【インタビュー】THE SUPER FRUIT、新曲「サマー☆★げっちゅー」に青春「一瞬一瞬を大切にしたい」

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■7人で学校を描いたようなパフォーマンス
■物語として楽しんでもらえる曲じゃないかな


──先ほどもお話があったように、「サマー☆★げっちゅー」は“時間は有限ではない。今動き出そう”というメッセージも込められています。そして、これまで同様に、わからないながらに大人への道を進んでいる描写もありますよね。だから10代から20歳過ぎの若者たちに向けた楽曲なのかな、とも思ったんです。現在16歳から20歳の皆さんが思う、“若いうちにこれはやっておけばよかった”とか“これをやっておいてよかった”とか“これからやっておきたい”と思うこととは?

堀内結流:やっぱり“若さ”ならではの騒ぎ方はしておいたほうがいいなって思います。この前、ゴーカートに乗ったんですけど、本当に腹の底から笑ったし、すっごく楽しくて。でも、さすがに20代後半になったら10代と同じような騒ぎ方はできないだろうなって思ったんですよね(笑)。若い頃に楽しんだ経験は、大人になったときに大切な思い出にもなると思うから。

松本勇輝:わかる! 制服で遊園地に行きたい。そういうのって絶対思い出になるもんね。それが許されるのはギリ25歳までだと思うので、限界JKとして絶対に制服遊園地を叶えたいです!

田倉暉久:どうあがいてもJKではないけどね(笑)。僕が最近すごく思うのは、もっと中高生のときに勉強しておけばよかったなってことで。


▲小田惟真 ※アップルカラー


▲田倉暉久 ※オレンジカラー

──“若いときに勉強しておけばよかった”とは大人からよく聞くセリフですが、19歳でその域に達しているとは。

田倉暉久:母親が政治経済に詳しくて、よく一緒にニュースを観ながら話したりしていたんですよ。18歳から選挙権が持てるようになったわけだから、“国会中継を観ても何を言っているのかわからない…”という状況は避けたいなと思ってて。で、いざ観てみたら、どこかで聞いたことがある話題がたくさん取り上げていたんです。それをどこで聞いたかというと、高校の授業なんですよね。関心あったはずなのにうろ覚えで、“なんてもったいないことをしたんだろう”とすごく思ったんです。社会に出ると誰も教えてくれなくなるので、勉強は教えてくれる人がいるうちにしておくものだぞって思います(笑)。

──本当に歌詞通り、“うかうかしてちゃ もったいない”ですね。2022年に成人年齢が18歳に引き下げられて、皆さんの世代にとっては18歳も大きな節目になっているんですか?

鈴木志音:これは以前からですけど、車の免許って18歳で取れるじゃないですか。僕も早いところ免許を取りたいんです。大人になるともっと時間的な余裕がなくなって、取れないままになっちゃうかもしれない。取れる権利があるなら、今のうちにできることからやりたいなって。

小田惟真:ふたり(田倉と鈴木)が言っていることと近いかもしれないけど、できることを増やしたいなって思います。特技や趣味が職につながる可能性があるって感じていて。たとえば今からギターを練習しておけば将来自分で弾いたりもできるだろうし、興味のあることはどんどん挑戦していきたいです。

阿部隼大:この年齢になってすごく思うのが、字を綺麗にしたいってことで。撮影や収録終わりにお礼のお手紙を書くんですけど、その時に自分の字が汚くてがっかりするんです(笑)。

堀内結流:それわかる! うちだと晴海の字がすごく綺麗で、ものすごく書きにくいペンでもめっちゃ綺麗に書くんですよ。それを見たときに“ああ、習字とか、もっとちゃんとやっとけばよかった”って思いました。

──七者七様の“若いうちにやっておきたいこと”が出てきましたが、共通するのは“大人になってから必要なことを、若いうちから身につけておきたい”ということですね。

田倉暉久:大人になっていくにあたって、今のうちにしておきたいことは見えてきているんだろうなと思います。


▲星野晴海 ※レモンカラー


▲堀内結流 ※メロンカラー

──カップリング曲の「SCH。。L!」は、ソングライターのけんたあろはさんらしい、ちょっと不思議な世界観で。ご本人も「少し背伸びしたような曲」とポスト(Tweet)していました。こちらも少年と大人の狭間で揺れ動く心情が描かれているような。

田倉暉久:個人的には、中高生くらいのちょっと大人になりたいお年頃をイメージしていましたね。“紙パックの紅茶は気に入らない”みたいに、同年代の子たちが背伸びして好んでいるものに対して、物申したい時期とか。あとは大人の方々と話していたときに、「社会に出ても社会という名の学校にいるような感覚」という言葉が出てきて。そういうことも頭の隅に入れながら歌いました。

阿部隼大:歌詞を読むだけでもストーリーが見えるし、振り付けも演技っぽいんです。歌詞と振り付けで、リアルに学校が思い浮かぶんじゃないかなと思います。

鈴木志音:7人で学校を描いたようなパフォーマンスなので、物語として楽しんでもらえる曲なんじゃないかなって。

星野晴海:劇みたいなダンス、めっちゃ楽しくて。志音くんと自撮りするシーンとかめっちゃノリノリです(笑)。1秒に2回ぐらいポーズ変えてますね。

堀内結流:シチュエーションがすぐわかるパフォーマンスです。自分もテル(田倉暉久)と同じく、高校生あたりをイメージしていて。振り付けの中でそれぞれが通ってた学校のバックの持ち方を取り入れてるんですよ。“あ、自分、こんな高校生活してたな”と思い出すし、ステージが教室に見えてくるのもすごく面白いんです。

──リアル高校生の小田さんは、ダイレクトに伝えられるところも?

小田惟真:自分が歌っている2番Aメロの歌詞の“大体さ超タチが悪い / 大人っぽい子供の何が悪い?”とか共感しますね。やっぱり自分も高校ではちょっと背伸びしてる自覚はあるし。でも、背伸びをすることは悪いことではないし、それに対していろいろ言われてもどうでもいいし、勝手に言わせておけとも思っていて。それって社会に出ても同じなのかなとも思うんです。「SCH。。L!」を聴いてもっと自分に自信を持っていいんだと改めて思ったし、みんなにもそう感じてほしい。自分が高校生だからこそ、そういうところも素直に伝えていけたらなと思っています。

──「SCH。。L!」は小田さんと田倉さんと松本さんのヴォーカルも大人っぽさがよく出ています。

星野晴海:僕的にも松本勇輝の本来の魅力が凝縮された歌声が聴ける曲だと思っていますね。彼はめっちゃギャップがすごいんです。彼がヴォーカル参加している「サクラフレフレ」「Seven Fruits」は可愛らしかったりアップテンポだったりですけど、「SCH。。L!」は割と落ち着いてる楽曲なので、落ちサビとかに特に松本勇輝の本領が発揮されてると思っていますね。ちょっと色気のあるあの歌声がようやく曲になった。すごくお気に入りです。

松本勇輝:うれしいー! でも照れる(笑)! ありがとう(笑)。

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