【インタビュー】綾小路 翔 (氣志團)、VAMPSと10-FEETとの対戦型フェスを語る「今は恐怖であり、希望であり」

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■10-FEETとの「~万博大作戦日本シリーズ~」は
■野球の日本シリーズをイメージしているんです

──“VAMPARK FEST軍”との対抗戦にこの5組を選んだ理由がよくわかりました。続いて、翌日4月16日の「~万博大作戦日本シリーズ~」は10-FEET率いる“10・リーグ”と“氣・リーグ”の対戦です。まずキュウソネコカミは?

綾小路:彼らの代表曲に“ヤンキー怖い”ってコール&レスポンスする楽曲があるわけですよ。本来、氣志團とは一切混じりあいたくないはずなんです。ところが2015年、それをおもしろがったタワーレコードが無謀な企画を立ててきたんです。つまり、氣志團の前で“ヤンキー怖い”と歌わせたいと。その対バンで友情が生まれたんですよね。彼らにはライヴでのし上がってきた強さがある。しかし、我々もそう簡単にやられるわけにもいかないんで、全力でやったんですよ、むしろこっちが“窮鼠猫を噛む”くらいのつもりで。キュウソネコカミ親衛隊木更津支部“チクビアマガミ”っていうバンド名で(笑)、僕らが彼らのコスプレをして、氣志團20年の歴史のなかで一度もやったことのないリーゼントを下ろしてステージに出て行ったというね。そのつながりで<氣志團万博>にも出てもらうようになったんです。ちなみに3月に仙台で再び一騎打ちをしました。これまた語り継がれるであろう名勝負となりましたよ。マジで強いです。今のキュウソネコカミ。

──では、BOYS AND MENは?

綾小路:地方にいながらにして天下統一を目論むご当地男性アイドルグループです。ヤバいですよ。何せオリコンチャート3作連続1位、アルバムも1位。全国制覇目前です。そんなBOYS AND MENを個人的に知ったのは3年前のことで。麗しい学ランの少年達が舞踊っていて、“誰だろう?”と思ったら彼らだった。身体能力折り紙付きのメンバーもいれば、芝居の世界で才能を発揮しているメンバーもいる。それがひと度集まれば、天下統一の道を自ら切り拓く。言ってみれば、新しいタイプの学ランスターというね。イモ欽トリオ、大川興業、坂本ちゃん、氣志團、そしてBOYS AND MENという流れです(笑)。やっと学ラン界にまともな人が出てきた(笑)。バラエティ、キ●ガイ、おかま、ヤンキー。そこに初めて世の中から認められる学ランが飛び出してきたわけですから(笑)。BOYS AND MENも氣志團のことを意識してくれていて、楽曲提供をさせてもらったらオリコン1位を獲得しましてね。これを期に“<氣志團万博>ファミリー”に引き入れちゃおうと(笑)。ただ、BOYS AND MENにとって、ロックフェスは試練の場所でもあると思うんです。相手が“10・リーグ”の熱いクラウド達ですから。客席の彼らに対して、BOYS AND MENがなにを起こせるのか。ここを乗り越えたら、もう誰も止められない存在になっちゃうと思います。間違いなく、そんな確信を持っています。

──以前から親交が深い、ももいろクローバーZは?

綾小路:2011年ですね、僕が出会ったのは。氣志團をどうしていこうか悩んでいた時期だったんですけど、僕らの最後の希望であり、唯一自信を持っていたのがGIGだったんです。そんなときにリサーチのつもりで、“ライヴ最強”と言われている人達のチケットを必死で手に入れて観に行って。そこで感銘を受けた方々に背水の陣の思いで挑戦状を叩きつけ、年間30本の対バンツアー(THE対バンスタイルシリーズGIG<極東ロックンロール・ハイスクール>)を行いました。その中の一組がももクロです。すでにアイドルの世界では飛び抜けた存在になっていて、ステージも恐ろしかった。この言い方でピンと来る人がいるか分からないけど、“<PRIDE武士道>10連勝中の五味隆典だ”と思ったんですよ(笑)。あの怒髪天の増子さんが「ももクロってのはBRAHMANだな」と発言したぐらいですから。あのときに知り合って良かった。対バンしたときも、氣志團人生3本指に入るぐらいの名試合をやれたおかげで、「氣志團は凄い」って、ももクロがずっと言ってくださるわけです。豪腕な少女達が慕ってくれる。2012年に<氣志團万博>シリーズを立ち上げることが出来たのも、彼女達のおかげ。初の企画にはなかなか乗ってくれないのが普通なんですよ。どうなるか分からないわけで、慎重になるのが当たり前。ところがももクロにオファーしたとき、みなまで言う前に「大丈夫です!」って返事してくれるみたいな。男気しかないんです。ほんとに感謝しているし、一生掛けて恩返ししなきゃいけない。でも、その舌の根も乾かぬうちに「また、いいですか?」って今回もオファーしたら、やっぱり即答してくれた(笑)。ももクロは切り札ですよ。

──RIP SLYMEについては?

綾小路:10-FEETとの交流戦「~万博大作戦日本シリーズ~」は野球の日本シリーズをイメージしているんですね。氣志團は2001年デビューなんですけど、野球に例えると2001年の全球団ドラフト1位がRIP SLYME。氣志團はどっちかというとトライアウトっていうんですかね(笑)、自分達で参加して、なんとかプロ野球選手になった感じ。RIP SLYMEはドラフト1位で、新人王で、日本語ラップの一般的な認識を変えた人達で、僕らもファンなんです。同世代だけど憧れ。例えるなら、自分たちは“名もない野球人”として終わるんだけど、「俺の同級生に、甲子園を湧かした清原と桑田がいる」と言えるみたいな感覚。だから今回、信じられない選手と初めてバッテリー組む気持ちなんですよ。こんな心強いことがあるのか、と。キン肉マンで言うところの、ザ・サムライという名前でネプチューンが仲間に加わったときと同じ気持ちです。

──「~万博大作戦日本シリーズ~」には“…and more”表記の、明かされていない出演アーティストがいましたが、その発表に驚きました。最後のアーテイストについてと、2DAYSを前にした現在の團長の心境を。

綾小路:実は最後の一組は、まさかのVAMPSです。まさに“昨日の敵は今日の友”ですね。こんなことあるのかよって、既に泣きそうです。だからこそ、まず初日はVAMPS相手に最高のGIGをお魅せしなくてはなりません。アルティメットなガチンコ試合をやります。そこでVAMPSに完璧に認めてもらい、翌日は共に“10・リーグ”との完全決着を。皆様、どうか期待しかしないで下さい!!

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎野村雄治



■<THE GREAT ROCK'N'ROLL SEKIGAHARA 2017>

▼DAY1
<THE GREAT ROCK'N'ROLL SEKIGAHARA 2017 「氣志團万博 vs VAMPARK FEST」>
2017年4月15日(土)千葉県・幕張メッセ 9~11
開場9:00 / 開演10:30 (終演予定 20:30)
【出演アーティスト】※50音順・敬称略
■氣志團万博軍■
岡崎体育, 氣志團, グループ魂, J王蜂 (J×女王蜂), SPYAIR, モーニング娘。OG
■VAMPARK FEST軍■
ASH DA HERO, VAMPS, OKAMOTO'S, sads, DIR EN GREY, MY FIRST STORY

▼DAY2
<THE GREAT ROCK'N'ROLL SEKIGAHARA 2017「~万博大作戦日本シリーズ~」>
2017年4月16日(日)千葉県・幕張メッセ 9~11
開場9:00 / 開演10:30 (終演予定 20:30)
【出演アーティスト】※50音順・敬称略
■氣・リーグ■
VAMPS, 氣志團, キュウソネコカミ, BOYS AND MEN, ももいろクローバーZ, RIP SLYME
■10・リーグ■
湘南乃風, 10-FEET, 東京スカパラダイスオーケストラ, 藤井フミヤ, ヤバイTシャツ屋さん, ROTTENGRAFFTY

▼チケット
4/15・ 1日券 \8,888(消費税抜)
4/16 ・1日券 \7,777(消費税抜)
年齢制限:小学生以上有料/未就学児童は無料(保護者同伴の場合に限る)
【一般発売】3/11(土)10:00〜
http://w.pia.jp/t/sekigahara/ ※PC・モバイル共通



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