*NSYNCの<Celebrity>ツアーも無事最終日程を終え、J. C. Chasezはグループの活動を一旦休止させ、落着いた生活を取り戻せることになった。「ちょっとの間休めることになったんで、自宅に引っ込んでしばらくは普通の生活をするよ。楽しみだな」と彼は言う。しかし、そうなるとちょっと面倒なことも持ち上がってくる。「色々つまんないものを揃えなきゃいけなくてさ。親と暮らしてる時には便利で何とも思ってなかったんだけど。皿だのフォークだの買いに行かなきゃいけないよ」
Chasezが日用品を買い揃え、Lance Bassが宇宙を漂っている間、*NSYNCファンたちはしばし淋しい思いをするかもしれない。しかし、実は映画館へ重い足を運んでいけば彼らのステージを見ることができる。IMAXの映画『Bigger Than Live』が、現在アメリカ国内の約20カ所の映画館で上映中なのだ。
<No Strings Attached>ツアー中に撮影が行なわれたこのIMAXの企画を、彼らは即座に承諾したという。「まず第一に、過去にそういうことをやった人は一握りしかいない」とChasez。「それに、そういう人たち……例えばRolling Stonesみたいな人たちと同じカテゴリーに入れるなんてさ。IMAXは僕たちにそのチャンスを用意してくれた。で、僕らはそれを即ゲットしたんだ。何か人とは違ったことをやりたかったからね。面白い経験だったよ」。ここで彼は一息つき、そして笑いながら打ち明けた。「マジでさ、5階建てくらいのデカさの自分を見るってのは妙な気分だよ。ワイルドだけどね」
5階建ての大きさの*NSYNC? それはバンドの中でもジョークのネタになったに違いない。「本当だよ。皆でお互いにからかいあってた。中でも一番標的にされたのが僕かな。僕が普段一番口が悪いから。だから何かヘマをやらかすと、絶対みんなに突っ込まれるんだよね」とChasezは笑う。「そういうもんなんじゃない?」 そうしたヘマの場面は多少カットされているものの、バンドきってのオーディオ/ビデオ技術屋であるChasezは、ある程度そういう場面を残しておくことを好む。「ショウ全体の雰囲気が失われてしまうようなことはしたくないからね。それを見て笑ってもらいたいってのもあるし。だから、ある程度は残しておくんだ。僕らが声出して笑ったりニコニコしたりするところを少しでも見てもらえるし、そういったことがショウに色を付けてもくれるわけだから」
バンドがIMAXシアターで大々的な扱いを受けている一方で、活動を再開させるまでの間、メンバーはそれぞれ個人で仕事をする予定だとChasezは報告してくれた。「僕らはある意味、常に自分たちを作りかえているわけだけど、4年間で5枚ものアルバムを出して――そのうち1枚はヨーロッパの作品なんだけど――今の自分たちは、もう少し前に進む段階に来てると思うんだ」と彼は言う。
バンドがIMAXシアターで大々的な扱いを受けている一方で、活動を再開させるまでの間、メンバーはそれぞれ個人で仕事をする予定だとChasezは報告してくれた。「僕らはある意味、常に自分たちを作りかえているわけだけど、4年間で5枚ものアルバムを出して――そのうち1枚はヨーロッパの作品なんだけど――今の自分たちは、もう少し前に進む段階に来てると思うんだ」と彼は言う。「あえて自分たちの音から離れることで、今までの殻を破って、よりクリエイティヴになれる。つまりその裏には、それぞれが外に出て違ったものを聴き、違った人たちと曲作りをすることで、またバンドに戻って来た時に色々な要素が混じり合い、全く新しいものが出来る、という魂胆があるわけさ」
その時期についてChasezは、「Lanceが宇宙から戻り次第」*NSYNCの活動を再開すると言う。おかしな言い回しだ。「まったく」と彼も笑う。「でも、もの凄くクールだろ」。もちろん、Chasezとバンド仲間の何人かも最近クールな体験をしたばかりだ。『Star Wars Episode II: Attach Of The Clones(スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃)』にエキストラとして出演したのである。「とにかく、口では言えないくらいクールな体験だったよ」とChasezは声を熱くする。「子供の頃の夢だったんだからさ。皆でジェダイの衣装を着て、僕なんかライト・セーバーも持たせてもらったんだぜ」。つまり、Bassは宇宙飛行のチャンスを得、Chasezはジェダイになったというわけだ。「その通り」とChasez。悪くない商売だ。
By David John Farinella (C)LAUNCH.com