【ライブレポート】日本の音楽にシンガポール熱狂。<JAPAN NIGHT 2014 in MUSIC MATTERS>

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<JAPAN NIGHT 2014 in MUSIC MATTERS>のトリを飾るのは、ナオト・インティライミ。この日、ナオトは、午後の共同記者会見終了後に、軽くライブリハを行なったのち、<MUSIC MATTERS>コンベンション会場となっていたザ・リッツ・カールトン・ミレニア・シンガポールへと移動し、全世界から集まった音楽業界関係者の前で1曲披露し、大喝采を受けた。その反響もあってか、クラーク・キーのメインステージ周辺は、現地のファンと日本からやってきたファンたち、たまたまナイトライフを楽しみに来たシンガポーリアンに各国の音楽業界関係者が入り混じり、移動するのも困難なほどの状況となっていた。

「What's up Clarke Quay ? Let's have some fun tonight.」と、右手を突き上げてナオト・インティライミがステージイン。四方八方から声援がこだまする。そのままボイスパーカッションとスキャットで会場を温めて、4人のダンサーズとともにダンスチューン「Yeah!」。CREAM、THE ORAL CIGARETTESの2組のパフォーマンスでパーティー状態のクラーク・キー。会場中はハンズアップで、日本と何ら変わらないナオトの“お祭り”が1曲目から繰り広げられていく。

「今のキミを忘れない」を語りかけるように歌い上げて、ピースフルな空気で包んだのち、「ニーハオ、アパ カバル、ナマステ、アッサラーム・アライクム」と、“多民族による文化のるつぼ”であるシンガポールに向けた挨拶。対応したシンガポーリアンたちが挨拶を返す。そして「元気かー!」と日本語で叫ぶと、会場中が「イエーイ!」と反応。日本のショーケースライブに集まったオーディエンスということで、その多くは日本語も単語程度なら理解できることから起こったこの反応だったのだが、ナオトは「なんで? 日本語イケるの? Japanese is loudest.」と苦笑い。

さらに40カ国を旅したバックパッカーでもあるナオトは、訪れた国名をマシンガントークのように次々並べながら「...and Singapore!!」と絶叫し、大歓声。ちなみに余談だが、このマイクパフォーマンスは<MUSIC MATTERS>コンベンション会場でも行なわれたことは、すでにお伝えしたとおり。コンベンション会場にはスピーチを日本語や韓国語など各国の言葉に同時通訳するスタッフも用意されていたが、ナオトのこの国名をまくし立てるパフォーマンスは、さすがの通訳者たちもついていくことができず、途中で翻訳を諦めて次々に脱落していったそうである(笑)。

「Let's have fun lah! Dance lah! Go crazy lah!」と、シングリッシュ(シンガポール独自の英語)も使ってのMCの後には、再び“インティライミ”の本領発揮。「おまかせピーターパン」「カーニバる?」で、ダンサーと一緒に飛んで跳ねて走って歌うナオト。昼間の灼熱の太陽よりも熱いステージに、誰もが興奮した面持ちで声を上げながら大熱狂した。

ナオトのラストナンバーは、日本でコカ・コーラ 2014 FIFA ワールドカップ キャンペーンアンセムにもなっている「The World is ours!」だった。屋外ながら屋根がついていて気持よく音が反響するクラーク・キーは、さながらスタジアムのようなコーラスをも生み出していく。そしてシンガポールでオーディエンスと気持ちをひとつにしたナオトは、「再びシンガポールに必ず戻ってきます。今度は自身の夢であるソロコンサートで。それは僕の夢で、みんなともその夢をシェアしたいんです。」と訴え、再び大きな大きな歓声を浴びながらステージを降りた。

こうして、<JAPAN NIGHT 2014 in MUSIC MATTERS>はその幕を下ろしたのだった。

今回、日本の音楽を海外へと発信するプロジェクト「JAPAN NIGHT」のプレ・イベントとしての面も持ち合わせていた、シンガポールでの日本のショーケースライブ<JAPAN NIGHT 2014 in MUSIC MATTERS>。そしていよいよ<JAPAN NIGHT>第1回目は、5月28日と29日、国立競技場における最後の音楽イベントとして開催される。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)


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