【マガツノート座談会vol.1】零[Hz]（ROY、Leo）×MAD FANG（小笠原仁、馬場惇平、仲村宗悟）、「カオスのままぶち当たってもらえたらいい」

現在ラジオドラマ放送中のメディアミックスプロジェクト『マガツノート』が、6月18日に＜マガツノートSeason:1 Special Event「解放区-初夏の陣-」＞を開催する。

◆「惡鬼招雷」MV

本イベントでは、『マガツノート』に楽曲を提供しているアーティストのライブと出演声優の朗読劇、そして両者のコラボステージを楽しむことができる。

BARKSではこのイベントに向け、アーティストと声優の座談会を実施。今回はコラボステージで共演する零[Hz]のROY（Vo）、Leo（G）とMAD FANGの秀吉役・小笠原仁、官兵衛役・馬場惇平、清正役・仲村宗悟をリハーサル終わりに直撃。零[Hz]がMAD FANGのために書き下ろした「惡鬼招雷」という楽曲についてや、今回のコラボステージにかける意気込みなどを聞いた。

【関連記事】
◆【マガツノート座談会vol.1】零[Hz]（ROY、Leo）×MAD FANG（小笠原仁、馬場惇平、仲村宗悟）、「カオスのままぶち当たってもらえたらいい」
◆【マガツノート座談会vol.2】BXW（早川大輔、磨田寛大）×ARK医療局（美藤大樹、岡本和浩、沢城千春）、「新しいものを求めている人に遊びにきていただきたい」
◆【マガツノート座談会vol.3】RAZOR（猟牙、剣）× 第六天魔王軍・織田信長（神尾晋一郎）、「こういうエンターテインメント、メッチャ面白い！」


　　　◆　　　◆　　　◆

■MAD FANGの皆さんが声を入れてくださったバージョンの
■「惡鬼招雷」のYouTubeを100万回くらい見ているんです（Leo）

──リハーサルを終えていかがでしたか？

ROY：実はバンド以外の方とスタジオに入ったことがなくて……。

仲村：まあないですよね〜（笑）

馬場：特に声優になるとそうですよね。

ROY：だから、楽しかったんですけど、緊張しっぱなしで。どんな感じで接したらいいのかわからなくって、ちょっと戸惑いながらリハしてました。

仲村：ROYさんはすごく謙虚で、ご自身のバンドの曲を演奏しているのに「僕、ここにいてもいいんですか？」って気にしていたんですよ。いや、いてください！ってね（笑）。

小笠原：よくないわけがないよね（笑）


ROY：迷っちゃうんですよね（笑）

馬場：「このタイミングでみんなで集まりましょう」って打ち合わせしていたときなんて、「僕もですか？」って。もちろんですよ！（笑）

ROY：僕はマガツノートのストーリーで言うとモブ兵士Bなんで（笑）（※ROYは『マガツノート Season:1』ラジオドラマ　第3話に声優として参加）。そんな僕が出ていいのかなって……。でも、最終的には気持ちよくリハーサルできました！

小笠原：1回目の＜解放区＞のステージには僕も登壇させていただいたんですけど、そのときはコラボステージがなくて、声優は朗読、バンドはライブというふうに別れていたんです。ステージでパフォーマンスする零[Hz]さんが脳内にインプットされていたので、リハ前は緊張しましたね。

ROY：やっぱり怖そうに見えましたか？

小笠原：ストイックだし、世界観も素晴らしいので、声優として僕ら3人が乗り込んで行ったときにどういうふうになるのかなって。

仲村：僕と仁くんは個人的に音楽もやらせてもらってるけど、馬場くんはバンドの中でライブするってどんな感じなの？

馬場：超萎縮しちゃいました。ROYさんと同じくらい緊張していましたね（笑）。

仲村：ずっと同じ場所をうろうろしてたもんね。

馬場：だから、みなさんが温かく迎え入れてくださったので助かりました。

仲村：僕たち声優のコンテンツでは、音源で歌うことが多いので、生バンドっていうのは貴重だしありがたいですよね。


ROY：Leoさんはリハーサルを終えてどうですか？

Leo：実は僕、MAD FANGの皆さんが声を入れてくださったバージョンの「惡鬼招雷」のYouTubeを100万回くらい見ているんです。

仲村：僕たちより見てる（笑）！

ROY：移動の車で流すのもボイス入りの「惡鬼招雷」だよね！

Leo：初めてそのバージョンを聞いたとき、さらに命が吹き込まれたように感じてすごく嬉しくて。だから、今日初めてちゃんとご挨拶させていただいて、音を合わせたときに「すごい、本物だー！」って思ったんですよね。

仲村：いや、逆にこっちも「本物だ！」って思いましたよ（笑）。

Leo：今回はコラボステージで曲も一緒に歌ってくださるので、本当の意味で曲に命が吹き込まれた感じがあって嬉しかったです。当日が楽しみになりました。

仲村：そう言っていただけると嬉しいです。リハではROYさんと仁くんが積極的に意見を出してくれたので、演出の面でも助けられました。

小笠原：リスペクトをしつつ、どうやって零[Hz]さんの世界観にMAD FANGが入っていけるのかはすごく考えましたね。

ROY：僕たちがグイグイ行くのは自分たちの曲だけでいいので、コラボステージでは声優さんたちをちゃんと見てほしいと言う気持ちがあるんです。どうやったら皆さんがちゃんとかっこよく見えるのかを考えてパフォーマンスするのは難しいんですが、あまりかしこまりすぎず、ラフにやったほうがいいんだなって思いました。ステージに立ってしまえば、僕も皆さんもスイッチが入りますし、いいものになるんじゃないかな。



──今回パフォーマンスする『惡鬼招雷』についてもお話を伺いたいです。

小笠原：「キャッチーでかっこいい曲が来たな！」と思いました。この曲の中にMAD FANGの３人がいるイメージがパッと浮かんだんです。ヴィジュアル系のアーティストが、ここまでキャラクターや物語に寄せた楽曲を作ってくださるのって珍しいですよね。そんな部分も新鮮でしたし、かっこいい曲になって感動したんですけど……歌うときのことを考えたら「キーがたっけー！」って（笑）。

仲村：びっくりするくらい高くて。喉がいくつあっても足りない（笑）。馬場くんはこの曲どう思った？

馬場：まずはかっこいいなと。そして、バンドの方に物語やキャラに沿った曲を提供していただけてありがたいなと思いました。

仲村：そうだよね。しかも書き下ろしで。僕は自分でも作詞作曲をするんで、面白い曲の構成をしているなって感じて。クリエイトする視点から見ても興味深かったです。自分の中に新しいものがインプットされましたし、自分でもこういう曲を書いてみたいと思いました。

Leo：僕が制作した時点ではまだ秀吉のイラストしかなくて。だから、DTMで作曲するとき常にデスクトップに秀吉の画像を置いて、MAD FANGというチームの属性やキャラクターの描く世界観を自分の中に取りこんだんです。攻撃的かつ絶対的で、さらには自分がいちばんかっこいいと思っているようなオラオラしたイメージがイラストから感じられたので、そこに寄せて曲を作りました。サビのメロディーも何パターンか出てきたので、攻撃的な歌詞が乗ったときにどれがいちばんいい感じになるのか悩んで今の形になりましたね。


小笠原：うわ〜なんかすごく嬉しいですね。歌詞に「迅雷」ってワードもあって“雷属性”感があるなって思っていたんです。ラスサビ前にドラムのパターンのキメが変わるんですけど、そこも雷が落ちてるようで「かっけぇ！」ってなって。今のお話を聞いて、そこまで思い描いてくれていたんだなと驚きました。

Leo：誰よりも秀吉さんのイラストを見た自信があります（笑）。

仲村：YouTubeも100万回見てくれているし、ありがたいですね。

小笠原：太客すぎる（笑）

ROY：歌っていても楽しかったです。零[Hz]で作った曲なので自分らしさも出しつつなんですけど、Leoも言ってたように秀吉っぽさというか、歌詞からも世界観が伝わるように言葉のひとつひとつを大事にしました。さすがにLeoほど画像は見ませんでしたけど（笑）。僕のイメージとして近いのは、『モンスターハンター』に出てくるラージャンなんです。

小笠原：やっぱり雷属性なんだ！　しかも猿っぽいし！（笑）

◆インタビュー（2）へ