【インタビュー】ASH DA HERO、大胆不敵なVAMPROSEのニューカマー

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■0か1ではなく、その間には0.2とか0.75とか
■いろんな世界が存在しているはず

当初は、「サーカスみたいなド派手なロックショーをやるアーティスト。80年代のモトリー・クルー、ボンジョビみたいなスタジアムロック」を想定して始まったASH DA HEROのプロジェクトは、制作やライブを重ねることで徐々に変化。現在、音楽的な縛りはまったくなくなっているという。

「今のコンセプトは“自分たちの世代がリアルタイムで感じてきた音楽をパッケージして、現代音楽のドレッシングをかけて発信する”というイメージなんですよ。ミクスチャーロックがあって、メロコアの再燃があって、海外ではリンキン・パークみたいなバンドが出てきて──そういうものをすべて含んだ音楽をやりたいんですよね。僕自身はファンク、ソウル、レゲエも好きだし、日本のポップスの中にも“いいな”と思えるものがたくさんある。だからASH DA HERO の音楽にもジャンルの縛りはまったくないです。“だって僕らはいろんな音楽が溢れまくってた時代のチルドレンだからさ”という感じですね」

最初の音源となるミニアルバム『THIS IS ROCK AND ROLL』にも、ASHの奔放なクリエイティビティが自由に発揮されている。ヘヴィロック、ファンク、ソウルミュージックのテイストをナチュラルに融合させたトラックの中で解放感のあるメロディが広がる「Rolling Stone」、“ASH DA HEROのテーマソング”をテーマに制作されたロッキン・ダンス・チューン「Spawn」、ドラマティックな旋律と「たった一言で/失われる生命 救われる生命」という切実なメッセージがひとつになったバラード「GOOD MORNING HELLO GOOD BYE」、空虚な人生、空虚な存在を拒絶する意思を示したパンキッシュなナンバー「からっぽの街」、そして、「全ての壁を扉に変えよう」というポジティブなフレーズが真っ直ぐに突き刺さるアッパーチューン「Prologue」。彼自身の体験、人生観、世界観が生々しく反映されたリリック(日本語と英語がきわめて自然に共存している)も、ASH DA HEROの大きな武器だろう。

「たとえば『Spawn』では正義と悪について歌ってるんですけど、僕自身はアンチノミー(二律背反)の中央を行きたいという気持ちがあるんです。0か1ではなく、その間には0.2とか0.75とか、いろんな世界が存在しているはずなので。名前もASH(灰色)ですからね」

ジャンルの壁を超越したサウンド、ラップ、スクリームなどを自在に操るヴォーカリゼーション、鋭利な知性に裏打ちされたメッセージ性、そして、オーディエンスを一瞬で魅了するカリスマティックな存在感。我々は久しぶりにロックスターの出現を体験するかもしれない。ASH DA HERO の音楽に触れれば、誰もがそう感じるはずだ。

「今の10代、これから産まれてくる世代の人たちに“ASHみたいになりたい”と思ってもらえるような存在になりたいですね。僕は大きい会場でライブをやることなんかに興味はなくて、夢や希望を作りたい。つまり、誰かにとっての太陽でありたいんです」

取材・文◎森朋之



■1stミニアルバム『THIS IS ROCK AND ROLL』

5月13日(水)リリース
XQCR-1101 ¥1,500
1.Rolling Stone
2.Spawn
3.GOOD MORNING HELLO GOOD BYE
4.からっぽの街
5.Prologue
【CD購入特典】
タワーレコードオリジナル特典
ASH DA HERO 限定ステッカー(数量限定/2種類ランダム配布)

■Releaseイベント情報

<IS THIS ROCK AND ROLL? -1st Mini Album「THIS IS ROCK AND ROLL」Release イベント【東京公演】>
2015年5月22日(金)渋谷 TSUTAYA O-Crest
ASH DA HERO / SETUNACREWS /CACKOO / LOKA

<IS THIS ROCK AND ROLL? -1st Mini Album「THIS IS ROCK AND ROLL」Release イベント【名古屋公演】>
2015年5月27日(水)名古屋 ell.FITS ALL
ASH DA HERO / GEEKS / Fo'xTails / solid red style

プレイガイド発売中。詳細はオフィシャルサイトまで
限定特典/限定グッズ等、オフィシャルサイトにて情報更新中

◆ASH DA HERO オフィシャルサイト
◆ASH DA HERO オフィシャルYouTubeチャンネル

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