ホイットニー・ヒューストンら、ジャズ、ポップアーティストらがPaul Robesonトリビュートに参加

Whitney Houstonとその夫のBobby Brown、Whitneyの母でゴスペル／ポップシンガーのCissy Houstonは、著名ミュージシャンらを集め、11月28日にニューアークのNew Jersey Performing Arts Centerで故Paul Robesonのトリビュートステージを行なう予定。このショーは来年の3月にPBSで放映される。

Houstonの他に、サキソフォニスト／バンドリーダーのBranford Marsalis、the Duke Ellington Orchestra、シンガーのAngela Bofill、Melba Moore、Denyce Gravesらが出演を予定している。また、俳優、歌手、そしてダンサーでもあるGregory Hines、俳優仲間のOssie Davis、James Earl Jones、Avery Brooksらも出演する。さらにThe Dance Theater Of Harlemが公演し、息子のPaul Robeson Jr.は父へ感謝の意を表し、マルチメディアによるプレゼンテーションに参加する。ショーの収益金はPaul Robeson基金とRobesonの母校、Rutgers Universityに通う貧困地域の学生のために使われる。

ニュージャージー出身でWhitneyの父の名付け親とも言われているRobesonは、俳優、フットボール選手、学者、歌手のさまざまな顔を持つ。1898年にプリンストンで生まれ、アフリカ系アメリカ人として初のスピリチュアルコンサートを開き、また、白人キャストと共に俳優として『Othello』に出演した。後に人権および市民権運動家として米国内外において物議を醸した。'33年に映画『The Emperor Jones』、'36年には『Showboat』に出演、自筆の“Ol' Man River”を歌い、特筆すべき役割を演じた。'76年にフィラデルフィアで逝去。