アイスランドが放つ魅惑のアーティストたち

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温泉、火山、氷山などの豊かな自然に恵まれたアイスランドは、ちょっぴり不思議な性質を持った国でもある。人口32万人の小さな国にも関わらず良く知られているアイスランドのイメージは特別、もしくは神秘的なものだ。アイスランドの音楽には、シンプルなのに複雑な面も合わせ持つ、独特のオーラを放つユニークな作品が多い。

もちろん、アイスランドの音楽が一般的に風変わりだととらえられているのには理由がある。世界中のほとんどの人々が“奇妙なプラチナ賞プリンセス”のビヨークを通してアイスランドの音楽を知ったからだ。ビヨークのバンド、シュガーキューブスが1988年に『ライフズ・トゥ・グッド』でブレイクして以来、多くの人達がアイスランド発の魅力的なサウンドに注目している。ここでは海外で活躍中のアイスランド出身アーティストを知らなかった人に、興味を持ってもらえそうなバンドを紹介しよう。

●エミリアナ・トリーニ(Emiliana Torrini)
イタリア人とアイスランド人の両親を持つ女性シンガーソングライター。シングル「ラヴ・イン・ザ・タイム・オブ・サイエンス」で最も良く知られている。映画『指輪物語』のエンディングテーマ「ゴラムの歌(Gollum's Song)」を歌ったことでも有名。カイリ・ミノーグのレコーディング曲2曲を共作した他、シーヴェリー・コーポレーションやポール・オーケンフォルドともコラボしている。キャット・パワーやファイストのファンにおススメのアーティストだ。

●ガス・ガス(Gus Gus)
1995年に映画監督や俳優などアーティストの集合体として結成された。2000年に一部のメンバーが映画に専念するため脱退。現在は男性2人と女性1人で活動しているが、元メンバーは10人以上いる。折衷的でミニマルなエレクトロニック・サウンドを展開する。過去のアルバムはイギリスの4ADから、一番最近のアルバム『24/7』はドイツのKompacktからリリースしている。

●ヒャルタリン(Hjaltalin)
バイオリンやバスーン奏者など7人のメンバーから成るポップ・バンド。アルバム『ターミナル』は、イギリスのBBCと音楽雑誌Mojoから大絶賛を受けた。ベル・アンド・セバスチャンのファンは要チェックだ。

●ヨンシー(Jonsi)
シガー・ロスのボーカルとして有名になった世界的人気が拡大中のアーティスト。日本でも単独公演前売り券が早々と完売している。繊細なイメージの彼は超菜食主義者で片目が見えず、ゲイであることを公にしている。ステージでは弓を使ってギターを弾き、印象的なファルセットで歌う。2010年は、ソロ・アルバム『ゴー』日本国内盤をEMIからリリースした。

●キラ・キラ(Kira Kira)
アヴァンギャルドな女性アーティスト。これまでに『アワ・トリップ・トゥ・ザ・モンスター・オリンピックス』と2010年リリースされたばかりの『スコッタ』2枚のアルバムを発表。ビジュアル的にもインパクトの強い彼女は2009年来日公演を果たし、日本で熱狂的なファンを獲得している。12Kレーベルやツジコノリコのファンにおススメだ。

●ムーギソン(Mugison)
ワンマン・バンドとしてスタートし、現在も大抵は彼とパソコンとアコースティック・ギターという編成。活動初期の頃からイギリスの電子音楽作曲家マシュー・ハーバートに支持され、2003年にハーバートのレーベルAccidental Recordsからデビュー・アルバム『ロンリー・マウンテン』をリリースした。アルバムの数作品をアメリカのIpacecからもリリースしている。時間を経てブルース・ロック色が強くなってきたが、特徴あるサウンドは健在だ。一番新しいアルバムは『Itrekun』。

●ムーム(Mum)
1997年にグンネル“グンニ”ティーネス(Gunnar orn Tynes)とオルヴァル・スマラソン(Orvar Smarason)の2人によって結成された。幾度かのメンバー交代を経て現在は8人のメンバーが活動している。グリッチビートが特徴のサウンドに、伝統的な楽器とソフトなボーカルを取り入れている。イギリスのレーベルFat Catに長年所属している。最新アルバムは『シング・アロング・トゥ・ソングス・ユー・ドント・ノウ』。シネマティック・オーケストラのファンは必聴だ。

●オラフル・アルナルズ(Olafur Arnalds)
躍進的なマルチ・プレーヤー。メタル・バンドで音楽を始めたが、現在はピアノ、ストリング、ループを取り入れた交響曲的なポップを展開する。最新アルバム『アンド・ゼイ・エスケイプド・ザ・ウェイト・オブ・ダークネス』を、ネオ・クラッシックなサウンドと評価する声もある。同アルバムはヨーロッパではErased Tapes、日本ではp*disからリリースされた。アルバム・リーフやハロルド・バッドのファンは要チェックだ。

●シガー・ロス(Sigur Ros)
ビヨークに続いてアイスランド音楽を代表するバンドになったが、解散したかどうかは明らかになっていない。1997年からレコーディングをしており、非常に素晴らしい型破りなポップ・ミュージックを世に送り出した。Vonlenska語という架空の言葉で歌うコンセプトは、コクトー・ツインズのナンセンスな歌詞と類似している。バンドはレディオヘッドとツアーやコラボを行なったこともあり、レディオヘッドのファンや4ADレーベル好みのサウンドだと言える。

●シンガポール・スリング(Singapore Sling)- まるでヴェルヴェット・アンダーグラウンドの孫のような、ダークで歪んだサウンドが特徴。最新作『シンガポール・スリング・マスト・ビー・ディストロイド』はスイサイド、イーノ&ザ・バニーマン、ジーザス&メアリー・チェインのファンにおススメの1枚。

ヨンシーは12月1日に大阪のNamba Hatch、12月1日に名古屋Club Diamond、12月3日に恵比寿Garden Hall、12月4日に新木場Studio Coastに出演する。

キース・カフーン(Hotwire)
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