【インタビュー】大塚紗英の十八番曲は?

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歌とトークでアーティストの素顔と魅力に迫るTOKYO MXの音楽番組『Artist#18File』。5月はシンガーソングライターの大塚紗英が登場し、これまでの音楽ヒストリーや転機となったエピソードなどを披露する。声優としても活躍する彼女が、表情豊かな声で披露する十八番(オハコ)曲にも注目だ。

  ◆  ◆  ◆

──大塚紗英さんの十八番曲について聞かせてください。

大塚紗英:HYさんの「366日」です。中学の終わりか高校に入った頃だったと思うんですが、地元のカラオケ屋さんの大会でこの曲を歌ったんですね。その頃オーディションをたくさん受けていたので人前で歌って審査をされることには慣れていたんですが、落ち続けるとさすがにしんどい(笑)。そんな時、息抜きのような気持ちで大会に出たら準優勝か特別賞をいただけたんです。人前で歌うってやっぱり楽しいなって思い直せた出来事だったし、副賞のでっかい扇風機を必死で持って帰ったエピソードもお話し出来るかなと思って、この曲を選びました(笑)。


──もともと好きな曲だったんですか?

大塚紗英:はい。その頃私はクラシックの声楽を学んでいたんですね。それがもうちょっと進むとジャンルが分かれてゴスペルになったりするんですが、高音で、いわゆるクワイヤっぽいテイストの歌の方が得意だったんです。この曲はシンプルにいい曲だなと思ってよく聴いていたし、最後の方のフェイクの感じは他のJ-POPにはあまりないなと思って歌うことにしたんですよね。




──今年2月には、ソロのシンガーソングライターとしてメジャーデビュー。曲作りの際に心がけていることや大切にしていることはありますか?

大塚紗英:私は昔から楽しいことが大好きなのでそういうテイストの曲も多いと思うんですが、たとえ暗くて悲しい感じの曲を作っても、最後には決意があるというか、明確に自分の意志がある歌詞が多いですね。でも私はすごく不器用で、思っていることをあまり素直には言えてないんだなってことに最近気がつきました(笑)。

──そうなんですか!?素直に言えていないって、ちょっと意外でした。

大塚紗英:私もそんなことはないってずっと思っていたんです。自分は正直な人間で、何でも思ったことは口に出せるって。去年はステイホーム期間もあって、100曲ぐらい作ったんですが、大部分にそういうテーマが入っていたんですよ。つまり私はこんなにも言いたいことが言えてなくて、その言えないことをまだまだ曲にしようとしている。それが、自分の中の大きいテーマなんだなって思いました。


──新作となる2ndミニアルバム『スター街道』にも、紗英さんのそんな思いが反映しているんでしょうね。

大塚紗英:前作『アバンタイトル』は私の自己紹介であり名刺のような作品でしたが、今回の『スター街道』はこのタイトル通り、私がスターになるためのアルバム!例えば何かのCMやテーマソング、渋谷のセンター街など、どんな場所で耳にしても楽しい気持ちになれる曲ばかりです。仕事ですごく疲れている人は気持ちがちょっと楽になるんじゃないかなって思うし、楽しい気分の人はもっともっと楽しくなれるはず。これまでもそうでしたが、これからも私は「HAPPY」であることを大切に、音楽を届けていきたいなって思っています。

取材・文◎山田邦子

TOKYO MX『Artist#18File』

毎週火曜 21:54〜22:00
(再放送:毎週木曜 25:00〜25:05)
※スマートフォン用アプリ/Webサイト「エムキャス」(https://mcas.jp/)で同時配信
5月ゲストアーティスト:大塚紗英

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