【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Crystal Lake、「俺たちが変えるんだよ、未来で待ってろ!」

昨年10月の自身主催フェス<TRUE NORTH FESTIVAL>(@新木場STUDIO COAST)を成功に収め、今やヘヴィ/ラウド・シーンを牽引しているCrystal Lake。サタニック2日目、満を持してSATAN STAGEに姿を見せると、これまで培った剛腕ぶりでオーディエンスを蹂躙する凄まじい破壊力を見せつけた。
◆Crystal Lake 画像
「Prometheus」からトップスピードで畳み掛け、「拳を上げろ! ジャンプ! ハンズアップ!」とRyo (Vo)が煽動、観客と一緒にこの瞬間を最高に楽しみたいんだ!という気迫を叩き付け、その気迫を観客がしっかり受け止めてステージに返していく。その好循環により、会場の濃度はみるみる高まるばかり。



「サタニック、前から後ろ、横も全員飛べ!」とさらに煽ると、「Matrix」に突入だ。すると曲の途中で、つい先ほどEVIL STAGEのライブを終えたばかりのHER NAME IN BLOODのIKEPY(Vo)が飛び入り、Ryoと向き合ってヘッドバンギングからのスクリーム対決まで繰り広げて、場を大いに沸かせた。
自然発生的にサークル・モッシュが起きた「Mercury」を挟んだ後、「“お前らをここに連れて来る”という去年の約束を、今日果たしたぜ!」とRyoが告げると、どよめきに近い歓声が沸く。それから極悪ヘヴィなサウンドを叩き付ける「Six Feet Under」で会場の温度をグッと高めると、次は「Ups&Downs」をプレイ。Yudai(G)の流麗なギター・サウンドと地響きのごとくうねるヘヴィネスが溶け合う様に引き込まれた。

「近い将来、SATAN STAGEのトリへ、お前らを連れていくために戻ってくる。俺たちが変えるんだよ、未来で待ってろ!」というRyoの頼もしい発言が飛び出すと、その言葉を裏付けるように「Apollo」ではメタルコアの範疇を超えたドラマティックな音像を解き放ち、“ラウド宇宙”と表現したくなるウットリするような壮大感を見せつけた。


後半は「Alpha」「Omega」、ラストはブルータルの極みを突きつける「The Fire Inside」へと繋げ、その曲中にRyoは観客の中に入り、魂のスクリームですべての観客の心を完全掌握する人間力を発揮。ライブの全行程を終えた後、「ケガはねえか? 1人1人が支え合って、ムチャできるサタニックにしよう!」と最後に呼びかけるなど、本イベントに対する愛とリスペクトを込めたRyoの言葉にも胸が熱くなった。
取材・文◎荒金良介
撮影◎TAKASHI KONUMA
【Crystal Lake セットリスト】
02.Matrix
03.Mercury
04.Six Feet Under
05.Ups&Downs
06.Apollo
07.Alpha
08.Omega
09.The Fire Inside
■<SATANIC CARNIVAL'18>
6月17日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
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