たった一つのノブでエフェクトをコントロールするミキシング簡易化プラグイン「OneKnob Series」

ポスト
メディア・インテグレーションは、Wavesのプラグイン「Waves OneKnob Series」を発売した。

「Waves OneKnob Series」は、たった一つのノブで特定のエフェクトをコントロールする、7つの異なるプラグインを収録したソフトウェア。数々の高い評価を得てきたWavesオーディオ・プロセッサーを、これ以上ないほどシンプルで直感的に操作することのできるプラグインとなっている。

「OneKnob Series」は、スタジオ、ライブなど作業を問わず、幅広い素材に、短時間でハイクオリティな結果をもたらす。スタジオのコントロール・ルーム、DJブース、ライブ演奏のミキシングなど、多くの複雑なパラメーターの操作をするよりも、音楽に集中したいときに、たった一つのノブで素晴らしいエフェクトを得られるとしたら? OneKnobこそ、求めていたプラグインかもしれない。ミキシングが、かつてないほど素早く、楽しくなるはずだ。含まれる7つのプラグインは以下のとおり。

・OneKnob Brighter
 ミッド・ハイ以上の帯域に明瞭さを加えるトレブル・ブースター。
・OneKnob Driver
 著名なオーバードライブ・ペダル・エフェクトにインスパイアされたアナログ・スタイルのプロセッサー。
・OneKnob Filter
 ミックス、ループ、アナログシンセなど、さまざまな楽器に最適なフィルター・プラグイン。
・OneKnob Louder
 ピーク・リミッティングとローレベル・コンプレッション、オート・メイクアップを組み合わせることで、トラックのサウンドを『よりラウドに』することが可能なプラグイン。
・OneKnob Phatter
 アナログ・スタイルのローシェルフ・フィルターを備えたベース・ブースター。
・OneKnob Pressure
 Pressureは、パラレル・スタイルの軽いコンプレッションから、音を徹底的に潰すようなポンピングまで対応する、ダイナミック・プロセッサー。
・OneKnob Wetter
 ライブ、スタジオと環境を問わず、通した素材に空間・アンビエンスを付加するためのプラグイン。

コンセプトと使い方はいたってシンプル。「OneKnob Series」プラグインは、DAWのオーディオトラックにインサートでの使用を念頭に設計されている。AUXトラックなどのセンド/リターンによる使用は想定されていない。ほとんどの「OneKnob」プラグインのデフォルト値は「0」に設定されており、この状態でエフェクトはバイパスされ、入力信号がそのまま出力される(例外として、「OneKnob Filter」ではデフォルト値が10となり、この状態でフィルターはバイパスされる)。

「OneKnob」はネイティブ環境の浮動小数点演算によってプロセッシングを行うため、プラグイン内部でクリップを起こすことはない。浮動小数点演算はシグナルパス内にある次のエレメントにそのまま送られるため、アウトプットにおけるクリッピングは、トリムの調整で回避することが可能だ。設定によってOneKnobプラグインのアウトプット信号がフルスケール(=0dBFS)を超えてクリップする場合、信号がそのままDAコンバーターまで送られると、クリップを起こしてしまう可能性がある。その際は、DAW側のフェーダーなどでアウトプット・レベルを下げ、クリッピングを回避すればよいというわけだ。ソフトウェアはダウンロード販売で、使用にはiLok USB Smart Keyが必要だ。

<動作環境ほか>
・Windows XP、Windows Vista 32bit、Windows 7 32bit対応
・Mac OS X 10.5 Leopard、10.6 Snow Leopard対応(Intel-Mac専用)
・VST、Audio Units、RTAS(Pro Tools 7以降)をサポート、44.1kHz、48kHzから、最大192kHzセッション対応
・iLok USB Smart Key & iLok.comでのライセンス管理。コンピュータを買い替えても、そのまま使用可能

◆Waves OneKnob Series
価格:45,360円
発売日:2011年4月27日

◆Waves / OneKnob Series Bundle Native 製品詳細ページ
◆メディア・インテグレーション
◆BARKS 楽器チャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報