ZIGZO、再始動を発表

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約3年弱の短い活動期間ながら、ロックシーンに大きな足跡を残し、2002年3月の赤坂BLITZを最後に惜しまれながら解散したZIGZOが、10年の沈黙を破り復活することを発表した。

◆ZIGZO <暗黒秋櫻>画像

その発表の場となったのは、11月20日(日)渋谷O-WESTで開催されたイベント<暗黒秋櫻>のステージ。この<暗黒秋櫻>は、ドラムのSAKURAの誕生日企画として毎年開催されているもので、今回は、ZIGZOとしては無告知ではあったが、メンバー4人の個人名連名での出演告知がされていた。

チケットはもちろんソールドアウトとなり、オーデェエンスの熱気に溢れる会場内。4番手に登場した彼らは、「元ZIGZO」としてステージに現われた。

ラスト・シングル収録の「HOLIDAY」からライヴはスタートし、メンバーのテンションは1曲目からマックス状態で、TESTU(Vo)はギターをオーディエンスに預けて煽りまくる。

続けて代表曲「ひまわり」「裸ピストル」「WALK」など8曲を演奏。MCでは穏やかな雰囲気ではあるが、緊張感あふれる演奏力、音楽における表現力は10年前より確実にパワーアップしていた。

そして、ラストに彼らの始まりの曲でもある「Wonderful Day」を演奏する直前、TETSUから「2012年3月17日、赤坂BLITZでライヴやります。ZIGZOでした」と、さらりとZIGZOの復活を宣言。

フロアを埋め尽くしたオーディエンスから悲鳴にも似た歓声が上がる中、彼らはこの日のステージを満足げな表情で降りて行った。

2012年3月17日。解散からちょうど10年と1日。彼らにとって、前に歩き出すには最もふさわしい、一歩前進した再結成の日程だろう。なお、本公演のチケット発売日、ライヴのタイトルなどの情報は、後日改めて発表されるとのこと。

なお、今回の再集結のきっかけは、昨年(2010年)に行なわれた同じイベントに、RYO、DEN、SAKURAが集まり、ZIGZO時代の曲を一曲演奏したことから始まる。この公演を見に来ていたTETSUに対し、2011年1月にSAKURAが「そろそろ、4人で音楽やろう」ともちかけたことから、10年間止まっていた歯車が再び動き出した。

その後、1月からこの日まで、毎月4人でミーティングを重ね、音楽観、人間性、そして志を同じに揃える時間が彼らには必要だったという。そして、2011年6月20日(かつてメンバーやコアファンの中では『ZIGZOの日』と呼ばれていた日付)に久々の隠密リハーサルを行なうことに。

解散から10年を経て、お互いがそれぞれの活動を通じ、音楽的なポテンシャルの向上を再確認しあい、11月のシークレットライヴの敢行、そして2012年3月の再結成ライヴが初めて正式決定された。

その10年振りのリハーサルのメンバーの様子は、まるで昨日までリハーサルに入り続けていた様な自然な姿であったそうだ。今回の再結成は、約10ヵ月の準備期間を経て、発表されたことになる。おそらく山のようなミーティングを重ねたであろう彼らのこと。オーディエンスを驚かせるようなことを山ほど計画しているはずだ。

ZIGZOの代表曲「splash!」の歌詞に次の一節がある。

「春になれば 汚れた道も 咲き乱れて
約束してた こごえた夢も元通りさ
春になれば 曇った窓も 咲き乱れて
春になれば はなればなれも 恐くないさ」

春になれば、また彼らに会える。一度凍えて固まった夢がまた歩きだす。彼らのライヴの詳細、そしてそれに続く更なる明るい夢と共に情報を待つこととしよう。

ZIGZO
2011年11月20日(日)セットリスト
1 HOLIDAY
2 I am a slider
3 裸ピストル
4 RUSH!!!
6 ひまわり
7 My Problems
8 WALK
9 Wonderful Day

写真●今井俊彦(ARTIST PHOTO)/平沼久奈(LIVE PHOTO)
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