ノエル・ギャラガー、バンド時代の気楽な日々を懐かしむ

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オアシス脱退から2年2ヶ月が経過し、「またゼロから始め、新たなものを築き上げていくのは素晴らしいことだ」と語るノエル・ギャラガーだが、新作ソロ・アルバム『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』で単独フロントマンとして活動を始めた彼の中には、未だどこか相反する2つの感情が入り混じっているようだ。

ギャラガーはBillboard.comの取材に際し、「少なくとも、バンドにいた頃に比べて楽しんでいるとは言えないね。ギタリストやバック・ヴォーカルとして活動するより、フロントマンでいるほうが楽しいとは思えないからだ。大音量でギターを弾きまくり、バック・ヴォーカルとしてハーモニーを奏でることに集中できることほど、ロックのライヴで最高のことはないからだ。すごく気楽なことだよ。フロントマンとなった今、俺はこれから新しい経験をすることになるんだろうな」としみじみ語っている。

『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』はイギリスで発売されたばかりで、アルバム・チャートでは見事に初登場No.1を獲得。アメリカでも11/8にリリースされることが決まっている。同作品には、オアシス時代にデモを作成したもののレコーディングが叶わなかった「(アイ・ウォナ・リヴ・イン・ア・ドリーム)イン・マイ・レコード・マシーン」と「ストップ・ザ・クロック」の2曲が収録されており、これらの曲についてギャラガーは「素晴らしい曲なんだ。今リリースしなかったら、俺は永遠にお蔵入りにしてしまうと思って決断した。まさに絶好のタイミングだった」とコメント。またこの2曲のほかにも、彼がオアシスに在籍していた頃に作った楽曲も複数収録されている。とはいえ、内容的にはオアシスのことを歌ったものや、現在はビーディー・アイのフロントマンとして活動する因縁の相手、弟リアム・ギャラガーとの確執について題材にした作品は1つもない。

「俺はそんなことする男じゃない。曲を作る時は、決してネガティヴな要素からは入らず、どこかポジティヴなことを盛り込むようにしている。これまで作ってきた曲も、どこかに希望の要素が表現されているしね。だから俺はどこかの誰か、強いて言えばビーディー・アイにいる誰かに向けた感情を盛り込むことはないよ。あのバンドのメンバーは全員好きだからね」

今回のソロ・アルバムのリリースに合わせ、ギャラガーは10/23のダブリンを皮切りにツアーに突入し、北米ツアーは11/7のトロントからスタートする。そして11月末にはヨーロッパへ戻り、来年にはさらに規模を拡大した北米ツアーを検討しているとのことだ。

◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル
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