スガ シカオ、拍手・足踏みでロンドン・アンコール

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日本時間11月14日(日)、スガ シカオのライブハウス・ツアー<Suga Shikao JAPAN-UK circuit 2010>の初日ロンドン公演が開催された。ロンドン公演は2009年に続く自身2度目となるものだが、ロンドンのオーディエンス達を魅了した前回の公演が好評を博し、アンコールを受けての今公演となった。

◆スガ シカオ@ロンドン画像

会場は、映画館やCD SHOP、レストラン、ファッションが融合したショッピングモールの中にあるLondon O2 Academy Islington(ロンドン・オーツーアカデミー・イズリントン)というライブハウス。開演前から入場を待つ長蛇の列が出来き、会場周辺は日本での公演と同等の賑わいとなり、キャパシティ800人のホールは在英のファンをはじめ、日本から駆け付けたファン達で満員状態となった。ホールの客電が落ち、オープニングのリズムトラックのループ音が響き出すと、歓声が沸き起こる中、白いTシャツに黒のベスト、そして黒いアコースティックギターを抱えスガ シカオが颯爽と登場。リズムトラックのループに合わせ会場にはオーディエンスの手拍子とスガ シカオの歌声が鳴り響き、ロンドン公演がスタートとなった。前半戦ではお馴染のバンド・メンバーとともに、新・旧アルバムからグルーヴ感溢れるファンクナンバーをMC無しで立て続けに披露し、除々に会場をヒートアップさせていった。

今回注目すべきは、日本語が全く分からないオーディエンス達に、スガ シカオの楽曲の世界感を少しでも理解してもらおうと、本人のアイディアでステージ両サイドにLEDディスプレイを設置した点だ。「黄金の月」や「午後のパレード」といった主要楽曲のキーワードとなる歌詞が英訳され、ロールテロップで表示された。またMCについても全て英語で披露し、音楽だけではなく言葉でのコミュニケーションも意識したライブとなった。

ライブ中盤では、ベース、ドラムとスガ シカオというよりグルーヴ感を強調した3ピース編成での演奏で演出面でも新しい試みを取り入れ、後半戦では、彼の真骨頂とも言えるファンキーチューンでたたみかけ、会場を一気にヒートアップさせた。ステージとオーディエンスがまさに一体となったライブ会場は、ラストの1曲を終えステージを去っても、拍手・足踏みという海外スタイルでのアンコールが会場中に鳴り響き、再び登場しアンコ-ルを披露したスガ シカオとバンド・メンバーには大歓声が送られた。

今回のロンドン公演に先駆け、オリジナル・アルバム『PARADE』『FUNKAHOLiC』『FUNKASTiC』3作品の楽曲配信(iTunes、amazon)もイギリス、アメリカでスタートとなった。独自の歌世界と唯一無二の歌声を武器とする彼の楽曲と、グルーヴ感溢れるファンキーなライブ・パフォーマンスが、全世界で支持される日が一歩ずつ近づいてきているといえそうだ。<Suga Shikao JAPAN-UK circuit 2010>は11月25日(土)大阪でファイナルを迎える。
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