【インタビュー】LEEVELLES、メジャーデビューシングル完成「テーマは現状打破。夢を追いかけている以上は越えたい」

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開拓を望む者達という意味を持つバンド名を掲げる4人組ロックバンドLEEVELLESが8月30日、デジタルシングル「ヨルヲカケル」でいよいよメジャーデビューを果たした。

◆LEEVELLES(リーベルス) 動画 / 画像

LEEVELLESの結成は2019年8月。それぞれにバンド活動歴があるメンバー達が未来型のエンターテインメントをコンセプトに掲げ、活動をスタート。その後、さまざまな音楽要素を洗練されたバンドサウンドに落とし込みながら、『SEASON』(2021年8月)、『COLORS』(2022年10月)という2枚のアルバムをリリースしてきた。そして、2022年12月7日、Spotify O-WESTで初ワンマンライブを成功させたバンドは次なるステップとして2023年3月29日、メジャープレデビュー・デジタルシングル「Step&Step!」をリリース。挑戦をテーマに新たな一歩を踏み出そうとしている人達の背中を押せる曲を作りたいという思いが軽やかなファンクサウンドに結実した同曲は、『洋服の青山 レディースフレッシャーズ「橋本環奈スーツチェンジ篇」』のTVCMソングに起用され、メジャーデビューに弾みをつけたことは、メンバー達もインタビューで語っているとおりだ。

そんな彼らが今回リリースする「ヨルヲカケル」は、現状打破をテーマに「Step&Step!」以上に挑戦が詰まった意欲作となった。「Step&Step!」で打ち出したファンキーなポップロックサウンドを踏襲しながら、ロックバンドとしてのLEEVELLESのアイデンティティを今一度印象づけるような曲になったところがいい。

メンバー4人が「ヨルヲカケル」に込めた現状打破の思いや、同曲における数々の挑戦について語ってくれた。ちなみにジャケットのイラストは、「Step&Step!」にひきつづき、ボーカルの小川紘輔が担当。朝日に向かって、がむしゃらに走り続ける姿に、どんなに転んでも立ち上がれば目標に近づけるというメッセージを込めたという。


   ◆   ◆   ◆

■夢を追いかけている以上は
■現状は越えたいって思う


──いろいろな意味で、LEEVELLESが新たな一歩を踏み出すきっかけになった前作の「Step&Step!」の反響から、まず聞かせてください。

小川紘輔(Vo):CMタイアップをいただいたこともあって、「CM見たよ」って連絡をくれる人がけっこういて、僕らにとってはある意味チャレンジングな曲だったんですけど、チャレンジしてよかったと思いました。「Step&Step!」を聴いて、僕らのライブに初めて足を運んだっていうお客さんもけっこういらっしゃるんですよ。本当にありがたいです。

髙木皓平(Dr):ライブで聴いても、楽しい曲だと思うんですよ。

小川:わかりやすいからね。

川﨑純(G):ライブでやってみてわかる発見もいろいろあって、「Step&Step!」はもともとピンボーカルの曲だったんですけど、最近のライブでは紘輔もギターを持つようにしたんです。

小川:はい。敢えてバンドサウンドにこだわらない曲として作ったんですけど、ライブでやり始めたとき、自分達はやっぱりバンドなんだから、バンドサウンドを大事にしていこうってなったんです。それで僕もギターを持つことにしたんですけど、ギターの音が1本足されることによって、ロックの要素が増えて、ライブではまた違う聴き応えになっていると思います。それもまたチャレンジでしたが、意外とハマりましたね。

川﨑:曲のポテンシャルが、曲を作っている時よりも上がったっていう感覚があって、お客さんの反応もいいんですよね。


──そう言えば、『oomiya presents TGC WAKAYAMA 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION』にオープニングアクトとして出演して、「Step&Step!」を披露したそうですね。

小川:とても楽しかったです。メンバー全員でダンスに初チャレンジしたんですよ。

宮地正明(B):『TOKYO GIRLS COLLECTION』がそもそもバンドを見るイベントではないじゃないですか。僕達がそこに出るにあたって、どんなことをしたらアピールできるだろうって考えたとき、「じゃあ、ダンスしてみるか」ってアイデアが出て。楽器を演奏しながらダンスするってけっこう大変だったんですけど、全員で挑戦してみたんです。

──はい。映像を拝見しました。

川﨑:めちゃめちゃ練習したよね。

小川:7時間ぐらいスタジオに入った?

髙木:いや、もっと入ったよ。

宮地:本番直前は演奏よりもダンスの練習ばかりしてた記憶がある(笑)。

髙木:本番1週間前に詰め込んだんですよ。

小川:「ターンができない」「ステップができない」って言いながら、ずっとダンスし続けてました(笑)。

川﨑:本番当日も他の方のダンスが気になっちゃって、「みんなすごいな」っていつもと違う見方をしちゃいました。

宮地:「みんな、体のキレがすごい!」って(笑)。


──あの振り付けは、どなたが考えたんですか?

川﨑:振り付けの先生に考えてもらいました。

小川:最初は手だけの振り付け、みたいな話だったんだよね?

宮地:そう。軽い感じでね。

髙木:お客さんと一緒にやれることを考えてみようってところから始まったんですけど……。

小川:結果、意外とダンスだったっていう。ありがたいチャレンジだったんですけど、先生の振り付けを始めて見たとき、全員、時が止まりました(笑)。

──しかも、演奏しながらですもんね。

髙木:全員で顔を見合わせて、「こんなのできる!?」って。でも、お陰で引き出しが一つ増えました(笑)。

──なるほど(笑)! さて、そんな「Step&Step!」のリリースから5ヵ月。今回の「ヨルヲカケル」でLEEVELLESは、いよいよメジャーデビューするわけですが、その意気込みを聞かせてください。

小川:また新しいスタートを切れると言うか、一つ上のステージに上がって、音楽ができるというワクワクがすごくあります。これからも自分達にできることをひたすらやり続けて、走っていきたいです。

川﨑:メジャーデビューは、LEEVELLESを結成した時の夢の一つでもあるので、普通に、めちゃめちゃうれしいです。もちろん、これがゴールではないんですけど、一つ達成感もありつつ、すごく身の引き締まる思いもあります。


▲メジャーデビューシングル「ヨルヲカケル」

──メジャーデビューシングルに、これから夢に向かってがんばっていきますという明るい調子の曲ではなくて、ある意味、タフな印象もある「ヨルヲカケル」を持ってきたところに、LEEVELLESはやっぱりロックバンドなんだと思いましたが、この曲を選んだのはどんな理由からだったんですか?

小川:候補曲は他にもいろいろあったんですけど、今、僕達がやりたい音楽ということに加え、自分達に向けて書いた曲でもあるということから、この曲を選びました。

川﨑:LEEVELLESの核を作るために今の自分達を詰め込もうということで、今回のタイミングからメンバー全員で作詞作曲に取り組みながら、たくさんいろいろな曲を作っていたんですよ。

──これまで曲作りは、髙木さんと小川さんを中心にやっていましたよね?

宮地:そうです。2人が作ってきたものに対して、それぞれに意見を言いながらブラッシュアップしてきたんですけど、今回は、ゼロから全員で作っていったんです。「ヨルヲカケル」は現状打破や、何かを変えたいと思ってがむしゃらにがんばることがテーマなんですけど、「だったら曲の作り方にも新しいやり方があるんじゃないか」という話になって、今回はゼロから全員で、「こういう要素を入れたい」「こういう要素も入れたい」とアイデアを出し合いながら作っていきました。

──現状打破というテーマは、どこから出てきたものなんですか?

川﨑:今の自分達を歌うなら、それしかないと思ったんですよ。

小川:僕らにはバンドとして成功するという夢があるんですけど、がんばっている人の中には、将来会いたい自分の理想像を持っている人もいれば、はっきりした夢があるわけではないんだけど、何者かにはなりたいという人もいると思うんです。ただ、夢の叶え方は、誰も教えてくれないし、自分が進んでいる方向が合っているかどうかもわからない。けど、とにかくがむしゃらに進まないと、前には進めないし、現状も変わらない。僕らももがいている真っ最中ではあるんですけど、同じ境遇にいる人達と、そういう気持ちを分かち合えたらいいなと思って、この曲を作りました。

──現状打破という言葉が出てくるということは、“もっともっと”という気持ちがあるからこそですよね?

川﨑:そうですね。成長したい欲が4人とも強いと言うか、現状に満足できないと言うか、今の状況が良いとか悪いとかじゃなくて、今の自分よりもさらに上へっていう気持ちはありますね。

小川:夢を追いかけている以上は、現状は越えたいってずっと思うと思うんですよね。

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