マッシヴ・アタック、新作のアート・ワークが地下鉄で張り出し禁止に

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ロンドンの地下鉄を運営するTfl(Transport For London)が、マッシヴ・アタックの最新作『ヘリゴランド』のアルバム・カヴァーにいちゃもんを付けた。グラフィティに見えるとの理由で、アート・ワークをフィーチャーした宣伝ポスターを地下鉄構内に張り出すことを許可しなかったという。

アート・ワークは、マッシヴ・アタックのメンバー、ロバート・デル・ナジャ(3D)が手がけた。『The Guardian』紙によると、その3Dはこう憤慨しているという。「あいつら、ストリート・アートに見えるものはなんだってダメなんだ。ドリップやファズを取り除け、そうすればスプレー・ペインティングには見えないって言いやがった。ほんとにバカバカしいぜ。これほどくだらない検閲は初めてだ」

3Dは以前、同アート・ワークのコンセプトについてこう話している。「ミンストレル(黒人のまねをした芸人)がアイディアになっている。それほど昔の話じゃないけど、以前、白人のクラブで黒人がブラック・ミュージックを歌うのは受け入れがたいことだったんだ。だから代わりに、白人に黒人の格好をさせてたんだよ。その習慣はテレビにも引き継がれた。文化を歪めるそういう不自然さには、いまでも驚かされる。いまのリアリティTVにも同じようなとこがある。歪んでて、ちっともリアリティじゃない」

アートに対する見解はいろいろだが、ときとして過敏な検閲も。最近では、マニック・ストリート・プリーチャーズの『ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ』のカヴァーが、血が飛び散っているように見えるとの理由で、無地のスリップ・ケースに入れ販売したスーパー・マーケットがあった。暴力的だと思った人がいた一方、このカヴァーはその後、一般投票によって決まる2009年のベスト・アート・ワーク・リスト<Best Art Vinyl Prize>で2位に選ばれている。

Ako Suzuki, London
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