YOSHIKIが遂に<Yoshiki Classical World Tour Part I>の最終公演の地である日本に降り立ち、我々の前に姿を現した。

◆YOSHIKI、X JAPAN画像

6月16日(月)、東京芸術劇場 コンサートホールは、この日を待ちわびたYOSHIKIファンで埋め尽くされていた。7人のストリングスとひとりのシンガーKatieを引き連れ、YOSHIKIクラシカルの世界は幕を開けた。

ステージは「Miracle」のMCが流れる中スタートし、途中20分ほどの休憩を挟む2部構成で開催された。「Forever Love」から「Golden Globe Theme」「Rosa」…と、MCをはさみながら、演奏はゆったりと進んでいく。

世界を回る中で、各国にちなんだ楽曲をピックアップし、それぞれのステージで特別なパフォーマンスを重ねてきたYOSHIKIだが、ここ東京で聴かせてくれたのは、なんと文部省唱歌の「ふるさと」だった。「日本で何を演ろうか悩んだ。X JAPANの曲を演っても普通だし、(国ならではの曲だからといって)演歌をやるわけにも行かないし(笑)」と笑いを誘ったが、「ふるさと」のメロディは、会場の隅々まで響き渡り、人々の心に染み通っていった。

長年に及ぶ活動、仲間の急逝、孤軍奮闘してきたロサンゼルスでの20年近くのアーティスト生活を通し、「いつダメになってしまうのか」「いつまで続けられるのか」と自信の背後に付きまとう苦しさと重圧をも全て抱えてこれまで生きてきたことを口にした。そして、大事なのは「有名になること」でも「お金持ちになること」でもなく、メンバーそのものの存在だった事に気づいたと息を詰まらせて胸の内を吐露し、そして、今ここに、日本という「ふるさと」があること、温かいファンの存在に対する感謝を述べた。感極まり、涙を懸命にこらえるYOSHIKIだったが、会場は客席から漏れる嗚咽とすすり泣く声が充満し、YOSHIKIが背負ってきた途方もなく重い業と、歩んできた歴史の大きさが、YOSHIKIの姿に幾重も重なって見えた。

会場全体に響く「ENDLESS RAIN」の歌声を余韻に残しながらライブは終了となったが、YOSHIKIは何度もステージに戻り、花束を受けとりハンドタッチを繰り返していた。深々と頭を垂れ、数十秒もの長き礼を何度も重ね、YOSHIKIはファンへの感謝の意を表してステージを去った。

この日、ライブが始まる直前に、東京公演にX JAPANのメンバーが登場するとの情報がSNS上で出回っていたが、大きな歓声と拍手の中、X JAPANのメンバーが登場、ステージ上はバンド・メンバーが揃うという奇跡の瞬間も訪れた。ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンでのライブにかける気合と、そこに向けてきた長年の思いが各メンバーから語られたが、戦闘態勢に入ったそんな5人の勢いを受けるかのように、YOSHIKIから耳を疑う一言が発せられた。

「今年の秋にライブやります」。

電撃を打たれたように、会場は一瞬で悲鳴に包まれた。いつどこでどのような規模なのか、その詳細は一切語られなかったが、2014年の秋にX JAPANのライブが日本で開催されることが明言されたことに、会場は歓声と悲鳴がこだまし、ざわつきはなかなか収まらなかった。

<Yoshiki Classical World Tour Part I>
東京公演@東京芸術劇場 コンサートホール
1.Forever Love
2.Golden Gloves Theme
3.Rosa
4.Anniversary
5.Amethyst
6.Swan Lake
7.Hero
8.I.V.~Furusato
9.Without You
10.Kurenai ~Art of Life
11.Endless Rain

取材・文:BARKS編集長 烏丸哲也

◆YOSHIKIオフィシャルサイト
◆YOSHIKIオフィシャルTwitter
◆YOSHIKIオフィシャルFacebook