【ライヴレポート】J、赤坂炎上第二夜で盟友たちに囲まれての奇跡的セッション

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11月22日、赤坂BLITZでの『J 2014 SPECIAL LIVE AKASAKA BLITZ 5DAYS –LIKE A FIRE WHEEL-』が、第二夜を迎えた。通算5回目の開催となるこの五夜公演の概要や、初日公演での熱狂ぶりについては昨日すでにお伝えしてある通りだが、さっそくこの第二夜の模様についても時系列に沿ってご報告させていただくことにしよう。

◆<J 2014 SPECIAL LIVE AKASAKA BLITZ 5DAYS –LIKE A FIRE WHEEL-> 拡大画像

この日のトップバッターは、かつてJの横でギターを掻き鳴らしながら暴れていたmasasucksが籍を置く4人組、FULLSCRATCHだ。壮大なSEに導かれてステージ上の配置についたメンバーたちだが、そこで即座に爆音を炸裂させればカッコいいものを、実際に始まったのはメンバー同士がお互いをいじり合うお喋り。なんでも曲が速くてコンパクトであるがゆえに、7曲演奏しても16分にしかならないため、14分は喋れる計算なのだという。そこで12曲演奏することなく、敢えて“普段通りの自分たち”の姿を披露してしまうのがこのバンド。そうした姿と、堂々と“最速”という言葉を掲げながら繰り出されるファスト・チューンの説得力との落差の大きさも彼らの“味”のひとつだ。12月3日に発売を迎えるという再起動後初の新作オリジナル・アルバム、『THE GREATEST FASTEST』からの楽曲も先行披露され、バンドはフロアに熱を充満させることに成功。ただし演奏曲数よりも、演奏中に彼らが消費した缶ビールの数のほうが多かったはずだということだけは付け加えておこう。

続いて登場したのは横浜界隈を拠点とする元気者トリオ、OVER ARM THROW。2007年に発表された1stフル・アルバムの1曲目に収録されていた「Thanks」で幕を開けた彼らのステージからまず感じられたのは、楽曲タイトルに引っ掛けるわけではないが、感謝と喜びの気持ちだ。曲の狭間で菊池信也(vo,g)と鈴野洋平(b)が、ほぼ交互に、LUNA SEA影響下世代ならではのエピソードを披露。「中学校の頃、スレイヴだったの」と菊池が告白したかと思えば、鈴野は「Jさんのベースを聴き始めて20年、(自分が)ベースを始めて20年になります!」と言う。彼らがそのステージ上に立っていること自体に喜びを感じているのは、その表情や口調からも明らかだったが、「この喜びをお裾分けするから。確実に伝染させるから!」という言葉にも嘘はなかった。ポジティヴでストレートな楽曲群は同時にとても表情豊かで、菊池の伸びやかなヴォーカル(MCでは、RYUICHI唱法を通じてヴィブラートを習得したとも語っていた)をはじめ、演奏ぶりも安定感十二分。これからが、実に楽しみだ。

そしてこの夜の三番手はThe BONEZ。サウンドチェックをしていた4人がおもむろにドラムセットを囲みながら手を重ね、気合を入れるようにしてそのまま演奏を開始するというバンド然とした空気が、まずたまらない。大音量で爆裂する、グルーヴィなうねりと鋭利な切れ味を併せ持ったサウンド。バネのように全身をハジケさせながら、リズミックに言葉を発するJesse。しかも、なかには“歌モノ”と呼びたくなる楽曲もあれば、“人力インダストリアル”とでも形容したくなるような質感を持ったものも。曲を重ねていくごとにフロアは掻き回され、“暴れ度”を増していく。そんななかで披露されたカヴァー曲、「All day I just…」は、なんと大胆にもキンクスの「All Day And All Of The Night」と、スティーヴィー・ワンダーの「I Just Called To Say I Love You(心の愛)」を合体させたもの。この曲を含む全5曲が収録された新録CD、『Whenever,Whenever』は12月4日に恵比寿リキッドルームでの公演を皮切りにスタートする東名阪ツアーにて会場限定販売されるという。Jesseも「12月4日、待ってんぞ!」と叫んでステージを去ったが、まさに“この続き”を観たくなるようなライヴだった。

そして午後7時43分、お馴染みのSEに導かれて、いよいよJが登場。場内はすでに暖まりきっている。その熱を一気に上昇させるオープニング・チューンは、猛スピードの疾走が快感を呼ぶ「Go Charge」。しかもそのまま「PYROMANIA」へと連なっていくのだから容赦がない。

「2日目、すでにトンデモねえな。ホントに最高の夜にしたいから、すべてを忘れて騒ぎまくろうぜ!」――そんな言葉とともに披露されたのは、前夜には演奏されなかった「here we go」。実際のところ、第一夜のセットリストと重複していたのは、中盤で披露されたタイトル未定の新曲を含む3曲のみ。この5日間、J自身に同じライヴを繰り返す気がまったくないことは明らかだ。そんななか、荒涼とした空気感を漂わせた「DEATH VALLEY」から、フロアを強引に揺らす「Gabriel」を経て、“約束の歌”ともいうべき「NOWHERE」へと連なっていく後半の流れはことに印象的で、誤解を恐れずに言えば、まさに“若造には真似のできない何か”を感じさせられた。

そしてこの夜もサプライズが用意されていた。前夜のアンコール時には出演者が入り乱れてのセッションによる「MY WAY」が披露されたが、この日もJは、FULLSCRATCHのmasasucksとOVER ARM THROWの菊池、そしてThe BONEZのJesseをステージに呼び寄せ、トリプル・ギター(Jesseはギターを演奏せず)編成の超爆音で「Bodies」を演奏。この曲のオリジナルがSEX PISTOLSであることは言うまでもない。結果、二夜連続でSEX PISTOLSのレパートリーのカヴァーが披露されたわけだが、こうなってくると第三夜以降の行方もますます気になるところ。もちろんアンコール時のカヴァーはあくまでオマケに過ぎない。が、そんな最後の一場面まで見逃せない夜が、まだまだ続いていくことになる。そして、第三夜の模様についてはまた明日、この場で。

取材・文◎増田勇一

■<J 2014 SPECIAL LIVE Akasaka BLITZ 5DAYS -LIKE A FIRE WHIRL->
2014年11月21日(金)東京都 赤坂BLITZ <出演者>J / アルカラ / NAMBA69
2014年11月22日(土)東京都 赤坂BLITZ <出演者>J / The BONEZ / FULLSCRATCH / OVER ARM THROW
2014年11月23日(日・祝)東京都 赤坂BLITZ <出演者>J / AA= / TOTALFAT
2014年11月24日(月・祝)東京都 赤坂BLITZ <出演者>J / [Alexandros] / RADIOTS / 女王蜂
2014年11月25日(火)東京都 赤坂BLITZ (ワンマン)
※Akasaka BLITZ 5DAYS特設サイト:http://www.j-wumf.com/2014_akasaka5days/

■J赤坂BLITZ 5days最終日の模様をニコ生でオンエア決定!
『J ライブ独占生中継!~J AKASAKA BLITZ 5days -LIKE A FIRE WHIRL- FINAL!!~』
2014年11月25日(火)東京都 赤坂BLITZ(ワンマン)
開場:18:20~ 開演:18:30 ※ライブ生中継は19:00~
番組視聴URL:http://live.nicovideo.jp/watch/lv199262457

■<J 2014 Last Live>
2014年12月30日(火) 渋谷TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:00 / START 18:00
チケット (税込 / ドリンク代別) : \5,300
チケット一般発売 2014年11月29日(土)~
[問]SOGO TOKYO:03-3405-9999

■< J 2015 SPRING TOUR>決定!
5/2(土) 大阪・梅田CLUB QUATTRO  
5/3(日) 名古屋・CLUB QUATTRO  
5/5(火祝) 仙台・Rensa 
5/6(水祝) 東京・EX THEATER ROPPONGI 

■<F.C.Pyro.NIGHT vol.12 >※FC限定ライヴ
4/26(日) 大阪・umeda AKASO
4/29(水・祝) 東京・LIQUIDROOM
※Jオフィシャルファンクラブ「F.C.Pyro.」で行うチケット優先予約は、12/14(日)23:59までにご入会手続きを完了された方までお申し込み可能です。※郵便振替:12/10(水)消印まで。詳細は近日発表!

◆J オフィシャルサイト
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