【インタビュー】加藤和樹、推し活最高!インパクト大の新曲「マシマシLove Call」完成

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2023年はミュージカル『キングアーサー』、『ファントム』、そして舞台『BACKBEAT』、『西遊記』(※現在も上演中)など話題作に次々と出演してきた加藤和樹。音楽の面でも、バンドセットやピアノ1本のアコースティック編成、オーケストラとの共演など、幅広い表現力と圧倒的な歌唱力をもってファンを魅了し続けてきた。

そんな加藤和樹が、2024年の第1弾となる新曲「マシマシLove Call」をリリース。「マシマシ」?「コール」?そしてこのジャケット写真は・・・! 「あくまでも僕の場合は、ですけど(笑)」という加藤和樹の推し活を熱烈な歌詞で綴った、聴けば聴くほどクセになる1曲だ。楽曲についてはもちろん、ファン待望のライブツアーについてもたっぷりと話を聞かせてもらった。

   ◆   ◆   ◆

■今年はロックな加藤和樹を久しぶりに見てほしい

──新曲「マシマシLove Call」は加藤さんご自身の作詞ですが、ずいぶんパンチの効いた歌詞ですね。

加藤和樹:最初は、男女の恋愛の歌を書いてたんです。サビのメロがすごく印象に残るから、もうちょっとバチッとインパクト欲しいなってことで何度か手直しもしました。ですが、マネージャーから「好き」っていうことを、男女じゃなく、自分の好きなもの──いわゆる「推し」、「推し活」と繋げてみたらと。で、「加藤和樹といえばラーメンでしょ」って。でも自分の中では1回完結してたので、もう「……はぁ」って言うしかないですよね(笑)。

──そこまでの労力が、なかったことに(笑)。

加藤和樹:以前リリースした「灼熱フィンガーでFEVER!」と方向性が似た感じになるのもどうだろうっていうのがあったらしくて。で、「好き」を突き詰めていったらどうなるか考えたところ、「推し」とか「推し活」という解釈に。いろんな人たちが楽しめるし、ライブがもっと楽しくなるような曲にできるんじゃないかってなって…。

──で、加藤さんにとっての推しはラーメンだったと。

加藤和樹:恋愛の歌詞を書いてたあの時間はなんだったんだという気持ちもあったんですが、これがまたスラスラ書けちゃったんですよ。ワードが出てくる、出てくる(笑)。さっと書き終えて、一発OKでした(笑)。

──「マシマシLove Call」というタイトルからも、ラーメン二郎をイメージする方が多いと思います。

加藤和樹:「マシマシ」とか「コール」とかね(笑)。ラーメン二郎を知らない方は普通に恋愛のラブコールだと思ってもらって結構なんですけど、二郎でラーメン食べたことある人からすれば「そっちのコールね!」みたいな。僕は目黒店にいつも通ってるんですが、加藤和樹がこんなに推すラーメン二郎ってどんなもんなんだろうというものをまず曲で知ってもらえたらっていう、あくまでも僕の“推しへの歌”です(笑)。


──推しがいるって幸せですよね!

加藤和樹:それこそ今は、アイドルとか俳優さんとか、自分の“推し”、“推しごと”って言われるものに時間とか費やしてる方って多いと思うんです。自分を応援してくれてる人たちもそう。やっぱり「自分の推しです」って聞くと、僕も嬉しいですし。推しの存在が自分の活力になってる──そういう人たちに向けて、推し活っていいよね、推しがいるって最高だよねって感じてもらえればと思っていて。僕の場合はそれが「ラーメン二郎」だっていうことで、最後にちょこっとだけその要素が出てくるんです。

──そういうふうに、歌詞が思わぬ展開をすることってこれまでにもありました?

加藤和樹:ありましたよ。「欲情-libido-」という曲があるんですが、いざ書こうと思ってもなかなか歌詞が思いつかなくて。その時に「あいうえお順にしてみたら?」って言われて、「いや、そんなんで歌詞書けたら苦労しないよ」と思いながら書いてたら意外と書けちゃって(笑)。



──トライしてみるタイプなんですね(笑)。

加藤和樹:そうですね。何もないところから書くよりも、最初の言葉ひとつ決めるだけで意外と幅が狭まってくるというか。作家さんとかアーティストの方もそうだと思いますけど、結構みんないろんな方法を試しながらやってると思います。

──歌詞にもサウンドにもかなりのインパクトがありますから、ライブで盛り上がること間違いなしですね。

加藤和樹:はい。元々は、コロナが落ち着いて、久しぶりに声出しできるライブが決まって。なので、それならばアルバムも出そう!ということになったんです。そのライブに向けて何かノリのいい曲をって思っていたら、破天荒にノリがいい曲ができたっていう(笑)。なので真っ先にこの曲をみんなに聴いてもらってライブまでのテンションを上げてほしいなと思い、先行配信することになりました。

──5月には東京・大阪・名古屋での<Kazuki Kato Live "GIG" Tour 2024 〜Liberation〜>が決定しましたね。スタンディングのGIGは15周年ライブの時から3年ぶりです。

加藤和樹:はい。でももっと言うと、2019年のライブを最後に声出しはやってないのでお客様からすると声が出せるライブって5年ぶりになりますね。だから今年はかなり暴れる、ロックな加藤和樹を久しぶりに見てほしいなと思っているんです。

──「マシマシLove Call」はまさに、その追い風となる1曲。

加藤和樹:はい。コロナ禍はどちらかというとピアノライブやプラネタリウムなどじっくり聴かせる感じのコンサートをやっていたので、その間にファンになったっていう方は、おそらく僕のそういうロックな部分を知らないと思うんですね。

──ミュージカルで加藤さんを知った方も、そうかもしれないですね。

加藤和樹:ミュージカル始めたてのときもそうでしたけど、やっぱり「え!?」っていうリアクションが多かったですよ(笑)。もちろんライブができるっていうこと自体すごく嬉しいですし、歌える場所があるというだけでもすごく幸せなことなんですけど、やっぱりみんなと共有して、音楽を、ライブを作るっていう意味では、やっぱりスタンディングのGIGライブは格別なんですよね。特別というか。もう客席との体力勝負というか、食うか食われるかみたいなノリで。

──確かにそうですね。

加藤和樹:変な話ですけど、最近声が枯るまで歌うようなライブをしてないんですよ。GIGツアーとかやってたときは、毎回終わった後はヘロヘロで声枯らすみたいな、それくらい全力でお客さんとぶつかり合っていたんですね。でもコロナ禍は、そういうヒリヒリとしたライブができなかったじゃないですか。来年はちょうど40歳になりますし、自分の真価が問われる1年になるんじゃないかなって思うんですよ。30代と比べたら、体力もパフォーマンス力も、どうやったって衰えが出てくる年齢。だけどそこでよりアップデートした自分でありたいって思うし、お客さんからも「やっぱり加藤和樹のライブはスタンディングだよね!」って言われるようなものにしたいなっていうふうに思ってるんですよね。

──セットリストを考えるのも楽しみじゃないですか?

加藤和樹:今回は悩みますね(笑)。新曲はもちろんですけど、やっぱり新旧織り交ぜて、お客さんが聴きたいもの、というか一緒に歌って暴れたいものとか、そういうものにしていきたいなと思ってるんで。最近多かったじっくり聴く感じのライブもいいけど、やっぱり久々に声出したい、タオル振り回したい、スタンディングGIG待ってますって声をいただくと、気持ち的にも救われますよね。久しぶりになったとしても、こうやって待ってくださってる人がいるんだなって思えるんで。

──でもコロナ禍はコロナ禍で、貴重なスタイルのライブをたくさん経験させていただきました。ピアノ・吹野クワガタ(以下フッキー)さんとのプラネタリウムライブ、朝夏まなとさんとの<THE Roots Returns-Thank you->ではオーケストラと共演。コットンクラブでのライブもありましたしね。

加藤和樹:いろんなアプローチの仕方を経験できたので、GIGに戻ったときに、その経験値が生かせるんじゃないかなって感じていて。その多くが、30代前半とか20代では絶対にできなかったことだと思うんですよ。ミュージカルと出会ってなければ表現できなかったライブのやり方とか、ピアノライブなんてまさにそう。オーケストラと一緒にやるとかね。過去の自分から想像ができない。そういう意味では一つも無駄なことはなく、自分の積み上げてきたものが全て繋がってるんだなと思うと、コロナの期間も自分にとってすごく必要な時間だったなって思うんです。ある意味充電期間でもあったからこそ、いよいよ爆発させるときが来た。そうプラスに考えることができるし、その分絶対楽しいものにしよう、お客さんに喜んでもらおうっていう気持ちがさらに強まりますよね。

──2024年は、その気合いがみなぎっている1曲で始めるぞと。

加藤和樹:はい。マシマシでお届けします(笑)!

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