ICONIQ、一歩踏み出す勇気を見せるMINI ALBUM「Light Ahead」特集

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ICONIQ

MINI ALBUM「Light Ahead」 2010.09.15 In Store

INTERVIEW

──コミュニケーションは全部英語で?

ICONIQ:今、英語を勉強中なんですが、通訳さんはつけてもらっていたんです。でも、不思議なことに、何かを作るときって、言葉の壁をまったく感じなくて。私が日本語で、こうしたいです、ああしたいですって言うと、わかってくれてるんです。相手の言うこともわかるんですよ。良いものが出来たときは言葉も関係なく一緒に喜んだり悲しんだりしてくれるんです。

──本当にこうしたいっていう思いってちゃんと伝わるんですね。

ICONIQ:不思議ですよね。あと、日本でのPV制作の場合は監督と私のやりとりが多いんですけど、ロスではADさんやメイクさん、スタイリストさん、みんな一緒になって、意見を出し合うんです。私の気持ちを尊重してくれるのはもちろんですけど、ゼロからスタートして、何の企画書もない中、塗り絵に色を塗って行くようなそんな制作でした。

──「Light Ahead」はストーリー性もありますが、こういうのもその場で?

ICONIQ:一応、おおまかなものはあるんですけど、その場でいろいろ変わって行くから、出来たものは最初に話していたものとは全然違うんですよ。ガッチリ決め込んだ台本ではなく、監督がその時の感情を尊重してくれて、“好きなことをやっていいよ”って言うタイプの方なので。感情移入しすぎて涙が勝手に出て来ちゃっても、“止めないで、泣き続けなさい”とか、“もっと光を感じて笑いなさい”とか、その表現の仕方がすごく新鮮で刺激的でした。ICONIQをまったく知らない、違う環境の中での制作は、“ICONIQって、客観的にこう見えているんだな”っていう発見もあったし。短期間ではありましたけど、内容の濃い撮影でしたね。

──自らのクリエイティヴさも要求されますね。

ICONIQ:そうなんですよ。自分の気持ちを正直に言わないと飲み込まれてしまいますから(笑)。良い感情のぶつけ合いのような撮影現場でした。「Light Ahead」はロケだったこともあって、今まで観光では行けないような場所にも行ったり。そういう意味でも撮影がすごく楽しかった。

──知らない街でトランクを引っ張って歩く姿とか、歌詞の世界観を広げるような映像ですよね。グッときた。

ICONIQ:私自身、まったく知らない環境の中での撮影だったから、この歌詞の世界には感情移入しやすかったんですよね。子供の頃から海外で活動することや、知らない場所で仕事をすることが多かったから。その時の“これからどうしよう”っていう不安は素直に湧いて来て、思い出せたっていうか。だから最初のシーンに出て来るんですけど、ああいう涙も自然と出て来ちゃいましたね。

──「TOKYO LADY」のPVもスタイリッシュですね。

ICONIQ:はい。いろんな女性の人生やキャラクターを演じたいと思って、ファッションや表情、動きで、全部違うタイプの女の子を演出してみたんですよ。スタイリストさんがすごく刺激的な方で、こんな服着ないだろうっていう衣装をすごいカッコ良く組み合わせて持って来てくれて。本当に両極端なパターンばかりで。気持ちも作りやすかったです。

──色んな女性が出て来る中でのお気に入りは?

ICONIQ:一番はキャンディキャンディって呼んでる子ですね。その子は、このPVの中に出て来る子の中でも一番女の子らしいビジュアルなんですよね。でも、実は一番強い気持ちの持ち主なんです。マイケル・ジャクソンって呼んでる衣装の子は、強いフリをしているけど、実は脆くてすぐに泣いてしまう。弱さがバレないように強がっている女性。頭の中で考えて行くのがすごく面白くて。どの女の子にもすごく気持ちを入れました。どの女の子にも共通しているのは一歩踏み出そうという強い気持ちを思っていることなんですね。そこはブレずに撮影しました。なので、色んな表情が撮れたと思います。

──「Kiss & Cry」はシンプルですね。

ICONIQ:一番真面目……と思われがちなんですけど、実は随所に遊び心があるんですよ。変わることの楽しさを重々しくなくライトに聴いてほしかったし、見てほしかったので、ポップなノリのPVが撮れたと思います。

──今のICONIQの心境もすべて詰め込んだ作品になりましたね。

ICONIQ:今回のジャケットは後ろを振り返ってるんですね。前の自分を見つめ直しつつ前に進む……そういう意味を込めた曲が詰まっています。その上で、これからどう活動していこうかというプレッシャーもありつつ、私は変わり続けるという気持ちを忘れないでいようと思いました。自分の中で変わってはいけない軸は“変わり続けること”だと思うんで。ダンスも衣装も歌も、すべてで私はパフォーマンスだと思っているので、そこはブレずに“変わり続ける”ことを表現していきたいと思います。

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