【ライヴレポート】<華麗なる激情 Vol.7>、V系の枠を超越する世界観を築き上げた【Tokyo Side】

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DANGER CRUE主催イベント<J-ROCK EXPLOSION 2013 華麗なる激情 Vol.7>が12月15日(日)、原宿アストロホールとOSAKA MUSEにて行われた。気鋭のV系バンドがしのぎを削るこのライヴイベントの第七弾は【Tokyo Side】および【Osaka Side】というカタチで、東京と大阪の二会場同時開催となった。

◆<華麗なる激情 Vol.7>【Tokyo Side】 拡大画像

同ライヴイベントには11月に開催された<華麗なる激情>【Tokyo HEAT】と【Osaka HEAT】を勝ち抜いた8バンドが登場。【Tokyo Side】には、シビレバシル、SRASH NOTES GARDEN、BADMAN、ぞんびの4組、【Osaka Side】には、EVE、umbrella、Crimson Shiva、ジンの4組。これら計8バンドが、12月23日(月・祝)に新宿BLAZEにて開催される<華麗なる激情 最終章 -新たなる旅立ち->への出演権を賭けてバトルを繰り広げるステージとなる。最終章への出演権は、<華麗なる激情>オフィシャルサイトでの事前投票をはじめ、当日各会場に来場したオーディエンスによる現地投票や、ニコニコ生放送およびJAMBORiii STATIONの生中継を視聴者によるネット投票を合算したポイント獲得総数によって決定される。東京、大阪それぞれトップの1組のみが進出できるという文字通りのガチンコ投票バトルの開催だ。ここではその【Tokyo Side】をレポートしたい。

<華麗なる激情>のマスコットキャラクター・激子。の妹である激美。のアナウンスの後、【Tokyo Side】のトップバッターとして登場したのは、ぞんびだ。「腐り姫」「ハッピーハッピーグロテスク」といったダークファンタジーかつヘヴィなナンバーで会場を席巻、ヴォーカルのatomはときに目を大きく見開き、鋭い眼光でオーディエンスを挑発していった。また、こイベントの名物企画であるDANGER CRUE所属バンドの楽曲カヴァーでは、そろばんの「-RAM-」をプレイ。幕が閉まるその瞬間まで、独自の世界観でオーディエンスを盛り上げた。
 
続いて登場したのはBADMANだ。MUCCの「茫然自失」のカヴァーで一気にスタートダッシュをかけ、そこからエレクトリーモサウンドを畳み掛けていく。ヴォーカルの8が壮絶なデスボイスで捲し立てる「MY SELF」や、フロアにいるオーディエンスが勢いよく飛び跳ねた「[F.R.E.A.K.S]」など、終始アグレッシブなステージングを展開し続けた。

ヴォーカル&ギターのHatchが奏でる穏やかなアルペジオからライヴをスタートさせたのは、3組目のSRASH NOTES GARDENだ。ヴィジュアル系では珍しいヴォーカル&ギターのスタイルで、疾走感のあるギターロックをプレイ、激情的なサウンドをフロアに届けていく。「Effectronic Soda」ではラップやコール&レスポンスでオーディエンスを煽る場面も。カヴァー曲はMUCCの「流星」を披露。歌をしっかりと届けるステージでオーディエンスを魅了した。

4組目のシビレバシルは、スタートするやいなや、「絶望ララバイ」で会場全体を一気に漆黒な空気へ染め上げた。カヴァー曲にはL'Arc-en-Cielの「Promised land」をパワフルにプレイ。ヴォーカル和泉の、おどろおどろしく鬼気迫るパフォーマンスや、「ストレスハカイ」「マネキンセカイ」といったネガティヴな感情を吐き出しまくる独自の世界観を叩きつけていた。

イベントのラストを飾ったのは、ゲスト出演のDIVだ。2013年2月に東名阪福を回る感謝祭ツアー、そして5月10日にEX THEATER ROPPONGIでの2周年記念ワンマンを控える彼らは、「ZERO ONE」からライヴをスタートさせた。序盤から「赤裸々ララ」「毒彩ギーク」とアップテンポなナンバーで畳み掛けるステージに客席が沸騰。また、12月11日にシングルリリースしたSIDのカヴァー曲「妄想日記」もこの日、初披露された。ダブステップやブレイクダウンを導入し、DIV流に磨き上げたサウンドは彼らならではのもの。MCでは「大阪では今頃“ハナゲ!”とか言ってるのかもね?」と【Osaka Side】にゲスト出演しているカメレオの話題をふりまいたほか、ベースのちょびが歌舞伎風にタイトルコールをしたりなど、かなりリラックスモードだ。そんな中、ヴォーカルのCHISAがラストに、「久々の曲をやろうと思います」と告げると、「LAST WORDS」をプレイ。ドラマティックなミディアムバラードで、ステージを締め括った。

全バンドのステージ終了後、ガチンコ投票バトルの結果が発表。24,304ポイントを獲得したSRASH NOTES GARDENが、2位に大差をつけて最終章への出演権を獲得した(BADMAN:10,013ポイント、ぞんび:15,361ポイント、シビレバシル:17,787ポイント)。ステージに登場したメンバー達は、「超サイコーです!」(Rega/Ba.)、「泣きそうです」(Saya/Gt.)、「信じた音楽が通ってよかったです」(Hatch)とコメント。潤んだ瞳で最終章への意気込みを語って【Tokyo Side】が幕を閉じた。

東京大阪同時バトルの結果、東京からSRASH NOTES GARDEN、大阪からEVEに加え、<華麗なる激情 Vol.6>を制したマイナス人生オーケストラが、<華麗なる激情 最終章 -新たなる旅立ち->に出演することが確定した。これら3組が12月23日、新宿BLAZEにて頂点を争うことになる。この最終章を制したバンドは、DANGER CRUE RECORDSからのCDリリースが確約されており、副賞として12月27日に日本武道館で行われる<Visual BANG!~SID 10th Anniversary FINAL PARTY~>オープニングアクトとしての出演も約束されている。

なお、<華麗なる激情 最終章 -新たなる旅立ち->には上記3組に加え、ギルガメッシュ、ユナイト、カメレオ、DIVの出演が決定。DCR ALL STARSによるスペシャルセッションも行なわれることとなっている。


■<J-ROCK EXPLOSION 2013 華麗なる激情 最終章 -新たなる旅立ち->
12月23日(月・祝) 新宿BLAZE開場14:00 開演15:00
出演:マイナス人生オーケストラ(Vol.6勝者バンド) / SRASH NOTES GARDEN (【Tokyo Side】勝者バンド)/ EVE(【Osaka Side】勝者バンド)、ゲスト:ギルガメッシュ / ユナイト / カメレオ / DIV / DANGER CRUE ALLSTARS
オールスタンディング 前売¥4,000-(税込) 当日¥4,500-(税込) 
※ご入場時ドリンク代別途¥500
前売券¥4,000(税込・ドリンク代別)当日券¥4,500(税込・ドリンク代別)
SOGO TOKYO オンラインチケット http://bit.ly/1aHVcUR
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:209-100)http://bit.ly/1djlEZn
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:71122)http://bit.ly/HpPaP4
イープラス http://bit.ly/1dkhCwG
CNプレイガイド 0570-08-9999


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