レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン・ファン、暴動体験を語る

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 8月14日(月)にRage Against The MachineOzomatliの無料コンサートの直後に起きた、ロスアンジェルス警察(LAPD)とロスアンジェルス、ダウンタウンのStaples Center周辺にいた人達を巻き込んだ騒ぎ(ロンチ・ジャパン8/17付ニュース参照)の余波は今だに続いている。

 サンディエゴの住人でLAUNCH Mediaのtourdates.comの記者でもあるTracy Robsonは、群衆を解散させる為に暴動鎮圧用装備に身を固めたLAPDの警官隊が導入された後の出来事を目撃しただけではなく、避難最中に警官隊の武力行使を直接体験している。

「両手を上に挙げて、顔を撃たれるのが恐かったから振り返りもしなかったわ」とRobinsonは言う。彼女は、警察がOzmatliのステージを止めさせた直後、ゴミを片付ける為にその場に残っていた。
「その場から離れようとしているときでさえ、警察は持っている武器で人々を殴りつけていたわ」

「すると突然、また一斉攻撃が始まって、近くから野球のボールみたいなものを投げつけられて倒れてしまったの。肩に当たって、自分に出来ることといったら仲間と一緒に自分の腕を“持って”その場から走って逃げることだけだった。腕を上げることも下ろしておくことも出来なかったの。安全な所にとにかく駆け込もうとして、仲間の手を離させたときは、手の感覚も無かった」

「傷から血が出てるし、パニック状態だった」と話を続ける。
「全身震えながら泣きじゃくってて、必死に考えをまとめようとしたわ。鮮やかな緑の帽子を被った人道主義監視団体が唯一の助けだった。応急手当の為に救急看護隊員のところに連れて行ってくれたの。隊員は私を移送したり、傷に湿布をするのを断って、ガーゼを当てておくからと言ったの。そして彼が私の肩に包帯を巻いている時、また別の弾が飛んできて私の右頬の目のすぐ下をかすめていったの。私はまた恐怖で混乱してパニックになったわ」

 8月17日現在、Robinsonは神経系統の検査、及びレントゲン検査の結果を待っている。

 LAPDのメディア担当官、Horace Frank警部補は、LAUNCHに対し、彼の警察部署の行動について次のように説明している。
「コンサートの最中に一部の人間が、石やボトル、金属パイプ等を警官やその場にいた市民に向かい投げつける等の暴力的な違法行為を行い始めた」と言う。
「その場にいる人達の安全を図り、事態がより大きくなるのを防ぐ為にも早急に群衆の解散措置を取った。」

「群衆には解散する時間が与えられ、そして、一部の人間の違法犯罪行為が明らかにエスカレートしてきた為、治安を守り、秩序を回復させる為に手早く警官隊が導入された」

記:Darren Davis、ニューヨーク、Neal Weiss、デトロイト
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