【BARKS編集部レビュー】2015年上半期、お薦めイヤホンを選り抜いてみた
▲TDK Life on Record neo:n 03
まずは市場価格2,980円前後のneo:n 03。TDKから発売されたneo:nシリーズ3モデルの最上位機種だが、3千円程度というお手頃価格のもの。アニソン特化というキャッチコピーで売りだされたが、このモデルに関して言えば奇をてらうようなサウンドではなく、オールラウンドに使える常識的なトーンバランスを持っている。サウンドクオリティそのものは価格相応で決してヌケも良くないが、何より装着感がよく遮音性が高い。デザインも遊びココロ満載で、ロボットの関節のようなギミックで筐体から飛び出したケーブルの角度を動かすことができる。こういう遊びココロ、この価格帯のイヤホンだからこそ楽しいでしょ?デザインコンセプトは「未来」「ロボット」「ヒーロー」から開発がスタートしたんだそうな。カラーリングは白/黒/赤だが、ケーブルカラーとの組み合わせで攻めをみせているところもイイ。
▲muix(ミュイクス) IX1000
あと500円ほど予算を追加すれば、市場価格3,480円前後のmuix(ミュイクス) IX1000に手が届く。「たった500円でこれほどまでに違うのか」と驚くほど格段にサウンドクオリティが向上する…ここポイントです。muixは2014年に登場した新しいブランドなのだけど、IX3000という4500円前後のモデルで市場に殴りこみをかけ、抜群の高音質で話題を牽引してみせたばかり。このIX1000は、そのIX3000に続く下位モデルとして先日発表された新製品なのだけど、安くなったくせに音質は落とさぬどころか、低域の量を調整できるコントロールレバーまで付けてしまったという驚きの逸品。可愛らしさ/キュートさは皆無なので面白みはゼロだけど、この価格でこのサウンドは完全に反則級で、他ブランドは号泣レベルの突き抜けた完成度を実現している。サウンドも付け心地も抜群なので何よりオススメしたいのは、このmuix IX1000だ。ただし、個人的に嫌いなのは、ゴムゴムしてうざいフラットケーブル。これが普通の素直なケーブルだったら、耳掛けをしてタッチノイズを排することができて完璧なのになぁ。まあ、フラットケーブルは丈夫なので、高い耐久性の確保と考えれば、これでいいのかな。
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