【インタビュー】浜田省吾プロデュースの中嶋ユキノの新作と未来「たどり着いた所が目的地、というお言葉を胸に」

■ いかなる状況でも歌い続けたこの20年間

── 3月19日から始まる＜アコ旅2023　～新しい空の下で～＞は、どんなツアーになりそうですか？

中嶋：これまでもアコースティックツアーは何度か行ってきましたが、ピアノボーカル、ギターとパーカッションの3人編成でした。近年はベースが加わった4人編成になったので、より厚みのある生音を体感していただけると思います。曲調もロックからポップス、バラードと幅広いので、どんな音楽好きな方でも楽しんでいただける内容と思います。

── 中嶋さんのMCも楽しめそうですね。

中嶋：ふふふ。私のライブに初めていらっしゃる方は、アーティスト写真などから受ける印象とライブのMCのギャップに驚かれるみたいです（笑）。実は、ライブではお客さんを楽しませたいという気持ちが強いあまり、結構緊張してしまうんですよ。今回のツアーからは、久しぶりにお客さんも声を出せるようになるそうなので、楽しくコミュニケーションを取りたいなと思っています。

── では最後に、活動20周年の節目を迎えたいま、この先、どんな道を歩んでいきたいか教えてください。

中嶋：20年経った今も、未来に不安を感じることは少なくありませんが、それ以上にやっぱり、歌が大好きなんですよね。いかなる状況でも歌い続けたこの20年間が、それを証明していると思います。先ほどの浜田さんの言葉ではないですが、たどり着いた所が目的地というお言葉を胸に、目の前にあることに全力で向き合っていきたいです。あと、もし叶うなら…いつか絢香さんとコラボレーションしてみたいです。先日、絢香さんがInstagramにアップしていた歌唱動画やYouTubeでのセッションなどを拝見していて、中低音がとても素敵で温かみがあって倍音がすごいと感じました。自分の声と混ざり合ったらどんな化学変化が起きるんだろうって。そうした夢を実現させるためにも、気持ちを新たにして、この先も心を込めて歌っていきたいですね。

取材・文：橘川　有子

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