【俺の楽器・私の愛機】974「B級ギターとの運命の出会い」

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【Edwards E-LP-85CD/P】(さいたま Goodhandronno 53歳)


776でLes Paul Jrを紹介いただいた者です。今回はメインのレスポールモデルを。

2006年の夏に、久しぶりに良いギターが欲しいと思い、御茶ノ水の楽器店街に行きました。お目当は、Gibsonのレスポールです。楽器屋さんを数店巡って、予算に合うものを何本か試奏したのですが、ピタッと来るものはありませんでした。そりゃ天下のギブソン、良いギターはもっと投資しないと。

そして、数件目の楽器屋さんで見つけた、Edwards製のレスポールカスタムモデル。しかもP90搭載のマニアックな54年モデルです。ネックの感じもよく、音もそこそこよかったので、このギターを買うことにしました。

現役バンドマンの頃からP90の粘っこい音が好きで、ヴィンテージのSG Jrや、今や市場に出てこない、Les Paul Pro Deluxeなどを持っていたので、特にDuncanのピックアップが二発搭載ということで、どんな音が出るのか楽しみに家に帰りました。

P90といえば、The BeatlesやThe Rolling Stonesなどのブリティッシュバンド、Johnny ThundersやMick Jonesなどのパンクロッカー、T Bone WalkerやFreddy Kingなどのブルースマン。Mike BloomfieldやDuane Allmanなどのブルースロッカー。言ってしまえば、PAF搭載モデルが発売されるまでは、ギブソンを使っていた全てのギター弾きが使っていました。

購入当時は今よりもポップなサウンドを嗜好していましたが、マーシャルに繋いで歪ませてフィードバックにロングディレイというのは得意技でした。もちろんスタジオ内でです。今はもっとブルージーなサウンドなので、ミドルポジションで生音、若しくは軽く歪ませて、パキっとした音をフェンダー系のアンプで出しています。

で、このギター、とても軽くて弾きやすいんです。メーカーに問い合わせて木材を確認したら、54年のカスタムにも使われていた、ハードメイプルトップ/マホガニーバックの組み合わせとのこと。ハードメイプルでこの軽さ。その秘訣はボディを繰り抜いているから、と読んでいますが、ここはあえて謎のままに。

今興味があるヴィンテージ嗜好に合わせて本物を買おうとすると、高級車が買えるほど当時のカスタムは高いでしょうね。そんな高いギターは要りません。そして、フロントのピックアップを、アルニコⅤに変えたい気もしますが、すごくフロントとリアのバランスが良いので、今は必要ないです。

長いことメインギターとして使っていますが、こういうギターの方が使っていて気が楽です。購入当初、コントロールノブを交換したのと、弾いている途中に落下させてジャックが壊れたので、そこを交換した以外はオリジナルのままです。デカールで遊ぶのが好きなので、当時使い始めたAppleのリンゴマークと、携帯電話用の素材で”阿吽”と飾っています。




   ◆   ◆   ◆

軽いんですか。てことはやっぱウエイトリリーフ…チェンバード構造になっているんでしょうね。そもそもコントロール系が収まるキャビティ部分は相当分の木材がカットされているわけですから、反対側のマホもそれなりにザグってくれたほうが左右のバランスが取れるし、その分重量も減っていいような気がするんですよね。1990年代のレスポールカスタムなんて5Kg超えなんて個体もざらにあって、持つとずっしりと肩にめり込むもの。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

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※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

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