キッス「ロックの殿堂入りは特に名誉なことじゃない」

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この春、ファンにしてみれば“ようやく”ロックの殿堂入りを果たすキッスだが、フロントマンのポール・スタンレーはそれほど名誉なことだとは考えていないそうだ。

◆キッス画像

スタンレーは『Classic Rock』誌のインタビューで、「ノミネートされて光栄か?」「殿堂入りするのは栄誉か?」というどちらの質問にも「ノー」と答えた。「あれは、しぶしぶだよ。俺らを無視するのはナンセンスって流れになったからだ。結局のところ、ほとんどの人は気付いていないが、Rock And Roll Hall Of Fameっていうのは個人が創立した制度で、自推の委員会なんだ。認識は現実になるっていういい例だ。みんな“ロックの殿堂入り”って聞いて、それに信ぴょう性を与えた」

「ファンには大きな意味を持つ。それはわかる。彼らは確証を得るわけだ。だから、俺は心よく受け取るよ。彼らの代わりに受け取るんだ」

また、4月に開かれるセレモニーでオリジナル・メンバーのエース・フレイリーとピーター・クリスとリユニオンするのかとの質問には「もちろん、言うまでもなく、エースとピーターにスポットライトが当たって当然だ。彼ら無しで、俺らはこの場にいない。バンドを始めたとき、彼ら抜きではいまあるものを作り上げられなかった。だから、彼らがステージに上がるのは当たり前のことだ」と答えたが、現在のところ、アワードを受け取るだけでなくその場でパフォーマンスもするのかどうか、具体的にはまだ何も考えていないそうだ。

2014年は、キッスのほかキャット・スティーヴンス、ホール&オーツ、ニルヴァーナ、リンダ・ロンシュタット、ピーター・ガブリエルが殿堂入り。セレモニーは4月10に開かれる。

Ako Suzuki, London

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