ヤマハクラシックギター「GCシリーズ」がスペインの製作技術をベースに独自の技術でモデルチェンジ、鳴りの良さと美しい音色を追求

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ヤマハは、クラシックギターの新製品として、ヤマハ グランドコンサートシリーズ「GCシリーズ」を9月1日から順次発売する。

1966年から手工ギターの研究開発をスタート、現代におけるクラシックギターの基本形となったスペイン伝統の製法の技術指導をベースに、正統派スペイン流儀に基づいた製法と音との研究を重ねながら、独自の個性あるサウンドを追求してきたヤマハ。今回、同社が発売するグランドコンサートシリーズ「GCシリーズ」は、半世紀にわたる研究と技術の蓄積により、ヤマハならではのサウンドを追求し、鳴りの良さと美しい音色を実現したものだ。

従来からの特長である低音から高音までバランスの良い響きと透明感ある明るい音色に加え、細部にわたる設計の見直しと厳選された木材の使用、高度な技術による丁寧な作りにより、豊かな音量と音の立ち上がりが良い、明るく美しい音色を実現している。最高級手工ギター“グランドコンサートカスタム”としては29年ぶり、グランドコンサートシリーズとしては11年ぶりの新モデルとなる。

ラインナップはグランドコンサートシリーズが8モデル、受注生産のグランドコンサートシリーズカスタムが2モデル。品番の末尾は表板の材を示し、Sはスプルース(松)、Cはシダー(杉)を表す。

GCシリーズ共通の特徴は、まずその音にある。美しい音色に加え、豊かな音量と立ち上がりを得るために、さまざまな改良を重ねている。表板は、最適な厚みを研究し、大きな音量と立ち上がりの良い明るいサウンドが得られるようになっている。低音から高音までバランスよく鳴るよう、響棒配置も新たに設計。また、下駒やネック背面の塗装は、塗膜を従来の約半分の薄さにすることで、ギター全体に豊かな振動エネルギーを伝達し、演奏性も向上している。さらに、下駒枕や溝の加工精度を高めたことで、振動伝達のロスを軽減、音の立ち上がりが向上している。いずれも、ヤマハならではの研究の蓄積と、熟練の職人からの技能伝承および改良によるものだ。

伝統を継承しつつシンプルで上品なデザインもポイント。響穴や下駒は、当社伝統の象嵌の図柄を継承しつつ、明るいイメージのデザインに。また、「GC12/22/32/42」のヘッド形状は、シンプルで上品な新デザインとなっている。

演奏者の要求に応える幅広いラインアップも見どころ。「GC12S/12C」「GC22S/22C」は、いずれも側板・裏板に単板を用いたオールソリッドモデル。「GC22S/22C」は、ローズウッドならではの豊かで深みのある音が特長で、クラシックギターを本格的に取り組みたい方の最初の1本としてふさわしいモデルだ。「GC12S/12C」では側板・裏板にマホガニーを用いて軽快な音を実現しており、幅広いジャンルを弾き、新しいサウンドキャラクターを求める方におすすめとしている。

「GC32S/32C」は、グレードの高い材を用い、手工ギターの丁寧な仕上げを施した、クラシックギター経験者の要求に応える音の艶と深みを持ったモデル。「GC42S/42C」は、側板・裏板にマダガスカルローズを採用し、表板がスプルースの「GC42S」と杉の「GC42C」とでそれぞれの特性に合わせ響棒配置を見直している。太く伸びやかで潤いのある音が特長で、表現力の高い演奏を可能にする。

「『GC82S/82C」は、“グランドコンサートカスタム”の名にふさわしいヤマハの技術のすべてを注ぎ込んだモデル。「GC82S」は、スペインの製作家サントス・エルナンデスやドイツの製作家ハウザーI世による音色を参考に新しいサウンドを追求したモデル。豊かな低音と明るい高音が特長で、抜群の遠達性を実現している。「GC82C」は、スペインの製作家マヌエル・ラミレスの音を参考にオリジナルサウンドを実現したモデル。甘く明るく柔らかい音色が特長で、豊かな音量と優れたレスポンスを実現している。


▲上段左よりGC82S、GC82C、GC42S、GC42C、GC32S、GC32C。下段左よりGC22S、GC22C、GC12S、GC12C。

◆GC12S/GC12C
価格:89,250円
発売日:2012年9月1日
◆GC22S/GC22C
価格:105,000円
発売日:2012年9月1日
◆GC32S/GC32C
価格:210,000円
発売日:2012年10月1日
◆GC42S/GC42C
価格:472,500円
発売日:2012年10月1日
◆GC82S/GC82C
価格:1,207,500円
発売日:2012年9月1日受注開始

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