時刻まで秒読み状態となった12月19日(土)の東京ドーム公演に備えて、大阪公演の内容を踏まえつつ、いくつかのヒントを雑感とともに。先入観をカケラほども抱かずにステージ上の彼らと向き合いたいという読者は、ここから先は読まずにおいて欲しい。

◆「アクセル到着」映像
◆「Guns N' Roses「Welcome to the Jungle」live in Osaka 2009.12.16」映像
◆「Guns N' Roses「Chinese Democracy」live in taipei 2009.12.11」映像
◆「Guns N' Roses「Knockin' on Heaven's Door」live in taipei 2009.12.11」映像

●2年半前の来日時に続いてオープニング・アクトに起用されたムック。僕は普段から彼らのライヴを観ているので、今さら特に大きな驚きを感じさせられることはなかったが、2年半ぶりに同じシチュエーションで彼らのライヴに触れたガンズ・ファンは、このバンドの飛躍的成長を実感することになったのではないだろうか? 京セラドーム大阪の広いステージでも見劣りのしない存在感と、個々の音の説得力には、僕自身も改めてそれを確認させられた。ぶっちゃけ、11月16日にJCBホールで観たツアー・ファイナルのときよりも、逹瑯(vo)は声が良く伸びていた気がする。

●大阪ではムックの開演自体が定刻から30分ほど遅れることになったが、もちろんこれは彼ら自身の意志や都合によるものではない。2年半前には、定刻ちょっと前にステージへの登場を促されることもあれば、演奏終盤になってから急に演奏時間を延長したこともあったが、それらはすべてガンズ側の判断と指示によるものだった。今回の件も同様である。だから「オープニング・アクトのくせに“押し”やがった」とか絶対に言わないように。

●もはやライヴ直前で“予習”する時間もないだろうが、“初めて観るムック”を存分に楽しみたければ、最新アルバムの『球体』が現時点でもっとも最適なアイテムということになるだろう。実際のステージを観て興味を持ち、音源を手にとってみたくなった人たちに対しても、それは同じこと。

●東京ドーム公演の開演時刻は18時。「それからムックが演奏して、また機材トラブルとか言い訳が始まって、ガンズが登場するのは……」などと計算しながら、敢えてガンズの演奏開始時刻ギリギリを狙いながら遅めに会場入りしようと考えている人たちも少なくないはず。だが、それについては「油断は禁物」と言っておきたい。過去の東京公演は、(世界各国での実例から見れば)かなりスムーズに開演を迎えてきたといえる。

●さらに言えば「大阪公演終了後、終電に乗り遅れたファンがたくさんいた」という事実は、おそらくアクセルの耳にも届いているはず。前回の来日時、「台風であるにもかかわらず来場してくれた観衆」に礼を口にしたほどの彼なのだから、その辺のこともいくらか考慮してくれているはずだ。と、思いたい。

●セットリストについてはすでにもうあちこちでバレているが、敢えてこの場には掲載せずにおきたい。明日の開演ギリギリまで予習を重ねたいのであれば、やはり『チャイニーズ・デモクラシー』を聴き込んでおくべきだろう。そしてマニアックなところで言えば、デッド・ボーイズの「ソニック・リデューサー」という曲を知っておくと、楽しめる場面があるかも。大阪公演と同じことが起これば、という話ではあるが。

●「ノーヴェンバー・レイン」のイントロダクション部分で、アクセルがどんな曲をピアノで弾くかを筆者は楽しみにしていたのだが、大阪ではエルトン・ジョンの「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」の冒頭部分と「僕を救ったプリマドンナ」を繋げてプレイしていた。これまた「大阪ではそうだった」というだけの話だが。

以上、実のところ書きたいことは山ほどあるが、これから書くことになる原稿にも支障が生じ兼ねないので、このへんで止めておく。では皆さん、12月19日(土)、東京ドームでお会いしましょう。ちなみに当日券の販売は、16時から会場にて。もう迷っている暇はない!

増田勇一
この記事をポスト

この記事の関連情報