【インタビュー】AK-69が見せる、「オフで気が抜けてるときのオレ」

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AK-69が会員制ファンコミュニティアプリ「fanicon」に参加し、自身のコミュニティ「69Homies Lab」をオープンした。オフィシャルファンクラブサイト「69Homies」を持つ彼は、なぜ新たにファンコミュニティを始動させたのか。

BARKSでは「fanicon」の協力を得てAK-69に独占インタビューを実施。「ファンクラブの内容とかぶることはしたくないんですよ」と語る彼から、ファンに対する思いを聞き出した。

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■ファンの声が自分を奮い立たせてくれる

──AK-69さんにとって69Homies(AK-69のファンの名称)はどういう存在ですか。

AK-69:月並みな言葉ですけど、ファンがいなかったらオレは活動できないですからね。世の中にいろんなアーティストがいて、見た目が好きとか音楽が好きとかいろんな理由でファンになると思うんですよ。オレのファンの場合、AK-69のメッセージに呼応してくれてる人たちが大多数なので心で繋がってるって感じがします。

──69Homiesは、AK-69さんのメッセージの熱量に共鳴して集まっている人たちだと。

AK-69:そうですね。言い方が悪いかもしれないけど、何かうまくいってなかったり、どこかが欠けてるって思ってたりする人というか。実際、オレもそういう人間なんで。自分のクソな部分を打破したいって気持ちで歌ってて、そのメッセージに呼応してくれてるのがファンの人たちなのでやっぱり愛おしいですね。

──ファンからの言葉で、特に印象に残っているものは?

AK-69:「AK-69さんの歌聴いてがんばってます」って言葉ももちろんうれしいんですけど、「死のうと思ってたけど、あなたの歌のおかげで今生きてがんばれてます」ってメッセージをSNSのDMでもらったりするんです。そういうときは、逆に自分の勇気になるし、自分のメッセージが人生を変えたんだなと思うと感慨深いものがあります。ただオレは、歌を書く時点では人を助けようと思ってはいないんですよ。自分が必死に生きてく中で放ったメッセージが歌になってる。でも、その歌が人に深く届いてるっていうのは、アーティスト冥利に尽きます。やっててよかったなって思うし、自分がやってきたことは間違ってなかったんだなって確認にもなりますね。

──ファンの存在があることで、改めて自分の活動の意味がわかると。

AK-69:はい。よくファンの人に「壁にぶち当たったとき、どうしてますか」って聞かれるんです。こういう機会だから言いますけど、自分が悩んでるときって、ファンの声が自分を奮い立たせてくれるんです。なので、ファンには家族やスタッフと近しいものを感じますね。

──なるほど。では、AK-69さんが特にファンの広がりを実感したのはいつ頃ですか。

AK-69:『THE RED MAGIC』(2011年発売)を作ったときですね。でもこの1〜2年で、今までヒップホップを聴いてこなかったような人たちまで入ってきてくれてるなって。この感覚は初めてですね。最近だと<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>に出たときに顕著に感じました。客席の前の方には69Homiesがいてくれたんですけど、後ろの方のお客さんまで一斉に「69ポーズ」を掲げてくれたのを見て、一瞬「えっ!」って言いそうになりましたもん(笑)。予想外すぎて、マジで?って(笑)。ロック畑のお客さんも反応してくれるんだなって思いましたね。


──ファン層が広がっている理由って、どんなところにありますか。

AK-69:いろいろあると思うんですよ。『THE RED MAGIC』って、今27〜28歳の子は高校生の頃、23〜24歳だと中学生の頃、20歳ぐらいだと小学生の頃の作品で。当時聴いていた人たちから、「あのときは歌詞の意味がわかんなかったけど大人になって聴いたらマジ食らった」みたいに言われるんです。そういう人たちがいるから、オレは今も最前線でやれてるのかなと思いますね。あと、支持してくれてるアスリートがきっかけでオレの歌を聴いてくれた人もいます。それと、ジャンル外のコラボも大きかったです。UVERworld、清木場俊介、Toshlさん、清水翔太。全然違う客層だったけど、オレのお客さんになりうるお客さんだったんだなって、あとになって感じました。

──ジャンル関係なく、心を突き動かす言葉やサウンドがあるってことですね。

AK-69:そうだとうれしいです。やっぱりどれだけヒップホップでいい音楽を作れても、まだ日本ではマイノリティじゃないですか。でも、聴いてみて「いい」と思ってくれさえすれば、みんな反応してくれる。まあ、オレの歌が誰にでも響くとは思ってないですけど、一生懸命生きてる人なら分かり合えると思いますね。

──テレビやSNSなど、ライブやCD以外で外に発信する場合は、メディアに合わせて発信の仕方を変えていますか。

AK-69:住み分けはしてますね。SNSだと、Instagramが一番リアルな感じです。素のプライベートな部分も出すし、バチバチにキメた仕事の部分も見せるし。Twitterは、より歌の内容に近い言葉で綴るように意識してます。テレビに出るときは、歌唱披露だけだったらいつものAK-69全開でいいんですけど、トークコーナーがあって新しいファンになりうる人たちに訴えかけたいときは、普段のフランクな感じでしゃべります。オレ、プライベートでアホなことしゃべってると、「こんな面白い人だったんですか。むちゃくちゃとっつきにくい人だと思ってた」ってすごく言われるんですよ(笑)。やっぱり、アーティストイメージのオレしか知らない人もたくさんいるんで。でもオレもひとりの人間だから、親しみやすい部分も出していけたらなって思いますね。そういう意味でも、ファンクラブサイトや「fanicon」はいいツールだなと思います。

◆インタビュー(2)へ

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