【詳細レポ】VAMPS、<BEAST PARTY>2日目「心配いらないから。俺に任せろ!」

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8月22日および23日と2日間にわたって幕張海浜公園内のBEACH STAGEでVAMPSの夏の恒例野外ライヴ<BEAST PARTY 2015>が開催された。先ごろ公開した速報レポに続いて、同イベント2日目の詳細レポをお届けしたい。

◆<VAMPS LIVE 2015 BEAST PARTY> 画像

初日は猛暑日だったが、2日目は海から吹いてくる風が涼しく感じられる空模様。とは言え、太陽も顔をのぞかせ、最後まで雨が降らなかったのはHYDEの願いが通じたからかもしれない。初日同様、20,000人のオーディエンスが集結したエリアに、ハットにサングラスのHYDEとK.A.Zがワイルドな男たちに担がれる形で車に乗って登場すると大歓声が上がった。




この日のオープニングナンバーは痛快なロックンロールナンバー「REVOLUTION II」。HYDEは“BEAST PARTYフラッグ”を肩にかけたままランウェイを練り歩き、客席にマイクを向けるとシンガロングが響きわたる。続いて投下されたのはK.A.ZとHYDEの小気味いいギターのカッティングで始まる疾走感たっぷりの「AHEAD」だ。

「これ(<BEAST PARTY>)がないと夏が終われないから。クセになってるんじゃない?」──HYDE

と問いかけたHYDEが「俺はちょっとクセになってるけど」と笑い、「いっぱい気持ちいいことしたいよ。夏を楽しもうぜ! BLOODSUCKERS!!」と叫んだ。しかし、ハットをかぶっていない自分に気づいて、「あれ? 帽子どこに行った? みんなの水着に気をとられて自分のことをすっかり忘れてた」と沸かせる場面も。そして、VAMPS真夏のパーティに不可欠な「HUNTING」では初日に続き、水のシャワーが派手に客席に降り注いだ。


4年ぶりのオリジナルアルバム『BLOODSUCKERS』をリリースして以降、精力的な活動を続ける彼らは、2015年に入ってからSIXX:A.M.と全米ツアーを敢行。海外でのフェスにも積極的に出演するなどワールドワイドに活躍する日々の中でさらにタフになり、その世界観を確立しているVAMPSだ。その一方で、HYDEとK.A.Zをはじめ、Ju-ken、JIN、ARIMATSUがいつも以上にリラックスしてオーディエンスに勝るとも劣らない勢いでライヴを楽しんでいる姿が見られるのが<BEAST PARTY>の醍醐味のひとつだ。

「ANGEL TRIP」で陶酔させ、HYDEが「でっかい声出る?」と叫んだ「TROUBLE」ではみんながハンドクラップで飛び跳ねて身体を揺らし、野外のダンスパーティを気分満喫。

「ずっと水撒いていたいんですけどね。いっぱい、かけたいな」と悪戯小僧のような表情のHYDEが初日に続いて、天候に感謝し、「みんなも感謝して。台風もうまい具合に隙間を縫ってね。先週はちょっと心配してたんですけど、やったぜ!」と喜びをあらわすと大歓声。初日には「“やったぜ!”とか言うとダメなんですよ」と言っていたHYDEだが、2日間とも天気に恵まれたため、これで解禁になったということなのかもしれない。



切ない旋律とサウンドが空と風に舞っていくような「SEASON’S CALL」を届け、初日のオープニングを飾った「I GOTTA KICK START NOW」ではK.A.Zがワイルドなギターを鳴らしてランウェイで右手を高く掲げた。Ju-kenがスラップで絡み、ARIMATSUがパワフルなドラムで応えると、HYDEのアグレッシヴなヴォーカルと自由奔放なパフォーマンスが興奮を加速させる。

「BLOODSUCKERS! 余力は残さなくていいから。全部、出そうぜ! あとは心配いらないから。俺に任せろ!」──HYDE

HYDEの男気MCにますます熱狂するオーディエンス。海風に砂が舞い上がり、この海賊たちと果てしない夢を見ているような、そんな気分にさせられる。「HELLO」ではランウェイでK.A.ZとJu-kenが向かい合い、“太陽の向こうまで 願いよ羽ばたいていけ“というフレーズが大空に溶けていった。

ARIMATSUのドラムソロをはさんで、パイソン柄のシャツに着替えたHYDEが「ちょっとBLOODSUCKERSの海を渡ろうかな」とゴムボートでオーディエンスの海をわたりセンターステージへ。突然の出来事に初日は我を忘れたBLOODSUCKERSも、二日目は協力体制万全でスムーズにHYDEをサポートして送り出す。「ありがとう! 昨日からさらに練習したから」とJINの鍵盤をバックにJitterin’ Jinのカバー「夏祭り」を歌うと、さっきまで騒ぎまくっていたBLOODSUCKERSもHYDEの歌に吸い込まれるように聴き入り、風の音までが演奏の一部になっているかのようだ。そして、海の向こうに港の灯りがともり始める中、メンバー全員揃って「EVERGREEN」が奏でられた。

中盤戦恒例の夏の思い出コーナーはこれまでの<BEAST PARTY>で繰り返されてきただけにHYDEがネタ切れを心配するものの、出てくる出てくる。2日目はいわば“良い子はマネしちゃいけない少年時代のエピソード”が中心だ。Ju-kenが小学校低学年の夏休みに、友達を家に呼んでマッチ擦りができることを自慢に遊んでいたら、いつの間にか部屋が燃えて消防車が来る大騒ぎになった思い出を話すと、メンバーも次々と真っ青になるようなトークを。少年時代のHYDEは夜中、枕元に置いておいた火がつかなくなった花火に蚊取り線香で火をつけてみたところ、まさかの着火。畳の上で花火大会になったというエピソードを明かした。

JINは友達と草に火をつけて遊んでいたら、またたく間に野原が燃えて、近くにいたオトナに報告。これまた消防車が来る騒ぎになった思い出を。ARIMATSUは“火”絡みではないものの、やはりキケンな暴露話を。VAMPS初年度のリハーサル合宿があった夏、車に乗っていたら職質にあい、たまたま後輩からもらった木刀を積んでいたトランクまで開けられて大変な目にあったという出来事を語った。そしてK.A.Zは初日に続いて自然に囲まれた田舎での思い出。家の軒下に青大将が棲み着いていたそうで、あるとき蛇にカエルが睨まれて本当に動けなくなっている光景を目撃。近所のオトナを読んだところ、ちょうど蛇がカエルを飲み込もうとしていたところで、なんとか助けることができたと話し、HYDEに「カエル好きはそのせいなのか」と妙に納得されていた。


HYDEがもうひとつ、小学生時代にいつも遊んでいた友達との切ない思い出を振り返り、曲は「THE JOLLY ROGER」のアンプラグド・ヴァージョンへ。そしてスクリーンに訳詞が映し出された「MY FIRST LAST」は最期を迎えるときに浮き彫りにされる愛を歌った儚くも凛とした強さを感じさせるナンバー。空へと還っていく生命の尊さがセンシティブなアコースティックサウンドとHYDEの鳴らす鐘の音とともに染み渡っていく。

VAMPSのアナザーサイドを堪能した後はメインステージに戻っての後半戦。「夜はVAMPSに任せろ!」というHYDEの言葉どおり、激しさ、妖しさ、色気が交錯するステージングは彼らの真骨頂だ。ステージから立ち上る炎が本能を解放する「DEVIL SIDE」、「EVIL」から「THE PAST」「GET AWAY」とキラーチューンが放たれる圧巻のステージにVAMPSのスケールのデカさをあらためて感じる。


「夏もそろそろ終わりに近づいてきましたけど、いい思い出できました? 毎年やってるんですけど、今年もいいパーティになったと思います。悔いのないように騒いでいってください」とK.A.Zが語りかける。HYDEは「僕も今日はDAIGO(「24時間テレビ」のマラソンランナーとしてライヴ時に奮闘中)の分まで頑張りたいと思います」と昨年および一昨年に<BEAST PARTY>に参加したDAIGOにエールを送り、そしてBLOODSUCKERSには「いい思い出、作っていってね」と告げた。「MEMORIES」が届けられた後には、いよいよゲストの登場だ。

HYDEに呼び込まれて大歓声の中、最終日のゲストken(L’Arc~en~Ciel)がステージへ。嬉しそうにギターをかまえたkenがイントロで熱いフレーズを奏でると、kenフィーチャリングによる「LOVE ADDICT」が。これにはBLOODSUCKERSはもちろん大熱狂。出てきたとたんに<BEAST PARTY>を楽しみ尽くしている佇まいと、自身を解放しまくっているプレイで会場の空気を変えるあたりはさすが。そして、MCではこれまたさすがの下ネタ(?)で会場を笑顔にする。

「今年もメンバーのみんなにお中元を持ってきたんですけど。幕張~! まく、張ってますか!?」とARIMATSU、JIN、Ju-kenに手渡されたのは何ともシャレのきいたコンドーム。K.A.Zにはテント一式がプレゼントされ、HYDEにはオチとして(?)、「僕のアイデアはネタ切れしました。膜とってください」と油膜根こそぎクリーナーが贈られた。そして、「キター!!」とばかりの歓声で沸いた「HONEY」ではランウェイでHYDEがkenの肩に手をかけて歌う場面も飛び出し、エモーショナルなギターソロを響かせた。ちなみに、前回および前々回同様、kenが使用したフェンダー製ムスタングはHYDEのもの。アンプを含めHYDEのサウンドシステムでギターを奏でていたが、その音色はkenサウンドそのものだったのだから驚く。トークも音色もさすがの貫禄をみせた。


2日間にわたったハッピーでクレイジーな宴はHYDEが上半身、裸になって暴れまくった「SEX BLOOD ROCKN’ ROLL」で大団円。夏の最高の思い出を彩るかのように空に花火が打ち上がり<VAMPS LIVE 2015 BEAST PARTY>はフィナーレを迎えた。闇が包んだ場内のスクリーンに映し出されたのは次なるBLOODSUCKERSとの宴のミッション。恒例の<HALLOWEEN PARTY 2015>を開催することが出演アーティスト第一弾とともに発表され、再び大きな歓声が夜空に響きわたった。

取材・文◎山本弘子
撮影◎岡田貴之/田中和子

■<VAMPS LIVE 2015 BEAST PARTY>
2015年8月23日@幕張海浜公園内特設ビーチステージSET LIST

01.REVOLUTION II
02.AHEAD
03.HUNTING
04.ANGEL TRIP
05.TROUBLE
06.SEASON'S CALL
07.I GOTTA KICK START NOW
08.HELLO
09.夏祭り
10.evergreen
11.THE JOLLY ROGER
12.MY FIRST LAST
13.ZERO
14.DEVIL SIDE
15.EVIL
16.THE PAST
17.GET AWAY
18.MEMORIES
19.LOVE ADDICT
20.HONEY
22.SEX BLOOD ROCK N' ROLL

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