【インタビュー】WANDS、復活第一弾シングルに黄金期の風格「新曲が聴ける感動を共有したい」
■期待しているのか文句を言いたいのか
■初ステージは緊迫感がとても高くて
──WANDSは、一貫して“曲”も“歌”も“演奏”も“アレンジ”も一流だったから、一流のまま再始動したことに意味があると思うんです。この時代にあっても、ただただ“いい作品を届けていく”という真っ当なバンドとして存在してほしい。
木村:まさにそれです(笑)。そのままその通りだと思います。ありがとうございます。
上原:最初はほんとに“僕なんかに務まるわけないだろ”って思ってたんです。長戸さんにとって特別なバンドのボーカルとして“僕を選んでくれた”ことは凄く嬉しいんですけど、正直“受け入れてもらえない”って思っていたので。
▲柴崎 浩 (G) |
上原:はい。もともと好きだった方々とか、世間は、僕に対してもっと否定的だと思っていたので。
──その気持ちはわかります。ソーシャル時代にあって叩かれることは避けられないし、なにしろ天下のWANDSですから、その壁を乗り越えるのはとても困難とも思いますよね。
上原:僕がWANDSのファンだったら“無理”だと思うんです。知らない若造が入ってきて歌われたら、あんまり気分良くないから。なので、9割どころか10割……ほとんどの人から否定されるんじゃないかと思っていたんです。だから“半年〜1年くらいかけて新しいWANDSを作り上げて、それまではひたすら我慢だ我慢だ”って思っていたんですけど、でも実際始めてみたらそれほどでもなくて、皆さんのご協力もあって応援態勢の人もいてくれた。温かく「頑張って」ってエールを送ってくれる人もいて、初めてのステージの時にも、温かい目で見守ってくれている方々がたくさんいて、すごく救われたような気持ちになったんです。
▲<DFT presents 音都 ONTO vol.6>2019.11.17@堂島リバーフォーラム ※画像5点 |
柴崎:緊迫感がとても高くて。目の前にいるお客さん以外にも中継でご覧になっている人がいると思うと、“どういう気持ちで観ているのかな”ってわからないし。期待しているのか文句を言いたいのか……。自分たちは、上原含め「本気で第5期WANDSをやっていきます」と表明できたらいいな、と思っていました。その分、堅くなってしまったんですけど(笑)。
──素晴らしいパフォーマンスだったと思いますけれど。
上原:一週間くらい寝付けなくて、緊張でもう動悸が凄くて、人生でこんなに緊張したことはないってくらい緊張して結構苦しかった(笑)。
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