ルクレシア・ダルト、ニューAL『¡Ay!』10/14リリース＆2nd SG「Atemporal」リリース、MV公開

コロンビア出身で現在はドイツはベルリンをベースに活動しているエクスペリメンタル・アーティスト、ルクレシア・ダルトが2022年10月14日（金）にリリースする2020年の『No era sólida』以来となる新作にして、RVNG Intl.に移籍してから3作目となる新作アルバム『¡Ay!』からセカンド・シングル「Atemporal」がリリース、同時にミュージック・ビデオも公開した。

◆ルクレシア・ダルト 関連動画＆画像


『No era sólida』（2020年）や『Anticlines』（2018年）でも見せていたリリースという器の中で物語やキャラクターをシュールレアリスティックに探求するアプローチが本作でも踏襲されている。先のシングル「No tiempo」のビデオでは、アルバムの中心人物であるプレタという地球に降り立った宇宙人が、クック・クレメンティという地球人と初めて出会う様子が紹介されたが、セカンド・シングルとなる「Atemporal」ではクックがプレタの作った“No Time”という異常事態を体験しているという内容。スモーキーな歌詞によってプレタに意識が吹き込まれ、『¡Ay!』の音楽的地質を歩き回り、岩の永遠性の中に自分自身を認識する。山中で蛇に惑わされつつも、クックはプレタにその感覚を説明しようとしている。

「Atemporal」はトロピカルなリズムとSF的なストーリーが、記憶とモジュラーシンセによって幻覚的に交錯しているかのようで、ルクレシアが木管とブラスの灼熱のメロディが浸透する雰囲気の中で、明快なヴォーカルを披露する。そしてアップライト・ベースがリズムを奏で、ルクレシアの友人でありコラボレーターでもあるアレックス・ラザロと共に培った伝統的なドラム・パターンが、曲の展開とクリスタルのような煌めき中に展開される。

「この曲は、私のパレットにある様々なものが合体したもので、これまでの私の様々な時代におけるアプローチのコレクションのようなものです。ヴォコーダー、シンセ、綿密に加工されたドラム、テクスチャーとディストーションを使い、ゆっくりとエネルギッシュに減速した異質のトゥンバに変化しています。」とルクレシアはコメントしている。なお、ビデオはマヨルカで撮影され、アイナ・クライメント（撮影）とルクレシア・ダルト（脚本）によって制作されている。



◆ルクレシア・ダルト オフィシャルサイト