SHELTER 10年間の軌跡をギュウッと凝縮→発射するスペシャル月間【2001.10.30版】

ツイート
shelter
~

10年間をギュウッと凝縮→発射!

SHELTER 10年間の軌跡をギュウッと凝縮→発射するスペシャル月間。
そのめくるめくアニヴァーサリー・アクトの数々をとくとご覧下さいっ!!

10年の歳月を経て甦った元祖スカコア・バンド(?!)


▲ROCK OF AGES 2001 オフィシャル・サイトへ



▲特集のトップ・ページに戻る
SKAFUNK(スカンク)……果してこの名前を聞き、どれくらいの人達が反応を示すのか…と思ったら、チケットはアッと言う間にソールド・アウト。

SHELTER がオープンした当初に出演。その後、バンドの解散と共に、 SKAFUNKの名は永遠に葬られたか…と思ったが、なんとSHELTER 10周年を機に、一夜限りの再結成が決定。まぁ、チケットが即完するのもわからないではない。なにせ SKAFUNKと言えば、現 GOING UNDERGROUNDの所属事務所の社長でありanalers のギタリスト、そして、元JUDY AND MARY のギタリストであるTAKUYAを輩出したバンドである。その知名度だけでも、観客が押し寄せるのは当然。しかも共演が、 TAKUYA BANDとanalers とくれば、即完も納得だ。でもそれ以上に驚いたのが、往年の SKAFUNKファンが観客の大半を占めていたこと。いやはや、そっちの方が正直ビックリだ。

この日の会場は、往年のバンド・ブームを彷彿させるような、異様な空気が場内を支配していた……。そんなムンムンとした熱気を受け、最初に登場したのが analers。この日は、このイベントの主催者である“よういち&TAKUYA”の指令により、「
SKAFUNKの楽曲を必ず1曲はカヴァー演奏しなきゃいけない」と言う条件が出されていた。その使命を受け、いきなり analersは1曲目に「色」を奏で観客達を熱狂させていく。

その後も analersは、得意のサイコティックかつマキシマムなヘヴィロック・ナンバーを立て続けに演奏し、観客達を終始ガンガンに煽りまくってゆく。当然、場内中はモッシュモッシュの嵐・嵐・嵐。リーダーの恭一と言えばLA-PPISCHのギタリストなのはみなさんもご存じのことと思うが、この analersでは、彼の超絶変態フリーキーな音楽性を、よりラウド趣向にと変え、思いきり過激に楽しめるのが嬉しい。ちなみに恭一は、SKAFUNKの一部メンバー達の高校の先輩であり彼らとはインディーズ時代からズッと親交が深かった。そのことがこの日の競演に繋がっていることも報告しておこう。

二番手に登場したのは、TAKUYA BAND。この日のメンバーは、ドラム/ジャガー、ベース/TOKIE(元RIZE) 、ギター/石垣愛(元MAD CAPSULE MARKETS)という超個性派連中ばかり。TAKUYAはJUDY AMD MARY 解散以降、地球を2週するくらい放浪の旅を続けてきた。そんな彼が流浪の民と化しながらも、頭の中で構想を練り続けてきた楽曲達を、この日は披露。そう、このステージで演奏したのは、SKAFUNK のカヴァー・ナンバー「コレクション」以外は、すべて新曲ばかり。しかもその方向性は、JUDAY AND MARYを彷彿とさせるキッチュなビート・ポップ・ナンバーから、ダウナーな雰囲気を醸し出したロック・チューン、男気(?!)あふれる躍動的なスタイルに、ゆったりめの表情など、多種多彩。果して彼が今後どのような方向性を打ち出すのかはわからないが、これだけ多様な表情を持っているとなれば、その表現形態はいろんな視点へと向けていけそうだ。

そして大トリで登場は、 SKAFUNK。思えば彼ら、今のスカコア系の元祖的な匂いを持っていた。当時のLA-PPISCHが、日本に於けるミクスチャー・ロックの先駆者だとすれば、SKAFUNK はスカとビートパンクをミックスさせたバンドの先駆けだったような気がする。名前の由来自体は、SKA +FUNKとなってはいるが。実際に当時の彼らのサウンドは、SKA+PUNK色が強かった。それを思えば、彼らこそJITTARIN'JINN と並ぶ、今のスカコア・シーンのルーツの起源バンドと捉えても、さほど問題はなさそうな気がするが……。まぁ彼らの場合、どちらかと言えば、SPECIALSMADNESS のような2 TONE SKA MOVEMENT に近い流れを持っていたわけだが……。

そんな余談はさておき、この日の SKAFUNKは、往年の人気ナンバー達を次々と演奏。メンバーはすでに現役引退者が半数以上を占めるが、それでも卓越した演奏力は今も(ある程度)健在。中でもよういちは、8年ぶりにフロントに立って歌ったにも関わらず、モニターへ足をかけ、客席へ乗り出し、ガンガンに観客達を煽りながら熱唱していく…。とは言えさすがに息切れも早いらしく、MCのたびにゼェゼェ言ってたが(笑)。

「アコギ」「326」「HAPPY DAYS」そして「遊ぼう」など、アンコールを含め、全部で8曲(一部メンバーはこれが体力の限界だったためらしい)を演奏。観客達も10年ぶりの復活劇に思いきりはしゃぎまくっていたこの日。なにせ場内の熱気だけを考えれば、この10周年イベントの中でも1~2位を争うほどの体感温度と湿度だったような気がする。

10年前の幻が、10年という歳月を経て甦った、たった一夜だけの大パーティ。メンバー達も観客達も、10歳若返った気持ちで熱狂できた、タイムスリップした夜だった。

文●長澤智典

この記事をツイート

この記事の関連情報

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス