HEAD PHONES PRESIDENT、ツアーファイナル

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年明けから始まったHEAD PHONES PRESIDENTのワンマンツアー。ツアーファイナルは、渋谷CLUB QUATTRO。この日はDVDの収録も行なわれた。

◆HEAD PHONES PRESIDENT画像

メンバーが4人になってから、初めての東京でのライブ。多くの人がリスタートを切った彼らを見ることになる。鐘の音とともに暗転。BATCH、HIRO、NARUMIが順に登場して一礼。そして真っ白い衣裳のANZAが現れる。ANZAの登場で会場が静かな緊張に包まれた。

HIROが印象的な儚い音色を紡ぎ、ドラム、ベースが合流する。そしてANZAののびやかな声が響き渡る。4曲目は新曲。あっという間に受け入れられてヘッドバンギング。サビでのANZAのハイトーンは印象的だ。

PVになった楽曲ではサビを歌うオーディエンスの声。これは以前には考えられなかったこと。新しいHEAD PHONES PRESIDENTだからこそかもしれない。

続いて、ANZAが独特のマリオネットのような動きをしながら「パパパパパペット」と歌い出し「puppet」へ。ANZAのソロ・パフォーマンスの間に、アコースティックの準備が行なわれる。アコースティックな場面では、身体を揺らしながらステージを見入るオーディエンスも。

そして、ANZAは、「センキューソーマァーッチ」と言って立ち去る。ANZA不在の間に、会場はミステリアスな世界に変えられ、黒い上着と赤いスカートで戻ってくるANZA。激しさと静寂を織り交ぜた時間。

「それでは、昔の曲をやりましょう」と珍しくANZAが言葉を発する。廃盤になって久しい2001年の2ndシングルからの曲。このあとも、狂気に満ちた、怒り、悲しみ、感情すべてをはき出すような時がすぎて行く。

そして、アンコール。黒いスカートに替えたANZAは、2010年に脱退したMARについてコメントを。「彼は今、音楽の世界からは身を離していますが、とても元気に新たな生活を送っています。本当だったらなにかコメントを残すべきなのですが、彼の意思を尊重してこういうかたちになりました。4人になったHPPを、これからもどうかよろしくお願いします」と。深々と頭を下げるANZAに、場内からはあたたかい声援と拍手が送られた。

「あと2曲やります。最後まで楽しんでいってください」という言葉で、曲の世界観とは不釣り合いなまでの幸福感とともに演奏された2曲。最後は、バンドとオーディエンスとで記念撮影。4人になっても、彼らは歩みを止めない。むしろその成長は加速していく。そんな素晴らしい一夜だった。

<ワンマンツアー2月4日@CLUB QUATTRO>
1.S.E.
2.Hang Veil
3.Reality
4.(new song)
5.Desecrate
6.Labyrinth
7.Light to Die
8.What's
9.Nowhere
10.puppet
11.Cray Life
12. 5885/0
13.Life Is Not Fair (acoustic ver.)
14.Fight Out (acoustic ver.)
15.A~La~Z
16.ill-treat 
17.Shit Now
18.Free Fate
19.f's
20.Endless Line
21.Alien Blood 
22.Sixoneight
Encore
23.Snares
24.Chain

<JJapan Expo Sud>
2月25日~27日
@フランス・マルセイユ
http://www.japan-expo-sud.com/en/actu/head-phones-president-lharmonie-enivrante-du-metal_435.htm

ライブDVD
2011年6月発売予定
※渋谷CLUB QUATTROのライブを完全収録

◆HEAD PHONES PRESIDENTオフィシャルサイト

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/

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