【倉木麻衣×BARKS連載対談】第九回（2013～2014年）「まさに一期一会だと思います」

■出会いなくしてここまでは来れなかったと思います
■“ありがとう”という想いでつながってると思うんです、人って

烏丸：今思うと、気持ちが落ちていた時期というのも嘘のような感じですけども、すべてはそういうところにつながっていくんですね。人と人とのつながりからエネルギーをもらって、自分のやるべきことがどんどん見えてきたり。それってすべて何かきっかけがあって、そこから生まれてきたものばかりですよね。

▲＜15th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2014 BEST “一期一会” ～FUN FUN FUN☆彡～＞

倉木：そうですね。まさに一期一会につながるんですよ。私だけではなくて、スタッフの方も、ファンのみなさんも、音楽の力というものをすごく感じていると思います。

烏丸：そこで改めて、デビュー15周年のキーワードである“一期一会”ということについて聞きます。これは“151A”と表記するんでしたっけ。

倉木：そうです。一期一会を“151A”と書いて、ベストアルバムやライブのタイトルにしているんですけれども、15年間の軌跡という意味と、Aはありがとうという意味です。感謝の気持ちと、人と人とのつながりの大切さ、その思いでいっぱいです。

烏丸：でもね、僕はもういい年ですから、一期一会が大切だと本当に思ってますけど。まだ30代初めの女性がそこに到達するなんて、僕がその年ならまだそんなところに達していないですよ。

倉木：ふふふ（笑）。

烏丸：そこに人間として興味がありますね。30そこらのお嬢さんが一期一会と言うんだ、ということに。それはやっぱり、15年の経験の濃さなのかな。

倉木：そうですね、やっぱり出会いなくしてここまでは来れなかったと思います。“ありがとう”という想いでつながってると思うんですよ、人って。だからそれを、今私が感じている思いを、一期一会という言葉に集約して発信しているんです。特に今は、時代的にも、携帯電話やパソコンで簡単にコミュニケーションを取る中で、人と人とのつながりが逆に希薄になってきていると思うので。そういう面でも、一期一会の人との出会いを大切にするということは、すごく大事じゃないかな？と思うんですけども。

烏丸：その気持ちを、音楽を通して発信していきたい？

倉木：そうですね。それを続けていけば、“そうそう、こうやってつながってきたよね”とか、思い出として振り返ってもらうこともできるし。まさに一期一会だと思います。

烏丸：15年間、本当に濃い時間でしたよね。よくここまで来たな、という満足感とか。

倉木：いえいえ、そんな、おそれ多くて。もっと長くやっていらっしゃる方はたくさんいますし、そんな、屁でもないって言われちゃいますよ。まだ15年ですから。

烏丸：いいですねぇ（笑）。

▲＜15th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2014 BEST “一期一会” ～無敵なハート～＞

倉木：みなさんが私を求めてくれる限り、頑張っていきたいなと思います。今回いちおう節目の15年間ということでで、一期一会というものを発信したんですけれども、引き続きやっていくよという思いでいます。

烏丸：これで15年間を語ったということで、この連載も次回で終了するんですが。どうでした？

倉木：今回こういう形で振り返ることができて、いろいろと思い出させていただいて本当に良かったなと思います。振り返ることって、なかなかないんですよ。

烏丸：そうですよね。振り返るのもエネルギーがいりますから。

倉木：でもそれが、今後の意欲につながっていくものだと思うので。改めて気づいたこともありましたし。

烏丸：ちょうどこの15年のタイミングで、落ちてなくて良かったですね（笑）。

倉木：ああ～、確かに（笑）。節目なのに気持ちが落ちてたら、振り返れないですよね。こうやってお話もできてなかったかもしれない。

西室：まさに一期一会ということで（笑）。

烏丸：うまい（笑）。ではそういうことで、ありがとうございました。

倉木：こちらこそ、ありがとうございました。

文◎宮本英夫

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次回の連載対談は、倉木麻衣の「15周年イヤー」をお届けします。





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