PCとUSB接続するだけでマルチトラックREC可能な96kHz対応16chデジタルミキシングコンソール「01V96i」

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ヤマハは、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、ヤマハ デジタルミキシングコンソール「01V96i(オーワンブイキューロクアイ)」を2012年1月から発売する。

「01V96i」は、2003年に発売された「01V96」をベースに最新の技術を搭載し、近年のライブ市場でニーズが高まっているマルチトラックレコーディングに対応、さらに多彩な「VCMエフェクト」の搭載やヘッドアンプ部の見直しなど、音質面の強化を行ったモデルだ。

まず注目すべきは、USBケーブル1本の接続でマルチトラックレコーディングに対応することだろう。「01V96i」は、ライブコンサートにおける同時録音のニーズに対応、拡張カードやADAT端子によるマルチチャンネル入出力に加え、サンプリング周波数最大96kHzの16イン/16アウトUSBオーディオストリーム機能に対応した。PC側で必要となるソフトウェアとして、スタインバーグ社「Cubase 6」と同じオーディオ/ミキシングエンジンを備え、プロクオリティの音質と録音/編集/ミックスなどの音楽制作の基本作業をカバーする「Cubase AI 6」も同梱。PCにインストールするだけで簡単に録音環境を構築することができる。

多彩なエフェクトがプリインストールのもポイント。従来モデルでは「ADD-ON EFFECTS」としてオプションとなっていたエフェクトを、「01V96i」では、なんとすべてプリインストール。アナログ機器の回路を素子レベルからモデリングする「VCM(Virtual Circuitry Modeling)」テクノロジーにより、現在では入手困難なコンプレッサーやイコライザー、オープンデッキ、フェイザーなどの音色を再現した「VCMエフェクト」、さらに、高密度なリバーブとスムーズな減衰特性が得られる「REV-X」を使用することができ、ライブコンサートにデリケートなアナログアウトボードを持ち歩くことなく、いつでもアナログサウンドや高品位な効果が得られるのだ。

24bit/96kHz対応のデジタル処理に加え、すべてのアナログ入出力には24bit AD/DAコンバーターを搭載。さらに今回ヘッドアンプ部分のパーツの見直しを行い、さらなる音質の向上が図られているのも見逃せない。また、視認性の高い100mmモータードライブフェーダー、ユーザーの使用環境に合わせて作業効率を向上できるユーザーデファインドキーなど、1998年に発売した「01V」からの歴史の中で市場から評価された機能は継承しながら、現場で選ばれるプロの道具としてブラッシュアップが行われている。

◆01V96i
価格:オープン
発売日:2012年1月

◆プレスリリース
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
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