『FRENZY』 Ki/oon Records KSCL-440 2002年02月20日発売 3,059(tax in)
1 FRENZY 2 Get me on 3 ポーカーフェイス featuring Rhymester 4 残照 5 誓い 6 告白 7 Body Calling 8 It should've been me(that loved you) 9 ひとり 10 真夜中のコーラス 11 約束の季節 12 DAWN ~夜明け~
「Get me on」 Ki/oon Records KSCL-443 2002年02月20日発売 555(tax in)
1 Get me on 2 ひとり (Live)
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| ゆっくりとしっかりと、世間はヴォーカル・グループへの熱が高まっているようだ。
新世代ヴォーカル・グループと呼ばれるアーティストが続々とデビューしている状況を見れば、ヴォーカル・グループというあり方は若いミュージシャンが憧れる対象としてもメジャーとなってきていることはどうやら確からしい。
「自分たちよりも歳下で同じようなグループがどんどん出てくれば嬉しいよね」
以前メンバーはそんなことを言っていたが、だとすればまさに彼らにとっては思い通りの風が今、吹いている。
『Soul Serenade』 | 前作『Soul Serenade』から1年4ケ月ぶりとなるオリジナル・アルバム『FRENZY』がついに私たちのもとへ届けられた。
大胆にそして緻密に計算されたコーラス・ワークと5人の気持ちの揃ったハーモニーや、1曲ごとにひと味づつ違うゴスペラーズの音楽を楽しめるのは言うまでもないが、今作で気づくのはなによりも楽曲ごとの力強さ。前作『Soul Serenade』がトータル・コーディネイトされたようなスウィートでクールなアルバムだったとすれば、『FRENZY』は個々の力強さが前面に出た作品と言えるだろう。
「告白」から数えて4曲の既発シングルはもちろん、ライムスターとのコラボレートで新境地を開いた「ポーカーフェイス」、トニ・ブラクストンやジャギド・エッジなどを手掛けるテディ・ビショップによる「Body Calling」や、ファミリー・スタンドのカバー「It should've been me(that loved you)」を収録した全12曲。ファンクありジャズありバラードあり、これまで聴き慣れたはずのシングル曲さえも、このアルバムに収録されたことでこれまで以上に新たな光で輝いている。
それはアルバムと同時発売となるシングル「Get me on」(10万枚の完全限定生産)も同様。酒井雄二と村上てつやがリード・ヴォーカルをとるこの楽曲は、2人のなめらかなかけあいが心地好い。アルバムのみならず、今ブームの立役者である彼ららしい演出が巧妙かつあちこちに演出された珠玉の作品だ。
通算7枚目となる今アルバムを引っさげて、3月よりまた全国ツアーに突入するゴスペラーズ。
初の日本武道館公演を成功させた昨年のツアー<凱旋門>を経て、今回展開される<2002GT>は今まででも最長のスケジュールだ。楽曲のみならず、個々の力もさらにパワーアップした5人が今回どんなステージを見せてくれるのか。今から楽しみで仕方ない。 |
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