UA、初主演映画『水の女』が遂に完成! UAと雨の関係は…。

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「ここに新たな女優が誕生した」

7月8日に行なわれた映画『水の女』の完成試写会で、監督を務めた杉森秀則は、舞台挨拶でUAについてこう述べた。その日は、UAと浅野忠信も登場。映画のイメージにぴったりな水色のノースリーブ・ワンピース姿で現われたUAは、「車の中で言うこと一生懸命考えたんですが、監督の話が長かったんで言うの止めます」と、控えめ。とにかく映画を観てほしい…ということだろうか。

ストーリーは、関西の小さな街にある銭湯の一人娘、UA演じる涼。大事なことがある日には必ず雨が降るという自他共に認める“雨女”。そんな中、ある大雨の日に、父親と婚約者を同時に亡くし、突然天涯孤独になってしまう。そこで旅に出て風のように自由に生きる女、ユキノと出会い新たな人生を歩む力を得て旅から戻る。すると、家に見知らぬ男、優作(浅野忠信)が…。驚愕する涼だったが、火を見ると落ち着くというその不思議な魅力に惹かれ、2人で銭湯を再開することに…。

UA自身“雨女”というのもファンの間では有名な話。そんな話を聞きつけて監督がこの作品をUAのために書き下ろしたそうだ。涼を演じるUAは、演技というよりは自然なリアルさが出ていたと思う。ずぶぬれになるシーンがとても印象的だったが、その消えてしまわないオーラは、UAが歌を歌っているときと同じような圧倒的存在感がある。“人と自然”というキーワードが、音や会話を最小限の形にしてうまく表現され、美しいカメラワークとそれぞれキャストの個性的な表情が、衝撃的に観るものを魅了する。「この映画は噛めば噛むほど味が出る」と監督は初めに言っていたが、そのとおり、終わった後にいろいろなことを考えさせられ、余韻が残る映画だ。

そしてこの映画のためにUA自身が手掛けたのが、エンディング・テーマ曲の「閃光」。この曲をエレクトロニック・ミュージック界の気鋭、rei harakamiがアレンジを担当、7月24日に発売される。幻想的でやさしいrei harakami独特のエレクトロニックサウンドに、有機的に生命力の強さを感じるUAの声がこだまする曲。映画は今秋、渋谷シネマライズより公開予定なので、それまでこのシングルを聴いて待つしかない。
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