【ライヴレポート】J、赤坂BLITZ炎上五夜公演にアンコールが止まらない

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去る11月21日に幕を開けた赤坂BLITZでのJの五夜連続公演、『J 2014 SPECIAL LIVE AKASAKA BLITZ 5DAYS –LIKE A FIRE WHEEL-』が、同25日、むせかえるほどの熱気のなかで着地点へと到達した。連夜、さまざまなゲストたちを招きながらフェス顔負けの公演が重ねられてきたが、この夜のみは首謀者であるJ自身のワンマン公演である。

◆<J 2014 SPECIAL LIVE AKASAKA BLITZ 5DAYS –LIKE A FIRE WHEEL-> 拡大画像

午後7時の定刻を5分ほど過ぎた頃、彼が誰よりも信頼を寄せるメンバーたちが配置につくと、ステージ中央に躍り出てきたJは「飛ばしていくぜ!」と宣誓。ライヴは「break」でスタートし、“ヤバいものが好き”なオーディエンスで埋め尽くされたフロアはすぐさま一体感に包まれた。さらにそのまま、1997年に発表された最初のソロ・アルバムの表題曲であり、彼自身とこの場に集う者たちにとってのテーマソングともいうべき「PYROMANIA」に雪崩れ込んでいくのだから、場内に充満する熱はさらに急上昇していくしかない。

「ついに、最終日が来ました! 21日の初日から、ものすごいテンションで駆け抜けてきました。燃え尽きるまで、燃え尽きるまで、燃え尽きるまで……オマエら、いくぞ!」

ステージ中央の台に上がり、天上からまっすぐに差してくるスポットライトのなかでメロイック・サインを掲げたJが、次に披露したのは「Resist bullet」。その後も、過去17年間のソロ活動のなかで生まれてきた、さまざまな時期の曲が繰り出されていく。第一夜から第四夜にかけても、楽曲の重複を抑えた演奏メニューが組まれていたが、この第五夜になって初めて顔を見せた楽曲も計4曲あった。もちろん、それに加えてスコット・ギャレットのドラム・ソロも。なかでもライヴ本編の最後に炸裂した1stアルバムからの「CHAMPAGNE GOLD SUPERMARKET」は、久しくプレイされていなかったものの、かつて彼のライヴでは常にフロアを混沌へと誘ってきた皆殺しチューン。Jがそのタイトルを口にしただけで、オーディエンスは狂喜の声をあげる。

さらにこの曲の途中には、その場にベースを置きざりにしてTシャツを脱ぎ捨てたJが、ステージ下手側のPAに登り、客席を挑発するという場面も。長年のファンにとってはお馴染みの風景だ。そして彼は「思い出してきたか、オマエら! このなかでいちばんイカレたやつは誰だ?」といった、これまたかつて彼の口からよく聞こえてきた言葉を投げかけてくる。フロアをうごめくモッシュとクラウドサーフが激化の一途を辿ったことは言うまでもない。しかも誰もが汗だくのまま笑顔を浮かべている。

Jが彼自身の名前での活動を始めたのは、前述の通り1997年のこと。そして恒例となった5 DAYS公演が初めて行なわれたのが2002年のこと。実に今回で5度目の開催ということになる。Jはそうした事実を踏まえながら、「(5DAYSを初めてやったときから)もう12年経ってます。何も変わらない景色、見せてくれ。最後、このBLITZが壊れちまうくらい飛べるか? 信じていいか?」とさらなる挑発を投げかける。そして、それに応えて“楽しい地獄絵図”を作り上げたオーディエンスの健闘を讃えるかのように、彼は笑顔で手を叩いていた。

そう、ソロ始動から17年が経ち、無謀と言われた五夜公演が行なわれるようになってからすでに12年が経過している。あの頃のティーンエイジャーはもう社会に出て家庭を支えているかもしれない。Jという存在の過激さは、時代の流れのなかで過激なものに慣れきってしまううちに、ごく当たり前のものとして認識されるようになっているかもしれない。しかし、彼の発するものも、彼とオーディエンスが共有するものも、実は少しも変わっていないし、この熱はあの頃から少しも途切れていないのだ。その後、アンコールに応えてステージに再登場したJは、次のように語っていた。

「何か自分自身、確かめたいことがあるときに5 DAYSをやってきた気がします。変わらない情熱、これからも変わらない想い……。今回の5 DAYSで、俺がいちばんエネルギーを貰っちゃったんじゃないかと思います。本当にどうもありがとう!」

次の瞬間、場内に渦巻いたのは、温かい拍手と共鳴の歓声だった。この五夜公演を通じてJが何を確かめたのか、そして今後も変わることのない“想い”の正体が何であるのかについては、正確に文字にすることはできない。が、その場にいた誰もが、この刺激を味わい続けていくことを望み、そのためにもこの“熱”を途切れさせずにいることが欠かせないのだと感じていたに違いない。

そして、「Feel Your Blaze」と「Evoke the World」で完全燃焼したはずなのに鳴り止まない声援に応え、予定外の再アンコールで演奏されたのは、まさに彼の原点ともいうべき「BURN OUT」。すべてを焼き尽くす熱は、こうして明日からも途切れることなく受け継がれていく。すでに来春にも新たなツアーが決まっているが、2015年もこの男のせいで、ロックを愛する者たちは灼熱天国を味わうことになるはずだ。

取材・文◎増田勇一

■<J 2014 Last Live>
2014年12月30日(火) 渋谷TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:00 / START 18:00
チケット (税込 / ドリンク代別) : \5,300
チケット一般発売 2014年11月29日(土)~
[問]SOGO TOKYO:03-3405-9999

■< J 2015 SPRING TOUR>決定!
5/2(土) 大阪・梅田CLUB QUATTRO  
5/3(日) 名古屋・CLUB QUATTRO  
5/5(火祝) 仙台・Rensa 
5/6(水祝) 東京・EX THEATER ROPPONGI 

■<F.C.Pyro.NIGHT vol.12 >※FC限定ライヴ
4/26(日) 大阪・umeda AKASO
4/29(水・祝) 東京・LIQUIDROOM
※Jオフィシャルファンクラブ「F.C.Pyro.」で行うチケット優先予約は、12/14(日)23:59までにご入会手続きを完了された方までお申し込み可能です。※郵便振替:12/10(水)消印まで。詳細は近日発表!

◆J オフィシャルサイト
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