【レポート】<シンセフェスタ2021>、小室哲哉、松武秀樹、土橋安騎夫、東京電子倶楽部らがトーク&パフォーマンス披露

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2021年12月11日(土)、銀座のミュージックラウンジPLUSTOKYOにて<シンセフェスタ2021>が行われた。

◆<シンセフェスタ2021> 関連画像

<シンセフェスタ2021>は文字通りシンセサイザーの祭典で、各メーカー最新機材のタッチ&トライをはじめ、ヴィンテージシンセの展示、トークショー、ライブ、セミナーなどさまざまな催しで楽しめるイベントだ。


PLUSTOKYOのMAIN BARおよびROSEでは協賛メーカーによる最新機材のタッチ&トライが行われた。「ROLAND」「YAMAHA」「KORG」「メディアインテグレーション」「ファインアシスト」「インスタコード」「REON」「ARTURIA」らが所狭しとブースを構え、実際に音を鳴らす人や熱心に写真を撮る人、そしてスタッフっとの歓談を楽しむ人など、シンセ好きにはたまらないスペースとなったに違いない。

13時15分からこの日のメインコンテンツのひとつである小室哲哉の登場だ。作曲家/編曲家/キーボーディストとして活躍している守尾崇の司会の元、プライベートでも使用しているというヤマハの2台の鍵盤を弾きながらトークショーが始まった。おなじみ名機EOSの逸話をはじめ、シンセのボタンの“魅せる”押し方(?)など時折笑いを交え、小室ならでは、シンセ・フェスタならではの話を聞くことができた。


次に、守尾の司会でビデオ収録によるアーティストのスタジオ訪問コーナーに。nishi-ken、toku from GARNiDELiAが自宅スタジオと、音作りのノウハウを紹介。さらにスペシャルゲストとして古坂大魔王が登場! 自身が制作したアシッド・テクノを流しつつ、自宅スタジオからROLAND TR-909、808、TB-303などのコレクションを特別に披露した。



続いてステージにはU-SKEこと浅田大輔と東京電子倶楽部のヒビヤが登壇。「東京電子倶楽部と学ぶ、ソフトシンセと音楽制作」と題し、STUDIO ONE上で、TOONTRACK社SUPERIOR DRUMMER 3、EZ BASSを使ったトラック制作について解説する。そして東京電子倶楽部によるデビューライブがスタート。初ライブながら堂々たるパフォーマンスを展開した。初ライブを終えた彼女たちの感想は……。


「今日はありがとうございました。本番ならではのハプニングもあったりなかったり、いろいろありましたが全力で楽しめたステージになりました。満足しております!(ヒビヤ)」

「今日はとても緊張半分、ワクワク半分でしたがとても楽しかったです。たくさんの人に笑顔で見てもらえて救われました。今後ともよろしくお願いします。(リン)」

「今日はMCを担当しましたが、観客の皆さんが拍手をたくさんしてくださったり、ニコニコ見てくださって、本当に暖かい場所だなと思って嬉しかったです。新曲で奇抜な動きをしたんですが、勇気を持ってやったらみんな見てくれたので、これからも注目してくれたうれしいなと思いました。(サヤノ)」

「練習から回数も少なくて不安なところもありましたが、本番は楽しくできて、お客さんも笑顔になってくれる時間があったりで、いい時間になったと思います。(モン)」。


続いてのステージは「NFTとメタバースがもたらすWEB3.0と音楽マー ケティング革命」と題し、氏家克典をモデレーターに、音楽プロデューサー/エンターテック・エバンジェリストの山口啓一、音楽プロデューサー脇田敬をパネリストに音楽の未来を語った。NFT、ブロックチェーン、メタヴァース……難解な言葉が続くトークとなったが音楽業界を変革するような“革命”だけに、食い入るように聞いていた人の姿が印象的だ。


3部制(一部につき100名限定)となっている本イベント、お客さんを入れ替えて第3部がスタートとなる。18時を回るころにステージに現れたのは土橋安騎夫だ。ROLAND Jupiter Xm、SE-02、MX-1 & PCとシンプルな構成で、 2021年11月1日にリリースされた7枚目のソロ・アルバム『SENRITSU THREE』のタイトルを掲げた80年代テクノ/エレクトロポップなライブを行った。


これら、さまざまなトーク&パフォーマンスを行われたメインステージに加え、この日は別室SALONで「DORICO」「インスタコード」「Arturia PolyBrute 徹底解剖」「篠田元一の実践コード ワーク完全版〜ボイシングで変わるコードの 極意〜」「ユニバーサルオーディオによる最新音楽制作」「アーティストを支える現場から」とセミナーも同時開催された。この模様は配信チケット購入者の特典となっているので、アーカイブをチェックしていただきたい。


最後に登場したのはREONの“タンス”をバックにJSPA名誉顧問・松武秀樹と音楽プロデューサーの神前暁がスペシャル対談。シンセサイザー界のレジェンド・冨田勲との“音の設計図”という思い出話から音の作り方、曲作りのインスピレーションなど、シンセファンならずとも音楽ファンなら垂涎の内容となった。気になる人ぜひは12月19日(日)23:59までとなっているアーカイブ配信をご覧いただきたい。

著名アーティストのライブ&トークをはじめ、最新機材のタッチ&トライ、マニアックな機材セミナー、そしてプレゼント抽選会、ステージの生配信などなど、盛りだくさんな内容となった<シンセフェスタ2021>。チケットを購入して来場したゲストはもちろん、スタッフ、関係者も皆、笑顔が印象的なイベントだった。「こんなに人が集まるところ、久しぶり」と誰かがMCしたように、まだまだ先が見えない昨今、感染対策を十二分にしてから、シンセ・ライフを楽しんでいただきたい。

<シンセフェスタ2021>

2021年12月11日(土)
■オープン:12:30 クローズ:21:00
■入場料金:万全なコロナ感染対策のため、入れ替え3部制となっています。
・チケットA:12:30〜15:00・・・税込¥1,500(販売数100枚)
・チケットB:15:15〜17:45・・・税込¥2,000(販売数100枚)
・チケットC:18:00〜21:00・・・税込¥2,500(販売数100枚)
・配信チケット:全日フル配信・・・税込¥2,500(販売数無制限)
◆チケットはこちら
※注意:当日のチケット販売はありません。
※注意:チケット発行手数料+クレジット決済手数料が¥440加算されます。

■ イベントステージエリア13:15~14:00・・・ヤマハPresent:著名アーティストライブ&トークセッション
出演:著名アーティスト
   司会進行:守尾崇

14:15~15:00・・・シンセ、リズムマシンと音楽制作の魅力
出演:nishi-ken(ビデオ出演)他
​司会進行:守尾崇

15:30~16:30・・・東京電子倶楽部と学ぶ、ソフトシンセと音楽制作~東京電子倶楽部デビューライブ!
出演:東京電子倶楽部(rin / sayano / hibiya / mon)
司会進行:浅田祐介・・・デビュー曲”I like”の作曲・アレンジを担当​協力:クリプトンフューチャーメディア

17:00~17:45・・・NFTとメタバースがもたらすWEB3.0と音楽マーケティング革命
パネリスト:山口啓一・・・音楽プロデューサー/エンターテック・エバンジェリスト
    脇田敬・・・音楽プロデューサー/「デジタルコンテンツ白書」(経済産業省監修)編集委員
氏家克典・・・モデレーター

18:15~19:15・・・土橋安騎夫"SENRITSU THREE" ライブ!
出演:土橋安騎夫・・・演奏と解説
司会進行:氏家克典    

19:45~20:45・・・神前暁×松武秀樹トークセッション
出演:神前暁、松武秀樹
司会進行:上杉尚史

■ セミナーSALON
12:40~13:40・・DORICOセミナー
講師:上杉尚史

14:00~15:00・・JSPAコンシェルジュコーナースペシャルセミナー
講師:篠田元一 他

15:25~16:25・・IK Multimedia UNO SYNTH PRO、CME MIDIセミナー
講師:渡部潤一

16:45~17:45・・アーティストを支える現場から
講師:角谷仁宣

​19:00〜19:45・・ユニバーサルオーディオによる最新音楽制作
講師:渡部潤一

■ シンセ&DAWコンシェルジュ
JSPAスタッフが常駐し、シンセやDAWの使い方など、来場者の相談を受け付けます。最高のアドバイスとソリューションが得られるでしょう。

◆JSPA オフィシャルサイト
◆THUMVA イベントページ
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