Buffalo Daughter、不可逆な物理法則へ立ち向かうロック宣言

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Buffalo Daughterの、なんと4年ぶりとなるニューアルバムが遂にリリースとなる。7月7日七夕の日にリリース予定だ。

自らのレーベル"Buffalo Ranch"を設立し、そこから放つ4年ぶりの新作は『物理』がテーマなのだという。世界の普遍かつ未知の原理に対する、アート宣言&破壊宣言とも語っている。

世界金融危機、環境破壊、宗教戦争などの不安、破壊的要素は普遍の原理(物理の定理)であり、数字によって生まれていると彼らは説く。必然性。不可避。不条理。地球、および太陽系は、太陽の増幅によって50億年後に死滅する。これも不可避、必然、不条理。

なんだか難しくてよくわからないが、物理の授業で習った「エントロピーが増大する」という不可逆性に対するアンチテーゼなのでしょうか…。コップの水に落とした一滴のインクは、混ぜなくとも完全に散ってしまい、二度と一滴に戻らないような…。

そんな状況下において、今回のアルバムは、その不可避かつ必然的な不条理に対する挑戦なのだとか。タイトルは、大量破壊兵器(The Weapons Of Mass Destruction)をもじって数学破壊兵器『The Weapons Of Math Destruction』。

その実、アルバム制作当初に「ヒップホップのアルバムが作りたい」と山本ムーグが言い出したこともあり、Buffalo Daughter的ヒップホップ考という伏線も持っているらしい。ヒップホップ的アプローチを包含した、パンク(=rebellious)なアルバムという位置づけという意味もあるとか。

サウンド面においても、海外ツアーなどで鍛え抜かれたバンドアンサンブルと、サウンドプロダクションにより完全世界照準を自負する。ロックファンからダンスマニアまで仰け反る、ど迫力キラー・チューンの連射砲がお目見えだ。興奮!覚醒!瞑想!リスナーの感覚知をMAXまで拡大化し一体化する、とてつもないスケール感とダイナミズム、正にSound Wars。

これぞ21世紀型、世界の最前線を行く音楽/Rock…という、興奮の傑作が出来上がったようだ。

『The Weapons Of Math Destruction』
2010年7月7日発売
[Blu-Spec CD] 2500円 AWDR/LR2
1.Gravity
2.All Power To The Imagination
3.Two Two
4.Rock'n'roll Anthem
5.A11 A10ne
6.The Battle Field In My Head
7.Down Beat
8.Five Thousand Years For D.E.A.T.H.
9.Six, Seven, Eight
10.Run
11.Unknown Forces
12.Extra Dimensions
13.New World: It Day
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