ミック・ジャガー&キース・リチャーズ、「Bitter Sweet Symphony」の著作権をR・アシュクロフトに譲渡
ザ・ヴァーヴの代表曲の1つ「Bitter Sweet Symphony」の著作権をめぐる争いに終止符が打たれた。
◆リチャード・アシュクロフトの声明
「Bitter Sweet Symphony」では、アンドリュー・オールダム(オールダム・オーケストラ)が、ザ・ローリング・ストーンズの楽曲「The Last Time」(1965年)をオーケストラでアレンジ/レコーディングしたものをサンプリングしている。ザ・ヴァーヴのフロントマンで「Bitter Sweet Symphony」の作者であるリチャード・アシュクロフトはオールダムおよびデッカ・レコードから使用許可は得たものの、オリジナル・ソングの作者ミック・ジャガーとキース・リチャーズからは承諾を得ておらず、同曲の著作権を持っていた元ザ・ローリング・ストーンズのマネージャー、アラン・クレインからクレームが入った。
裁判の結果、作曲のクレジットにはミック・ジャガーとキース・リチャーズの名が加わり、アシュクロフトは作詞における著作権さえもクレインのABKCO Recordsにたった1,000ドル(約10万円)で譲渡せねばならなくなった。すなわち、曲がどれだけヒットしようが、これまでアシュクロフトにはわずかなお金しか入らなかった。
そんな状況に変化が訪れたそうだ。アシュクロフトは木曜日(5月23日)、「先月、ミック・ジャガーとキース・リチャーズが、“Bitter Sweet Symphony”の彼らの分け前を僕に譲ると同意した」との声明を出した。
「この異例で人生を明るくする出来事は、ミックとキースの優しく寛大な行いにより可能となった。彼らはまた、作曲のクレジットから彼らの名を削除することにも快く同意してくれて、この曲から発生する彼らの印税全てはこの先、僕に渡ることになった。この出来事に大きな役割を担った人たち、僕のマネージメントSteve KutnerとJohn Kennedy、ストーンズのマネージャーJoyce Smyth、それにJody Kleinらに感謝する。最後に、ミックとキースに無条件かつ心からの大感謝とリスペクト」
アシュクロフトは昨年、UKで開催されたザ・ローリング・ストーンズのツアーにオープニング・アクトとして参加していた。
Ako Suzuki
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