ホールのCourtney Loveがレコード会社との裁判につまずく

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6月8日(金)、HoleのCourtney LoveはVivendi Universalとのレコード契約に関する裁判で大きな逆風を喰らってしまった。ロサンゼルス高等裁判所のFumiko Wasserman判事は、Love側の提出した15の訴因のうち、レーベル離脱の根拠として持ち出すつもりだった“7年条項”や“Olivia de Havilland条項”を含む11件を却下した。

Loveおよび弁護士のA. Barry Cappoloは、俳優が契約期間を7年を経過した後にフリーエージェントとなれるとする、50年前に制定されたカリフォルニア州の条例(映画スター、de Havillandの名が付けられている)を持ち出していた。11の訴因のうち、何件かはLove側に修正を求めるかたちで戻されている。Love側は28日以内に返答および修正を行なわなければならない。裁判所での協議は7月11日に予定されている。

一方でWasserman判事は、(レコード)業界の経理方式や、レコード会社がアーティストの承諾なく第三者へ契約を売却できるとする規定を疑問視する訴えのほか2件の訴因については是認している。

Loveの申し立ては、ロサンゼルス高等裁判所にて(Universal傘下の)Geffin Recordsが数年前の契約に違反しているとして彼女を訴えている裁判への反対訴訟であり、ここでの動きは先の裁判でも参考とされる。

昨年、ニューヨークで開催された“Digital Hollywood”会議で、LAUNCHではLoveにインタヴューし、メジャーレーベルという安心感を捨て、裁判でレコード会社と闘うのは少し怖くないかと訊ねている。
「気に入ってるわ……。なんてね。というか、そんな大げさなことだとは思っていなかったのよ。裁判沙汰っていうようなことでもないの。どういうことかっていえば、幸いにもカリフォルニア州で契約してたから、“7年条項”に則って辞めたのよ。向こう側のできることっていったら唯一、私を損害賠償で訴えることだけなの。でも(認められる)可能性としてはあまりないでしょう。だって、“彼女は我々に3000万ドルの貸しがあります”って言うのはちょっと考えられないわよね。“ホントに? 4万枚売れてたかもしれないからって、どうしてそんなことわかるのよ?”っていうことになるでしょ。本当にすごく大事なのは、私の仲間の一人ひとりや、すべての音楽グループ、バンドがこれをみて、“ああ、そうだ。私も7年過ぎたから、自分もそうしよう”ってことなのよ」

Darren Davis, New York LAUNCH.com
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