【インタビュー】DAIGO、カバーアルバム完成「僕の中で“Beingサウンド”は大きい」

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■夢を追い続けてきてよかったなと
■明日から頑張ろうって思える

──REVのカバー「甘い Kiss Kiss」(1993年発表)からはDAIGOさんのルーツ的な部分が垣間見えます。

DAIGO:REV大好きだったんですよ。前身バンドのGRASS VALLEYは後から知ったんですけど、“出口(雅之)さん、カッコいいな”と思ってファッションを真似したりとか。「甘い Kiss Kiss」はロックなのにキャッチーで、絶対にカバーしたかった曲ですね。REVって名前もカッコいいですよね。当時ってWANDSとかDEENとかZYYGとか。

──もしかしてDAIGOさんのDAI語はBeingから来ている?と思っちゃいました。

DAIGO:そこはちょっと違うんですけど(笑)。深層心理にはあるかもしれないですけどね。それと、今回のアルバムって曲順も長戸さんが決めてくれたんですよ。「世界中の誰よりきっと」で始まるカバーアルバムって、掴みからしてすごいなと。

──ダブルミリオンを記録した曲だし、多くの人が口ずさめる曲です。

DAIGO:はい。2曲目の「もっと強く抱きしめたなら」は僕がWANDSさんを知るキッカケになった曲だし、CMに起用されて大ヒットしたFIELD OF VIEWさんの「突然」(1995年)も名曲ですよね。それと、BeingといえばZARDさんは欠かすことができない存在。「負けないで」とかZARDさんのいろんな楽曲に勇気をいただいて、『24時間テレビ』のマラソン(2015年)を完走していますから。今回、カバーさせていただいている「永遠」はドラマ『失楽園』主題歌でしたが、今歌うことにいろんな意味合いが込められている気がして。歌わせていただいて光栄でしたね。

▲『Deing』通常盤

──原曲はオーケストラアレンジですが、ブルージーで雄大な景色が見えるアレンジとなっていて新鮮でした。

DAIGO:ええ。それと、CMソングに起用されたZYYGさんの「君が欲しくてたまらない」(1993年発表)はロックチューンなので僕も歌いやすかったです。オリジナルはパワフルな歌声が印象的ですけど、僕のバージョンはアレンジも含めて少しキャッチーなアプローチでいい塩梅になったと思っています。

──当時、読売ジャイアンツの監督に再就任した長嶋茂雄さんをはじめ、Being所属アーティストをゲストボーカルに迎えてレコーディングされた「果てしない夢を」(1993年発表)で、今回のカバーアルバムのラストを締めくくることも最初から決めていたんでしょうか?

DAIGO:そこも長戸さんにお任せしたんですけど、いい締めになりましたね。この曲には、今作のゲストアーティスト皆さん (森友嵐士、大黒摩季、池森秀一)に参加していただいていますが、当時のオリジナルメンバー(ZARD、WANDS、REV、ZYYG)とはまた違った形で、2018年バージョンとして素敵な大先輩と歌えることが、僕にとってはホントに嬉しかったです。僕も巨人の大ファンでパワーをもらっていたというのもあるし、“夢を追い続けてきてよかったな”と。“明日から頑張ろう”と思える1曲になりましたね。


──ミュージックビデオについてもお聞きしたいのですが、WANDSのカバー「もっと強く抱きしめたなら」はオリジナル映像とまったく同じ場所で撮影していますね。

DAIGO:ええ。今回は“This is Being”を全体テーマに制作したかったのでオマージュです。どうせなら同じ場所で撮影したいって。ただ撮影スケジュールが1日しかとれなかったんです。当日の天気予報は雨だったんですが、“なんか、できる気がする”という予感があって、結果撮影の日は雨が降ったり止んだりしていたんですが、運良く同じ幕張の公園で撮影することができました。

──メンバーの立ち位置も同じですもんね。

DAIGO:そう。キーボード、ギター、ボーカルの3人編成で。

──DAIGOさんバージョンとオリジナルのWANDSのミュージックビデオを見比べると、スカイツリーが映っていたりと東京湾岸の変遷も楽しめます。

DAIGO:そうですね。25〜26年経ってますからね。でも、変わらない公園の緑の中で歌えるのは嬉しかったですね。ジャケット写真も当時のオマージュなんですよ。“Being角度”という微妙な顔の角度や表情があって、試行錯誤しながら撮影しました。

──今年夏にリリースした、GLAYのTAKUROさんが作詞作曲を手がけたソロシングル「真夏の残響 / 今夜、ノスタルジアで」では、大人なDAIGOさんが引き出されていたし、今作の布石だったのかなとも思いました。

DAIGO:40歳という2度目の成人式を迎えて、自分自身、模索している部分はありますね。自分が作詞にも作曲にも携わっていない曲をどう歌いあげることができるのかなとか。今回のカバーアルバムもその一環ではあると思います。

──12月15日からスタートするツアー<DAIGOソロデビュー15周年記念ライブツアー“Deing”>はこのアルバムが中心となるんですよね。ゲストの方の出演も?

DAIGO:みなさん年末はお忙しいので、そこはわからないですが。いつもと違う雰囲気のライブになると思いますし、この名曲たちをしっかり届けたいですね。僕のことを応援してくれる方々はもちろん、1990年代のBeingサウンドが大好きな方にもぜひ遊びに来ていただきたいです。何より僕がシンプルに歌いたいと思って作ったアルバムだから、そこは中学時代の“この曲をカラオケで歌いたい!”という想いに近いものがあるんですよ。ライブも楽しみたいですよね。

──最後に、2018年はDAIGOソロ15周年をはじめ、BREAKERZとしても大忙しの1年でしたが、2019年はどんな年にしたいですか?

DAIGO:大先輩たちの名曲を歌わせていただいて、いざ歌ってみたら“こういう譜割りだったんだ”と思ったり、自分の解釈がオリジナルと違っていたり、ホントに勉強になったんです。僕自身、いちミュージシャンとして時代に関係なく、いつ聴いても色褪せない名曲をいつか作りたい。そのために頑張っていきたいとあらためて思っています。

取材・文◎山本弘子


■Beingカバーアルバム『Deing』

2018年12月5日(水)リリース

▲初回限定盤A

【初回限定盤A (CD+DVD)】ZACL-9107 3500円(税込)
特典DVD:「もっと強く抱きしめたなら」Music Clip+Music Clip Off Shot

▲初回限定盤B

【初回限定盤B (CD+DVD)】ZACL-9108 4300円(税込)
特典DVD:ソロデビュー15周年記念ライブ<DAIGO VS DAIGO☆STARDUST>LIVE SELECT
・「ら・ら・ら」 Being Special Guest:大黒摩季
・「Secret of my heart」Being Special Guest:倉木麻衣
・「離したくはない」Being Special Guest:森友嵐士 (T-BOLAN)

▲通常盤

【通常盤 (CD ONLY)】ZACL-9109 2700円 (税込)
封入特典:通常盤初回生産分のみ「DAIGOカード(全4種の内ランダムで1枚封入)」
▼CD収録曲 (※全形態共通)
1.世界中の誰よりきっと
2.もっと強く抱きしめたなら
3.突然
4.永遠
5.離したくはない Guest Vocal 森友嵐士(T-BOLAN)
6.君が欲しくてたまらない
7.あなただけ見つめてる Guest Vocal 大黒摩季
8.甘い Kiss Kiss
9.このまま君だけを奪い去りたい Guest Vocal 池森秀一(DEEN)
10.Secret of my heart
11.果てしない夢を 森友嵐士(T-BOLAN), 大黒摩季, 池森秀一(DEEN) &DAIGO

▼「もっと強く抱きしめたなら」「このまま君だけを奪い去りたい」音源先行配信
・iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/id1441097912?app=itunes&ls=1
https://itunes.apple.com/jp/album/id1441098443?app=itunes&ls=1
・mora https://mora.jp/artist/346238/
・レコチョク http://recochoku.jp/album/A1011033952/
・BEING GIZA STUDIO https://sp.being.co.jp/music/daigo/ZACL-9109

■<DAIGO ソロデビュー15周年記念ライブツアー>

12月15日(土) 大阪・バナナホール
12月16日(日) 愛知・名古屋ReNY limited
12月24日(月・祝) 東京・神田明神ホール


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