【インタビュー】北園涼、ライブリハ現場から「魂込めて歌わせてもらいます!」

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北園涼が2月3日に2ndアルバム『Frontier』をリリースし、今週2月6日の福岡・bar evoL公演を皮切りに初の全国ツアー<北園涼 LIVE TOUR 2021「Frontier」>をスタートさせる。

◆リハーサル画像

今回BARKSは1月某日に行われた本ツアーのリハーサル現場にリモートで潜入。数時間に渡る現場だったが、熱く歌に取り組む北園涼の姿をひと足先に見ることができた。バンドメンバーとともに和気藹々と、そして一音一音をしっかり確認しながら歌う姿が印象的だった。

その後、リハーサルを終えた北園涼にインタビューを実施。いよいよ始まるツアーに向けての意気込みや、先日千秋楽を迎えたばかりの<ミュージカル『刀剣乱舞』 五周年記念 壽 乱舞音曲祭>の感想などをキャッチしてきた。現在BARKSで公開中のアルバム『Frontier』インタビューとあわせてぜひ読んでほしい。

  ◆  ◆  ◆

■より激しく、より切なく、表現の幅が広がった

──リハを終えて、手応えはいかがですか?

北園涼:みなさんの前で『Frontier』の楽曲を歌えるということに、ワクワクしています。他の現場が終わったばっかりで本気で自分の曲を歌うのが久々ということもあり、今日はあまり余裕がなかったんですが、新たに声帯を作り直しているところです。

──声帯を作り直す?

北園涼:ミュージカルで歌うときと、自分の歌を歌うときの声の出し方っていうのはやっぱり違って。リハーサルでは、まずその感覚を取り戻すことから始めるんです。


──なるほど。今日改めて『Frontier』の曲を歌い直してみる中で、新しい発見はありましたか。

北園涼:「Great Escape Runner」、やっぱりかっこいいなと思いました。まだレコーディングでしか歌ったことがなかったので不安だったんですが、かなり勢いのある曲で。ライブで一緒には歌えなくても、きっと皆さんを熱くする曲になるんじゃないかなと感じました。まだ配信もされていないし、ライブでもやったことがないので楽しみにしていて欲しいです。難しいなと思ったのは「Signpost」です。これは高音が続くので、配分というか勢いを殺さないようにする加減が難しいんですよね。

──ライブでは『Frontier』収録曲が全て聴けるのでしょうか。

北園涼:はい! 全公演で、全曲歌います。前作『Ark』の曲もやる予定ですが、これは公演ごとに曲を変えようかなと。何パターンかで披露するつもりです。

──セットリストはどのようなイメージで組みましたか?

北園涼:ラストを何にするかを先に決めて、そこにどう持っていくかという感じで考えて行きました。盛り上がるライブにしたいと思っているので、緩急をつけつつも勢いをどう繋げていくかという点を意識しました。

──今回、一部がアコースティック、二部がライブという構成になっていますよね。

北園涼:はい、少しでもお客さんに色々な形で音楽を届けたいという気持ちで。

──北園さんの楽曲はロックで力強いイメージだったので、アコースティックって意外な気がしたんです。

北園涼:アコースティックも意外といいんですよ。キーも変更してアコースティックにあう雰囲気作りをするのも楽しくて。あと、アコースティックだと、より言葉が聞きやすくなるというのもありますね。僕は歌詞のひとつひとつの言葉を大事にして歌いたいと思っているので。

──そうなんですよね、リハで聴かせていただいて素敵だなと思いました。アコースティックにしてみて新たな魅力が見えた曲はありましたか?

北園涼:「Gold」です。これまでのライブでは勢いをつけるという意味で一曲目に披露することが多かったんですが、ガラッと印象が変わって、違う「Gold」が生まれたなって思いました。


──ライブ会場で聴くのが楽しみです。今回は、過去のライブとはどう違いますか?

北園涼:7月にやった無観客ライブや12月に出演した<シンデレラブレイドpresents「SPACEY MUSIC FES.」>で、お客さんが目の前にいなくても、お客さんが座っているだけでも、普通にやっていいんだなとわかったんです。その経験を生かして、一緒には歌えなくても手を上げたりだとか、体揺らしたりだとか、そういうことで一緒に楽しめる空間を作れる自信があります。1stアルバム『Ark』の時とは違ったタイプの曲が集まったので、ライブの雰囲気も変わってくるかな。ファーストライブと比べて、より激しく、より切なく、表現の幅も広がっていると思います。

──何か演出面で考えていることは?

北園涼:そうだなあ。アルコールスプレーの霧吹きを持って登場して、ばらまくとかですかね? 空気から綺麗にしていこうかなと(笑)。今回地方はギターの中嶋さんと2人なので、いい意味で空間が広がって大きく動けるかなと思ったりしてます。東京公演はフルバンドなので、それも楽しみです。

──パフォーマンスの参考にされているアーティストはいますか?

北園涼:ONE OK ROCKさん、UVERworldさんのライブ映像は毎回見ています。配信ライブなんかも見せてもらいました。

──衣装はどんな感じになりますか?

北園涼:まだ決めてないです。どうしよっかなあ。でも『Frontier』のジャケットみたいな、明るめな色とか淡い色とか使っていこうかなと思います。普段あんまり着ないので楽しみですね。

『Frontier』▲Type-A ジャケット

『Frontier』▲Type-B ジャケット

──公開リハーサルも配信されるそうで、本番まで緊張が続きそうな気がしていますが。北園さんはステージに上がる前は緊張するタイプですか?

北園涼:めちゃめちゃ緊張しますよ! でも、いつも「しょうがない、やるしかない」と受け入れてます。

──気持ちを高めていくというより、受け入れるんですね。

北園涼:あんまり高まっちゃうと冷静になれなくて、勢いだけのライブになっちゃうので。どちらかというとリラックスするようにしています。

──そんな時に聴きたい曲といえば?

北園涼:やっぱり「Frontier」。あと「Over the little night」もいいですね。

──ちなみに<ミュージカル『刀剣乱舞』 五周年記念 壽 乱舞音曲祭>が終わったばかりですが、モードはすでに切り替わっていますか?

北園涼:戻れてるのかなあ、戻れてると信じたいけど(笑)。でも歌う曲がガラッと違うので、そこで意識が切り替わりますね。

──<ミュージカル『刀剣乱舞』 五周年記念 壽 乱舞音曲祭>を終えてみての感想も聞かせてください。

北園涼:楽しかったです。途中は体痛すぎてどうかなるかと思いましたけど。毎回違った演出がありましたし、歌の表現もすごく勉強になりました。

──印象に残っているシーンは?

北園涼:「名残月」と「返歌 名残月」、「向かう槌音」です。「名残月」はもともと岩融の歌なんですけど、岩融との差や逆に似ているところだったりを意識して、小狐丸らしい表現で歌わせてもらいました。あとはやっぱり「返歌 名残月」、「向かう槌音」で三日月宗近と歌えたのは印象的でした。特に「向かう槌音」は僕が網膜剥離で出演できなかった<ミュージカル『刀剣乱舞』 〜阿津賀志山異聞2018 巴里〜>での曲だったので、思い入れも深くて。

──あの時の悔しかった気持ちなども昇華されたシーンだったのでは。

北園涼:そうですね。実は、あの曲はもともと台本にはなかったんですよ。で、他の曲の歌稽古のときに「歌いたかったな」と思ってたら、次の次くらいの稽古のときに台本に入っていたんです。

──それは嬉しいですね。

北園涼:はい。僕の気持ちが伝わったのか、もともと考えてくださっていたのかはわかりませんが、嬉しかったです。



──そんな<ミュージカル『刀剣乱舞』 五周年記念 壽 乱舞音曲祭>での経験も、ご自身のライブツアーに影響しますか?

北園涼:ミュージカル『刀剣乱舞』の現場には歌のスペシャリストの方々がたくさんいたので、学ぶことがとても多くて。歌の表現だったり、チャレンジする精神的なところだったり。すごく勉強になったので、それを自分のステージでも活かせたらいいなと思います。

──ミュージカル『刀剣乱舞』の小狐丸や<MANKAI STAGE『A3!』>の高遠 丞として歌うときと、北園涼として歌うとき。それぞれどんなことを意識されていますか?

北園涼:やっぱり、役に合わせたイメージで変化をつけようとしています。高音になるとどうしても似てきてしまうので、舞台ではできるだけ低音を響かせる歌い方を心がけていますね。広げるというか、太く声をだすイメージです。


──北園涼としてのライブでは、ミュージカルから北園さんのファンになった方をいい意味で裏切ってやろうというようなお気持ちもあるのでしょうか。

北園涼:もうそのまんまですね。裏切ってやろうと思ってます。別物だぞって感じでやってるので、そういう風にみて欲しいですね。受け取り方は自由なので、歌は聴かずに舞台だけ見ようと思ってくれてもいいし、逆に歌だけ聴いてくれてもいいし。もちろん、どちらの活動にも引き込んで行こうとは思いますけど。

──今回は初のツアーですし、初めてアーティスト・北園涼のライブを見る方も多いでしょうしね。

北園涼:初めて生でライブを体感する方たちにも、楽しい気持ちになって帰ってもらいたいです。そしてまた来たいと思ってもらえるようなライブにしたいです。

──北園さん自身も、各地に行くの楽しみですよね。

北園涼:もちろん。どの土地も行きたかったところなので。福岡に美味しいイカのお店があるらしくて、音楽のお仕事でのスタッフさんたちと毎回「行こう」って話してるんですけど、最初のライブの時は体調崩してて行けず、2回目はツアーが延期になって行けず、そして今回も自粛期間中なので行けないのが個人的には残念……。

──これからもどんどん全国ツアーをして、次の機会に福岡でリベンジイカしてください! 最後に改めて、ライブツアーへの意気込みを聞かせて下さい。

北園涼:いま、自粛中なので皆さんやりたいことができないこともあると思います。今回のライブで感じたこと、歌から感じたこと、何か受け取ってもらって。それが皆さんの今後の日々の生活の力になれたらと思っています。魂込めて歌わせてもらいますので、ぜひ会場で、そして配信で受け取ってください。会場に来てくださる方は、しっかり感染症対策もしていますので、安心してライブを楽しんでくれたらと思います。

──暗い話題も多い昨今ですが、皆さんが北園さんのライブを楽しみにしてくれると嬉しいですね。

北園涼:僕自身体験していることなんですが、公演っていつできなくなるかわからない。僕自身も常に健康でいるわけでもないし、見てくださる方もいつできなくなるかもわからない。だからこそ「行きたい」「見たい」と思ったときは、その感情を大切にしてもらえたらと思います。僕のライブに限らずですが、お互いにその時感じたことを大切にしていきましょう!

取材・文◎服部容子(BARKS)



<北園涼 LIVE TOUR 2021「Frontier」>

2021年
2月6日(土)、7日(日):福岡・bar evoL
https://grand-mirage.com/evol-access

2月20日(土):愛知・名古屋 HOLIDAY NEXT
http://live-ban.com/next/

2月21日(日):兵庫・神戸 VARIT.
http://varit.jp/access/

2月23日(火・祝):大阪・OSAKA MUSE
http://osaka.muse-live.com/access/

2月27日(土)、28日(日):東京・HY TOWN HALL
https://hytown.jp/access/

[全日程共通]
1部:開場 14:00/開演 14:30
2部:開場 18:00/開演 18:30

▼内容
1 部:アコースティック LIVE
2 部:LIVE

▼チケット料金[2月6日、7日、20日、21日、23日公演]
スタンディング
1部 アコースティックLIVE
2部 LIVE
VIP:6,300円 / 一般:4,800円
※別途ドリンク代必要
[2月27日、28日]
スタンディング
1部 アコースティックLIVE
2部 LIVE
VIP:7,300円 / 一般:5,800円
※別途ドリンク代必要

VIPチケット特典
お名前入りボイスコメントメール

▼ツアー詳細
https://ryo-kitazono.com/contents/371596

▼オンラインチケット
販売期間:2021年1月25日(月)19:00〜各公演のライブ配信開始30分後まで
視聴ページ一覧:https://ryo-kitazono.com/contents/395099
料金:
[2月6日、7日、20日、21日、23日公演]
VIP視聴券:5,300円
一般視聴券:3,800円
[2月27日、28日]
VIP視聴券:6,300円
一般視聴券:4,800円

詳細:https://ryo-kitazono.com/contents/395089

2nd ALBUM『Frontier』

2021年2月3日(水)発売
【Type-A】CD+DVD
COZX-1704~5/¥4,000+税
【Type-B】CD
COCX-41363/¥2,700+税

[CD収録曲]
M1. Relive
M2. Gold
M3. Great Escape Runnner
M4. Signpost
M5. Frontier
M6. True Loud
M7. Just call me the Beast
M8. Road
M9. Over the little night(映画『BLOOD-CLUB DOLLS 2』主題歌)

[DVD収録予定内容]※Type-Aのみ
北園涼無観客配信LIVE「Frontier」アコースティックLIVE(2020年7月26日)
・Long way to GO
・Over the little night
・Hero
・キミのそばで
・Just call me the Beast
・ALIVE
・ヒカリアレ
・Be Bright
・Drive
・Frontieer

特典映像
北園涼2ndワンマンライブin神田明神ホール(2020年2月24日)
・Ark
・Lowlight

北園涼 サイン入りチェキ プレゼントキャンペーン概要

【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・Twitterアカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 Twitterアカウントから投稿される応募用のツイートをキャンペーン期間内にリツイートした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。

【賞品名・当選人数】
北園涼 サイン入りチェキ
1名様

【応募方法】
1.BARKS編集部 Twitterアカウント「@barks_news 」をフォローしてください。
2.BARKS編集部 Twitterアカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリツイートしてください。
3.上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。

【応募期間】
2021年2月3日(水)~2021年3月3日(水)23:59まで
上記期間内にされたリツイートが応募対象です。

【当選発表】
Twitter DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
専用フォームで必要事項を入力ください。

【賞品発送】
配送は国内のみ、賞品は2021年3月中旬頃までに発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1.ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
2.ご不在などにより、運送会社での保有期間を超えて賞品をお届けできなかった場合。

【ご注意事項】
転売(不特定多数への転売、オークションなどを含む)目的でのご応募は、ご遠慮願います。

【個人情報取扱い】
お客様からいただいた個人情報は、賞品の発送及び、サービスの開発や、個人を特定しない統計資料、当該プレゼント/モニタにおける商品の発送、及びそれにまつわるサポートのために利用いたします。上記以外の目的で個人情報を利用する場合は、予めその目的を明示し、お客様の同意を頂いた場合のみ、個人情報を利用いたします。
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