【インタビュー】SUPERNOVA・ソンジェの挑戦「皆さんに、もっといいエネルギーを」

■僕だけの魅力

──カバー曲は7曲収録されていますね。

ソンジェ：今回は僕が好きな曲、おすすめしてもらった中から選曲しました。個人的に一番好きなのは「ひろ」。amazarashiというバンドの曲なんですが、最初に聴いた時、涙が溢れてきました。歌詞の内容がとても響いたし、歌の魅力もすごく感じて、この歌を僕も歌いたいと思ったんです。

──amazarashiはどういうきっかけで知ったんですか？

ソンジェ：中島美嘉さんが歌った「僕が死のうと思ったのは」を聴いて、この曲はすごいなと思ったんです。誰が作ったんだろうと思って調べたらamazarashiさんで、そこから曲を聴くようになりました。すごく素晴らしいアーティストです。素晴らしい曲がたくさんあるけど、中でも「ひろ」が大好き。カバーすることができて幸せでした。

──実際に歌ってみた感想は？

ソンジェ：やっぱり韓国出身の僕がこの歌の歌詞をしっかり表現できるのかという心配はありましたし、実際に難しかったですが、それでも歌ってよかったなと思える手応えがありました。

──関西弁の「やっぱ好きやねん」も難しかったのでは？

ソンジェ：はい（笑）。皆さんが知っている名曲ですし、言葉もちょっと違うから「僕が歌っても大丈夫かな」という気持ちがありました。でも、歌い方を真似をするのではなく、僕は僕で歌詞の意味をずっと考え、本気で歌いました。これは自分でも、いい結果になっているんじゃないかなと思っています。

──同じ関西弁であっても、ニュアンスがずいぶん優しくなっていますよね。

ソンジェ：よかったです（笑）。だけど関西弁に限らず、日本語は全部難しいですね。

──一青窈さんの「ハナミズキ」や絢香さんの「三日月」など、女性シンガーの曲も歌われていますね。

ソンジェ：はい。中でも女性の気持ちを歌う曲は、ちょっと難しかったです。どんな風になるかわかりませんでしたが、僕なりに、男性の気持ちも込めながら頑張って歌ってみました。


──普段から、日本の女性アーティストの歌はよくお聴きになりますか？

ソンジェ：はい、聴いています。伊藤由奈さんなども好きですよ。

──ソンジェさんは日本のいろんな楽曲を聴いていらっしゃるようなので、『SUNGJEʼS JAPANESE SONGBOOK 2』もすぐに作れそうですね（笑）。

ソンジェ：2枚目ですか!?絶対にやりたいです！歌いたい曲もたくさんありますよ。ぜひ作りましょう！

──アルバムのリリースに合わせ、初のソロツアーもいよいよスタート。今回の見どころは？

ソンジェ：先ほども少しお話ししましたが、今回はバンド編成でのステージになります。僕の歌でしっかり勝負したいと思っています。緊張感もありますが、SUPERNOVAのソンジェでも、Double Aceのソンジェでもない、僕だけの魅力が音楽で出せるように頑張りたいと思っています。

──どんな選曲になっているのか、また、ソンジェさんがどんな衣装で現れるのかも楽しみです。

ソンジェ：そうですね。そこは見に来てのお楽しみということでお願いします。ぜひチェックしてください。

──では最後になりますが、ソンジェさんの2020年はどんな1年になりそうですか？

ソンジェ：きっと忙しくなっていくと思いますが、僕とファンの皆さんがもっと仲良くなれるような1年になると思っています。僕が考えていること、僕の心や僕の本気をもっと伝えたい。僕の音楽でたくさん話をしたいなと思っていますから、そういう時間をたくさん作りたいです。個人的には、欲を捨てる（笑）！人間はいろんな欲を持っていますから、無欲で日々を過ごせるように頑張っていこうと思っています。

取材・文◎山田邦子