デヴィッド・ボウイの息子、映画監督デビュー
デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズが、4月より恵比寿ガーデンシネマほかで全国公開となる映画『月に囚われた男』で長編映画監督デビューを果たした。
ダンカン・ジョーンズは、ローリング・ストーンズの名曲「アンジー」のモデルとなったアンジェラ・バーネットとデヴィッド・ボウイとの間に生まれた子供で、現在38歳。幼少の頃に両親が離婚し、ダンカンは父親ボウイのもとで育ったため、父親から多大な影響を受けたようだ。
デヴィッド・ボウイと言えば「2001年宇宙の旅」をモチーフにして、1969年アルバム『スペイス・オディティ』を発表、その後、アポロ11号の月面着陸に合わせてシングル「スペイス・オディティ」をリリース、一躍トップミュージシャンとしてその名を轟かせた。また、1977年のカルトSF映画「地球に落ちて来た男」では主役の宇宙人役を演じ、役者としても活躍したのは皆さんご存知のとおりだ。
そんなデヴィッド・ボウイを父に持つダンカンはどのような影響を受けたのか。
ダンカン・ジョーンズは、これまでCM作品や短編映画で数々の賞を受賞しており、今回の長編初監督作品となる『月に囚われた男』では、ナシュナル・ボード・オブ・レビューの新人監督賞やBIFAの新人監督賞&作品賞などを受賞、また1月7日に発表された英国アカデミー賞(BAFTA)では、作品賞や監督賞などの主要10部門にノミネートされるなど、2010年ハリウッド映画業界が最も注目する監督のひとりとして一躍注目を浴びている。
デヴィッド・ボウイも息子の監督デビューを大変喜んでおり、2009年6月にニューヨークで行なわれたプレミア試写にも駆けつけた際には、「素晴らしい映画。これが初監督作品とは思えない。衝撃的だった。本当に心から息子を誇りに思うよ」と、早くも親バカぶりを発揮。いずれダンカン・ジョーンズ監督、デヴィッド・ボウイ主演による父子コラボ映画が誕生することも期待されるところだ。
映画『月に囚われた男』
近未来。地球に必要なエネルギー源を採掘するため月にたった一人派遣させられた男、サム。会社との契約期間は3年。地球との直接通信は不可。話相手は1台の人口知能ロボットだけ。そして任務終了まで2週間をきり愛する妻子が待つ地球へ帰る日が迫った時、突然幻覚が見え始めサムの周りで奇妙な出来事が起こり始める。なぜ自分しかいないはずの月に、自分と同じ顔の人間がいるんだ? なぜ俺は地球に戻れないんだ? そしてなぜ俺は…。
閉鎖された月を舞台にした一人劇という難役に抜擢されたのは「フロスト×ニクソン」で実力を見せ付けたサム・ロックウェル。ロボットの声でケヴィン・スペイシーが参加していることも話題を呼んでいる。
監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:サム・ロックウェル、ケヴィン・スペイシー(声の出演)
原題:MOON
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:moon-otoko.jp(1月下旬オープン予定)
2010年4月、恵比寿ガーデンシネマほか全国ロードショー
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