サミー・ヘイガー、豪華ゲスト参加『サミー・ヘイガー&フレンズ』を語る。

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2013年9月11日、デビュー40周年を記念してサミー・ヘイガーが日本先行リリースしたセレブレーション・アルバム『サミー・ヘイガー&フレンズ』がリリースとなった。

◆「ノックダウン・ドラッグアウト(with キッド・ロック、ジョー・サトリアーニ & デニー・カーマッシ)」PV映像

人は彼を“ボイス・オブ・アメリカ”と呼ぶ。デビューから40年、サミー・ヘイガーはアメリカン・ハード・ロックの王道を貫いてきた。ソロ・アーティストとして輝かしいキャリアを築いたのに加えて、ヴァン・ヘイレン、モントローズ、HSASというトップ・バンドで活動。最近ではジョー・サトリアーニ、マイケル・アンソニー(元ヴァン・ヘイレン)、チャド・スミス(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)とのスーパーグループ、チキンフットも話題となった。

タイトルのとおり、本作には数多くの“友人”たちがゲスト参加している。ニール・ショーン(ジャーニー)、ジョー・サトリアーニ、キッド・ロック、ナンシー・ウィルソン(ハート)、トビー・キース、タジ・マハール、ミッキー・ハート(グレイトフル・デッド)、チャド・スミス、マイケル・アンソニーら豪華な顔ぶれが次々と登場する本作は、まさにオールスター・アルバムだ。

サミーは彼らについて、こう語る。

「スタジオで曲を書くうちに、“彼らに参加して欲しい”と思って、声をかけた。みんな友達なんだ。ニールは2日しかないオフの1日を割いて、凄いギターを弾いてくれた。トビーはツアーを終えた次の日にスタジオに来てくれたよ」

サミー・ヘイガー&フレンズはサミーの軌跡の縮図といえる、多彩なアルバムだ。“レッド・ロッカー”の異名をとる彼ならではの、アメリカン・ハード・ロックの真髄を満喫できるのはもちろんのこと、カントリーやブルース、トロピカル・テイストを取り入れたナンバーも収録されている。

アルバムに先行して発表された「ノックダウン・ドラッグアウト」はヘヴィなサウンドに乗せて観衆が合唱できる、ビッグなコーラスが印象的な曲だ。

「スポーツ会場で歌えるサポーターズ・ソングを書きたいと思っていた。キッド・ロックとのデュエットで、ジョー・サトリアーニがギターを弾いて、全員で拳を突き上げて「イエーッ!」と叫べる曲だ」


ジミー・バフェットのカバー「魅惑のマルガリータヴィル」はトビー・キースとのデュエットだが、ロック界とカントリー界のスーパースター共演!という気負いは感じられず、和気藹々とリラックスして歌われている。

「トビーとは飲み友達だよ。一緒にチャリティ・コンサートもやったし、彼がオフの時は、俺の酒場『カボ・ワボ』に飲みに来て、一緒にいろんな曲を歌うんだ。「魅惑のマルガリータヴィル」を歌ったか、実は覚えてない。2人とも泥酔しているからね」

イギリスのエレクトロ・ポップ・グループ、デペッシュ・モードの「パーソナル・ジーザス」をカバーしているのは、サミーのファンを驚かせるかも知れない。だが、この曲を取り上げた理由も、実に彼らしいものだ。

「この日はニール、マイケル、チャドとスタジオに集まって、「ゴーイング・ダウン」をレコーディングすることになっていた。全員が素晴らしいプレイで、ワン・テイクで完成してしまったんだ。たまたまスタジオに向かう車で聴いていたのが「パーソナル・ジーザス」だったんで、その場の思いつきでプレイしてみた。あまりに最高の出来だったんで、後日ゴスペル・グループのバック・ヴォーカルをオーバーダビングして、完成させたんだ」

サミーのソロ・アルバムとしては5年ぶりというインターバルを挟んでの新作である『サミー・ヘイガー&フレンズ』。チキンフットでの成功もあり、本国アメリカはもちろんのこと、世界中のロック・ファンの注目を集めている。それは日本においても同様で、世界最速発売、日本盤のみのボーナス・トラックが収録されていることからも、本作への期待のほどが窺えるだろう。

あとは待望のジャパン・ツアーが実現すれば、もう完璧なのだが…。

「俺自身は日本でプレイする気まんまんだよ!プロモーターが呼んでくれさえすれば、いつだって行く用意がある。前回、日本でプレイしたのは1995年、ヴァン・ヘイレンでのことだった。その後、プロモーションのために日本に行ったことはあるけど、ソロ・アーティストとして日本でライヴをやったことは一度もないんだ」

ニュー・アルバムが新たなセンセーションを起こしつつあるサミー、今度こそ来日公演を実現させて欲しい。

アメリカから世界へと活動のフィールドを拡げてきたサミーだが、その視野はなんと、地球外をも見据えている。先日刊行された自伝『RED/俺のロック人生』で、少年時代に宇宙人に拉致された経験をカミングアウトしてファンに衝撃を与えた彼は、こう語っている。

「宇宙人が地球を訪れていたのは、1950年代が中心なんだ。今ではもう調査が終わったのか、あまり来なくなった。地球人が月に行かなくなったのと同じさ。また拉致されたいとは思わないけど、ちょっと残念でもある。彼らの星でライヴをやりたかったからな!」

文:山崎智之

『サミー・ヘイガー&フレンズ』
初回限定盤CD+DVD 3700円
通常盤CD 2600円
【ゲスト・ミュージシャン】
・ニール・ショーン(ジャーニー/HSAS)
・ジョー・サトリアー二(チキンフット)
・マイケル・アンソニー(元ヴァン・ヘイレン/チキンフット)
・デニー・カーマッシ(モントローズ)
・チャド・スミス(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ/チキンフット)
・ナンシー・ウィルソン(ハート)
・ミッキー・ハート(グレイトフル・デッド)
・キッド・ロック
・ロニー・ダン 他
1.ワインディング・ダウン(with タジ・マハール)
2.ノット・ゴーイング・ダウン(with ビル・チャーチ & デニー・カーマッシ)
3.パーソナル・ジーザス(with ニール・ショーン、マイケル・アンソニー & チャド・スミス)
4.ファーザー・サン(with デニー・カーマッシ & アーロン・ヘイガー)
5.ノックダウン・ドラッグアウト(with キッド・ロック、ジョー・サトリアーニ & デニー・カーマッシ)
6.ランブリン・ギャンブリン・マン(with デヴィッド・ラウザー、モナ・ネイダー & ヴィック・ジョンソン)
7.バッド・オン・フォーズ・アンド・シボレーズ(with ロニー・ダン、デヴィッド・ラウザー、モナ・ネイダー & ヴィック・ジョンソン)
8.魅惑のマルガリータヴィル(with トビー・キース)
9.オール・ウィ・ニード・イズ・アン・アイランド(with ナンシー・ウィルソン & ミッキー・ハート)
10.ゴーイング・ダウン~ライヴ・イン・スタジオ・テイク1(with ニール・ショーン、マイケル・アンソニー & チャド・スミス)
11.スペース・ステーション #5(with デニー・カーマッシ、ビル・チャーチ & ジョー・サトリアーニ)
[初回盤限定ボーナストラック/2012年4月ロニー・モントローズ トリビュート・ライヴより]
12.オール・ウィ・ニード・イズ・アン・アイランド(アコースティック・ヴァージョン)[日本盤ボーナストラック]
DVD収録
-ボーナス映像-
・『トラック・バイ・トラック』アルバム収録曲解説:アルバムの制作風景やミュージシャンのコメントなどを収録
・「ノックダウン・ドラッグアウト」ミュージック・ビデオ
・『ビハインド・ザ・シーンズ』ドキュメンタリー映像:アルバム制作前後の様々な映像を収録

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